・NASに保存していたファイルが突然見えなくなった
・RAID構成のHDDをPCに接続してもデータが読めない
・自力で何とかしたいが、復旧ソフトを使っても大丈夫か不安
NASは複数のHDDを使ってデータを管理しているため、データ消失時の復旧には専門的な知識やツールが必要になります。
市販の復旧ソフトは便利な反面、使い方を誤るとRAID構成情報を壊したり、取り出せたはずのデータが完全に失われてしまうリスクもあるため、慎重に扱う必要があります。
本記事では、NASのHDD復旧ソフトの基本的な使い方とその仕組み、そして実際に使用する際に注意すべきリスクや限界についてわかりやすく解説します。
大切なデータを確実に取り戻したい場合は、自己判断だけで進めず、必要に応じて専門のデータ復旧業者への相談もご検討ください。
目次
NASのHDD復旧ソフトとは?
NASのHDD復旧ソフトは、NASのHDDを直接PCに接続してデータ構造を解析し、消失したファイルを復元するためのツールです。ただしデータ復元ソフトには復旧の不完全性があるため、文字化けや一部破損が生じる可能性があります。また物理的な故障には一切対応できないため、大事なデータが保存されている場合は専門業者に問い合わせることをおすすめします。
RAID構成を自動解析できる
多くのNASではRAID 0/1/5/6/10などが使用されています。復旧ソフトは、ストライプサイズ、順序、ディスク数などの情報を自動的に検出し、仮想RAIDを再構築してデータを復元します。
破損ファイルシステムの修復に対応
ext4、XFS、Btrfsなど、NASで使われるLinux系ファイルシステムに対応している復旧ソフトが多く、破損した構造からファイル一覧を再構築できます。
仮想RAIDを再構成しデータを抽出可能
実際にRAIDを物理的に再構築するのではなく、ソフトウェア上で仮想RAIDを形成し、安全な読み取り専用の状態でデータを抽出できます。
NAS復旧ソフトの具体的な使い方
ここでは、NASのHDDからデータを取り出すために復旧ソフトを使用する際の手順を、PC初心者でもわかるように解説します。以下の方法は、ディスク自体が物理的に故障していない場合に限定されます。物理的な故障には経年劣化も含まれるため、重要なデータが保存されている方は専門業者に相談することをおすすめします。
HDDをPCに接続する
NASから取り外したHDDをSATAまたはUSB接続でPCに接続します。RAID構成の場合は、すべてのディスクを正しい順序で接続する必要があります。
- NASの電源を完全に切ってHDDを取り外す
- すべてのHDDにラベルなどで順番を記録
- USB-SATA変換ケーブルまたは外付けケースでPCに接続
復旧ソフトを起動してRAIDを構成
RAID 0/5/6などで運用されているNASでは、RAID情報を復旧ソフトに読み込ませる必要があります。ソフトによっては手動入力や自動解析に対応しています。
- DiskInternals RAID RecoveryやUFS Explorerなどを起動
- RAIDの種類(RAID 0/5など)を選択
- ストライプサイズ、順序を入力するか自動検出させる
ファイルの抽出・保存を行う
仮想RAIDが正しく構成できれば、ソフト上でファイルやフォルダが表示されます。目的のファイルを選択して、安全な別のストレージに保存してください。
- 表示されたフォルダ構造から必要なファイルを確認
- 別の外付けHDDやクラウドストレージを接続
- 復旧対象データを選び、安全な場所に保存
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者として14年連続国内売上No.1」の実績を誇る信頼できる業者です。
一部復旧を含む復旧件数の割合は91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇り、これまでに他社で復旧が難しいとされた機器についても、これまでに7,300件以上のご相談をいただいています。諦める前に、大切なデータを取り戻すチャンスをぜひデジタルデータリカバリーにお任せください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。