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NAS,サーバー

異常が発生したRAID‐Zの復旧方法を徹底解説

raidz
  • RAID-Zを採用しているサーバでエラーが出て起動しない
  • ZFSの構成に詳しい担当者が社内にいない
  • ストレージの状態を確認したいが、どこに依頼すべきかわからない

RAID-Zの障害は、通常のRAIDとはまったく異なるアプローチが求められます。

本記事では、RAID-Zで起こりやすい障害のパターンと原因、そして被害を最小限に抑えるための適切な対処法をわかりやすく解説しています。なお、私たちはZFS対応の専門診断を行っております。大切なデータを守るためにも、まずは今すぐご相談ください。

RAID機器のデータ復旧方法と注意点についてはこちら>


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※2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。

RAID-Zとは何か

RAIDとは

RAIDとは、複数のHDDを1台のドライブとして認識・表示させる技術です。その中でもRAID-Zは、ZFSファイルシステムを採用し、複数のストレージ(HDDやSSD)にデータをブロック単位で分散して書き込む構成が特徴です。

RAID-Zの主なメリットには、以下のような点が挙げられます。

  • 大容量データの効率的な管理が可能
  • ディスクの一部が故障してもデータ消失を回避できる構成
  • 書き込み時の整合性確保による信頼性の向上

しかし、RAID-ZはZFSという特殊なファイルシステムを採用しているため、わずかな判断ミスが致命的な結果を招く恐れがあります。実際に、社内のIT担当者では対応しきれず、誤った処置によって業務データや顧客情報が完全に消失した事例も報告されています。

特に以下のようなケースでは、一般的な復元ソフトでは対応が難しく、慎重な対応が求められます。

  • RAIDアレイの構成情報の破損
  • 複数ディスクの同時故障
  • ZFSの論理構造に起因する障害

RAID-Zで異常が発生したとき最も重要なのは、「状態を見誤らず、手を加える前に専門診断を受けること」であり、復旧の可能性を少しでも高めたい場合には、ZFSの構造に精通した専門家による初期対応が不可欠です。

当社では、ZFSファイルシステムやRAID-Z構成に対応した専任チームを備え、これまでに数多くのRAIDトラブルを解決してきました。

相談から初期診断まで無料で、24時間365日対応しています。RAID-Zに異常が見られた際は、できるだけ早く専門家に相談いただくことが、データを守る最善の手段となります。


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RAID-Zに異常が発生する原因

raidz

ZFSのRAID-Zは高度なデータ整合性機能を備えていますが、それでも完全ではなく、特定の状況下ではストレージプールが異常を起こすことがあります。

ここでは、その原因をタイプ別に整理してご紹介します。

接続機器や電源のトラブル

ディスクが論理的には正常でも、接続や電源の問題で認識されなくなるケースがあります。

  • SATA/SASケーブルの抜けや断線
  • 電源ユニットの故障や過電流
  • HBAカードやマザーボードのポート障害

ZFSやOSの不具合・操作ミス

ソフトウェア側の問題や人的ミスも、RAID-Zのプール異常を引き起こします。

  • zpool/zfsコマンドの誤使用(誤detach・誤replaceなど)
  • ZFSモジュールのバグやOSのドライバ不良
  • パーティション操作による構成破壊

外的要因(温度・振動・停電など)

ハードウェアに直接関係する外的環境要因も、プール障害のリスクを高めます。

  • 高温状態(通気不良、冷却不良)
  • サーバー筐体の振動や衝撃
  • UPS未使用での停電・瞬断によるデータ破損

これらの原因によってRAID-Zのプールが「DEGRADED」や「FAULTED」などの状態になった場合、早急な対応が必要です。

ディスクの物理障害・劣化

RAID-Zにおける障害の最も代表的な原因は、物理ディスクの故障です。ZFSはパリティによって一定の冗長性を確保していますが、耐障害限界を超えるとデータプールが破損し、アクセス不能になる恐れがあります。

この状態で無理にリビルドやマウントを試みると、次のようなリスクが生じます。

  • データの整合性が崩れ、復旧の難易度が急激に上がる
  • ファイルシステム構造が複雑なため、誤操作の影響が広範囲に及ぶ
  • 障害を拡大させてしまい、最終的にデータの完全消失につながる可能性がある

そのため、障害が疑われる場合は安易な操作を避け、まずは専門的な診断を受けることが重要です。正確な原因を把握し、適切な復旧手順を踏むことで、大切なデータを取り戻せる可能性が高まります。

当社では、ZFSを含むRAID構成のデータ復旧に対応しています。相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。


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法人向けデータ復旧サービスをお探しの方へ

法人のお客様では、社内サーバやRAID構成のストレージ、業務用PCや外付けHDDといった社内のデータ環境でトラブルが起きると、単なるデータ損失だけでなく、業務停止や情報漏えいリスクにつながるおそれがあります。

「自分で試してよいのか」「どのタイミングで専門業者に相談すべきか」判断に迷われる法人ご担当者様も少なくありません。当社では、法人専任のアドバイザーが状況を伺い、最適な復旧プランをご案内します。

サーバやNASなど機器を社外に持ち出せない場合は、専門エンジニアによる出張訪問での診断・復旧にも対応しています。セキュリティ体制や復旧事例、よくある質問は、以下の法人向け専用ページにまとめています。業務データの復旧でお困りの際は、こちらもあわせてご覧ください。

 

RAID-Zを復旧するときの注意点

RAID-Zを復旧するときの注意点には以下のものがあります

  • 本体サーバを操作しない
  • 自身でリビルドをしない・単体接続を試みない
  • データ復元ソフトを使わない

本体サーバを操作しない

RAID-Zの本体サーバに異常を発見した場合は、本体への操作を速やかに止めてください。パソコンなど周辺機器を介したサーバの利用も止めることが理想的です。むやみに操作を行うと、状況が悪化し、復旧難易度があがる恐れがあります。

自身でリビルドをしない・単体接続を試みない

リビルドには高度な専門知識が必要になるため、サーバに関する知識がない、あるいはサーバ管理がブラックボックス化している場合、自身でリビルドをしてはいけません。

また安易に単体接続を試みると、「接続後に誤ってデータを消去する」などのトラブルにより復旧難易度が上がってしまう可能性があります。仮にリビルドに失敗した場合、サーバに保存されたデータが全て消去される恐れがあります。

データ復元ソフトを使わない

サーバにデータ復元ソフトを使うことはおすすめできません。復元ソフトが対処できるのは軽度のシステムエラーに限られ、中~重度のシステムエラーや物理的な破損には対応できないからです。

もっともRAID‐Zは特殊なファイルを使用するため、対応するデータ復元ソフトはごくわずかです。サーバに異常を発見した場合、まずは社内SEやデータ復旧業者などサーバの専門知識のある方に相談しましょう


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※2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。

RAID-Zのプール異常に対する復旧方法

RAID-Zで発生する障害への対応は、その状態や原因により異なります。ここでは、代表的な異常パターンごとに、ZFSで実行できる対処法を詳しく解説します。

障害ディスクの交換とリシルバリング手順

RAID-Zの冗長性内に収まる障害であれば、ZFSのreplace機能で復旧可能です。

障害ディスクの交換とリシルバリング手順
  1. zpool status -v で障害ディスクを特定し、デバイス名を確認します。
  2. 必要に応じて zpool offline <プール名> <デバイス名> を実行して、対象ディスクをオフライン化します。
  3. サーバーの電源を切り、新しいディスク(容量同等以上)に物理交換します。
  4. zpool replace <プール名> <旧ディスク> <新ディスク> を実行して、リシルバリングを開始します。
  5. zpool status で進捗を確認し、完了後にプールが ONLINE になっているかを確認します。

接続や電源トラブルの切り分けと対処方法

物理的にディスクは無事でも、認識エラーが出る場合は接続系を重点的に確認します。

接続や電源トラブルの切り分けと対処方法
  1. SATA/SASケーブルや電源ケーブルが緩んでいないか確認し、必要に応じて交換します。
  2. 別のポートやHBAカードに挿し替えて、ディスクが正しく認識されるかを試します。
  3. 接続を変えても解決しない場合、zpool offline/online で再認識させるか、replace を検討します。

zpool scrubによるチェックサムエラー修復

軽度なデータ破損であれば、ZFSのself-healing機能により修復可能です。

zpool scrubによるチェックサムエラー修復
  1. zpool scrub <プール名> を実行して、整合性チェックと自動修復を開始します。
  2. scrub中はディスクI/Oが増えるため、アクセスが少ない時間帯に行うのが理想です。
  3. zpool status で scrub 終了とエラーの有無を確認します。

プールがFAULTEDになった場合の対応

冗長性を超えるディスク障害やメタデータ破損がある場合は、慎重な判断が必要です。

プールがFAULTEDになった場合の対応
  1. zpool import -F <プール名> で強制インポートを試みます(読み取り専用になる可能性あり)。
  2. 一部のデータを救出できる可能性があるため、すぐに別ストレージへバックアップを行います。
  3. 操作が不安な場合、専門業者へ相談することを強く推奨します。

zpool importが失敗する場合の対処法

zpool import に失敗する場合は、ディスク検出の問題やキャッシュファイル破損が考えられます。

zpool importが失敗する場合の対処法
  1. lsblkやfdisk -lで、ディスクがOSに認識されているか確認します。
  2. zpool import -d /dev/disk/by-id/ など、対象ディスクパスを明示して再試行します。
  3. /etc/zfs/zpool.cache をリネームしてzpool importを再実行(注意が必要)。

データを守るために最も重要なこと

RAID-Zは強力な冗長性を備える一方で、「万能」ではありません。誤操作や複数障害には弱く、リカバリが困難なケースもあります。障害の予兆を逃さず、日頃から次の対策を意識してください。

  • zpool status や S.M.A.R.T.情報の定期監視
  • UPSや冷却装置による障害予防
  • ZFSプールとは別系統での定期的なバックアップ

もし障害が発生し、自力での復旧が難しい場合は、初期診断無料の専門業者への相談が最も確実です。当社では、ZFSやRAID-Zを含む高度なストレージ構成の復旧にも多数の実績があります。迅速かつ確実な対応で、大切なデータを守ります。

デジタルデータリカバリーは、これまでに50万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)という高い成果を上げています。相談から初期診断まで無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。

※1 期間:2011年1月以降
※2 2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合


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※2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。

なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか

デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。

業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、17年連続で国内売上No.1(※1)累計50万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。

「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。

最大の強みは、その“症例データの蓄積数”
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。

その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は92.6%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。

国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:

  • 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
  • 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
  • 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)

これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。

「他社で復旧できなかった機器のご相談件数8,000件超(※4)」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。

相談から初期診断まで無料で対応可能

初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。

データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。相談問合せ

まずは無料で相談する

※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
※4:算出期間:2016年6月1日~

よくある質問

復旧できるか診断してもらうのにお金はかかりますか?

いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。

※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。

機器の無料診断・データ復旧のご依頼はこちらからお問い合わせください>

復旧完了までどのくらいの期間がかかりますか?

機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。

弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。

最短15分で診断可能!お問い合わせはこちらから>

営業時間を教えてください

営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。

電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)

電話番号:0800-333-6302

来社受付:9:30~21:00

メールでのお問い合わせはこちら>

他社で復旧できないといわれた機器でも復旧できますか?

復旧できる可能性がございます。

弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。

他社不可相談件数8,000件超!デジタルデータリカバリーへのご相談はこちら>

この記事を書いた人


デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。

 

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