サーバーやNASがランサムウェアに感染し、業務データがすべて暗号化されてしまった——。
- フォルダの中身が突然暗号化され、開けなくなった
- 「復号したければビットコインを送金せよ」といった脅迫文が表示される
- 業務用サーバーにアクセスできず、通常業務が完全に停止した
こうした事態は、近年国内企業でも頻発しており、「ランサムウェア被害」はもはや対岸の火事ではありません。特に社内サーバーが狙われた場合、データ復旧の可否は暗号化手法や感染範囲に大きく依存し、場合によっては「何をしても元に戻せない」という深刻なリスクもあります。
事態を悪化させずにデータを取り戻すには、初動対応の正確さとスピードが何より重要です。本記事では、企業サーバーがランサムウェアに感染する主な原因を整理し、どのように初動対応すべきかを専門的な視点から詳しく解説します。
もし感染の疑いがある場合は、被害を最小限に抑えるために、今すぐ無料診断をご利用ください。24時間365日、専門スタッフが状況を迅速に見極めます。
目次
ランサムウェア感染時、復旧を困難にする要因
ランサムウェアによるデータ暗号化は、一見同じように見えても背後の要因は多岐にわたります。暗号化方式の強度やバックアップ体制の不備など、どれか一つでも条件が重なると復旧が困難になります。ここでは、代表的な原因を挙げ、その背景を整理します。
強力な暗号化方式と鍵の欠如
多くのランサムウェアは、楕円曲線暗号(ECC)やRSA-2048などの高度な暗号化技術を採用しています。これらは理論上の解読が極めて困難であり、攻撃者から復号鍵(キー)を入手できなければ、現実的に復号は不可能と考えられます。また、新種・亜種では既存の復号ツールが通用しないケースも多く、企業単独での対応が難しい要因となります。
暗号の強度はセキュリティの高さと表裏一体です。万一感染した場合、鍵が提供されない限り、どれほど高性能な機器やソフトを使っても解読は困難です。このため、バックアップ体制の有無が生死を分ける要素になります。
ランサムウェア自体の欠陥やバグ
攻撃者側のプログラム設計ミスや暗号化処理のバグにより、復号のための鍵データが生成されない、あるいは破損しているケースも確認されています。
このような欠陥ランサムウェアでは、たとえ身代金を支払っても正しい鍵が届かず、結果的に復旧不能となることがあります。
被害企業の中には、支払い後もファイルが開かない、別のサーバーが再感染したなどの二次被害が報告されており、身代金の支払いは推奨されていません。復旧手段が存在しない場合でも、専門家によるフォレンジック調査で一部データを救出できることがあります。
バックアップの不備・破損
復旧を困難にする最大の要因がバックアップ体制の欠如です。バックアップが定期的に取得されていなかったり、暗号化後の状態でしか残っていない場合、元のデータを戻す手段がなくなります。NASや共有フォルダ全体が同時に暗号化され、バックアップ先までも感染するケースもあります。
また、バックアップデータ自体が破損していたり、整合性が取れないままリストアを試みると、システムが不安定化することもあります。安全なバックアップ管理には、世代管理とオフライン保管の両立が欠かせません。
復号ツール非対応・誤操作
一部の復号ツール(例:No More Ransom など)は限られたランサムウェア系統にのみ対応しており、新しいバージョンや派生型では利用できないことがあります。誤って別種のツールを使用すると、ファイル構造が破損し、以降の復旧すら不可能になる場合があります。
また、復号ツールの使用手順を誤ったり、途中でシステムを再起動してしまうと、暗号化ファイルのメタ情報が消失することがあります。初動段階では、現状を保全した上で専門家へ相談することが重要です。
暗号化キーの変更・破損
感染後にランサムウェアが自動更新や再感染を起こすと、暗号化キーが上書きされて整合性が崩れることがあります。この状態では、同一の鍵で復号しても一致しないため、データ復旧が成立しません。さらに、OSの再インストールやログ削除によって鍵関連情報を失うと、復旧の可能性は著しく下がります。
企業環境では、複数サーバーや仮想マシンが同時感染するケースも多く、暗号化キーの管理がより複雑化します。感染直後の対応を誤ると、フォレンジック解析でも鍵情報を取得できないことがあります。
これらの原因が重なると、データが論理的にも物理的にも復旧できない事態に陥る可能性があります。特に暗号化方式が未知の場合、復号ツールや技術的手段に頼ることは現実的ではありません。被害拡大を防ぐには、早期のネットワーク遮断と専門家への相談が最優先です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
ランサムウェア感染時の対処法
ランサムウェア感染後の初動対応は、被害拡大を食い止めるうえで極めて重要です。誤った操作や遅れた判断により、復旧の可能性がさらに下がることもあります。ここでは、企業が取るべき現実的な対処法を具体的に整理します。
感染端末をネットワークから切り離す
まず最初に行うべきは、感染したサーバーや端末をネットワークから完全に隔離することです。LANケーブルを抜き、Wi-Fiを無効化して、他のシステムや共有フォルダへの感染拡大を防止します。
- 感染が疑われる端末・サーバーのLANケーブルを物理的に抜きます。
- Wi-Fiをオフにし、VPN・リモート接続なども停止します。
- 同一ネットワーク上の他端末も一時的に切断し、感染範囲の調査を行います。
被害範囲とランサムウェアの特定
どの端末・共有ドライブ・仮想サーバーが暗号化されたかを把握し、感染範囲を明確にします。復旧作業に入る前に、被害の全容を整理することが重要です。
- 暗号化されたファイルの拡張子や警告メモ(README、HOW_TO_DECRYPT等)を確認します。
- サンプルファイルを抽出し、「No More Ransom」などのサイトでランサムウェア名を特定します。
- 被害ログやアクセス履歴を確保し、システムごとに感染時刻を記録します。
公的機関・専門業者への連絡
感染が確認された時点で、警察(サイバー犯罪対策窓口)やIPA(情報処理推進機構)に相談します。被害届や調査協力を通じて、復号ツールの提供を受けられる場合もあります。
また、業務継続を目的とする場合は、デジタルフォレンジックやデータ復旧の専門業者に相談することで、技術的な復旧可能性の診断を受けることができます。
- 感染確認後、証拠保全のためログ・暗号化ファイル・ランサムメモをそのまま保管します。
- 専門業者に初期診断を依頼し、感染種類と復旧可能性を確認します。
- 調査結果に基づき、復旧作業またはシステム再構築の方針を決定します。
安全なバックアップからの復元
暗号化前に取得されたオフライン・WORM(追記型)・クラウドバックアップがあれば、それを利用して復元します。バックアップデータにランサムウェアが潜んでいないかを確認したうえで、安全な環境で復旧を行います。
- 感染していない外部ストレージまたはクラウド領域を確認します。
- バックアップデータをスキャンし、マルウェアが含まれていないことを確認します。
- 隔離環境でリストアを行い、動作検証を経て本番環境に反映します。
公開復号ツールの利用
「No More Ransom」などの公式サイトでランサムウェア名や暗号化ファイルをアップロードし、対応ツールが存在する場合は慎重に使用します。使用前には必ず暗号化状態のディスク全体をバックアップしておくことが望まれます。
- ランサムウェアの種類を特定し、公式の復号ツールが対応しているか確認します。
- ツールをダウンロードし、隔離環境でテスト実行します。
- 一部のファイルで復号結果を確認後、本番データに適用します。
専門業者によるデータ復旧
暗号化されたデータでも、スナップショットや未使用領域に残る断片から一部データを回収できる場合があります。フォレンジック技術を併用することで、業務データの一部復旧を試みることが可能です。
クリーンインストールによる再構築
復号もバックアップも困難な場合は、OSを再インストールしてシステムを再構築します。データは諦めつつも、インフラの早期復旧を優先し、代替手段で業務を継続する現実的な選択肢です。
- 感染端末を完全に初期化し、新しいOSをクリーンインストールします。
- アカウントやアプリケーションを再設定し、既知の安全なソースのみから再導入します。
- 再稼働後、再発防止策(パッチ適用・権限制限・多要素認証)を徹底します。
ランサムウェアは、時間の経過とともに被害が拡大することが多く、感染を確認した時点で、初期診断と原因特定を専門家に委ねることが最善です。
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