RAID6は高い耐障害性で知られていますが、「完全に安全」と思い込んでいると深刻なリスクを見落とす恐れがあります。
- RAID6構成でも3台目のHDDが故障すればシステムは完全停止
- リビルド中に新たな障害が起きるリスク
- バックアップがなければ重要データの消失も
このような事態は、RAID6であっても決して他人事ではありません。運用中の負荷や経年劣化により、予想外のタイミングで3台目のHDDが故障するケースは決して少なくないのです。
本記事では、RAID6の基本構造から3台目のHDDが故障した際に起こる致命的なトラブル、そしてそのリスクを最小限に抑えるための備えまでを、専門的な視点でわかりやすく解説します。
RAID6だからといって安心せず、今すぐ現状を見直したい方は、まずは無料診断で現在のリスクをチェックしてみてください。
目次
RAID6でも安全とは限らない:注意すべきポイント
RAID6は非常に信頼性の高い構成ですが、以下のような状況では脆さも持ち合わせています。
- すべてのHDDを同時期に導入した場合、劣化タイミングが重なる
- リビルド作業中は、HDDに高い負荷がかかるため、さらなる故障を誘発しやすい
- RAIDでは、人為的な削除やウイルス感染などの論理障害には対応できない
これらの理由から、RAID6の冗長性だけに依存せず、別ストレージやクラウドへのバックアップ体制を整えることが不可欠です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

データトラブルに直面したとき、まず自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、内部の故障が原因だった場合、無理に起動を試みることでシステムが破損したり、保存されていたデータが上書きされてしまうリスクが高まります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
RAID6の仕組みと耐障害性

RAID6は、複数のHDDやSSDを使って構成される高冗長なストレージ構成であり、特に2台の同時障害にも耐えられる強みを持ちます。
最低4台以上のディスクを用いて構成され、2種類のパリティ(PとQ)により誤り訂正が可能です。たとえば6台構成の場合、4台がデータ保存、2台がパリティ記録に割り当てられます。このパリティは各ディスクに分散保存されるため、速度と信頼性の両立が可能です。
RAID6が許容できる障害範囲
RAID6では最大2台までのディスク障害に耐えられます。これはRAID5よりも優れたポイントです。2重のパリティを活用し、データの再構成が可能です。
例えば1台のHDDが故障しても、残りのディスクとパリティ情報を元に自動的にリビルド(再構成)され、システムを停止せずに運用が継続されます。
3台目の故障で発生する致命的リスク
RAID6が耐えられるのは2台までの障害であり、3台目のディスクが故障した瞬間、以下のような致命的障害に至る可能性があります。
まず、同時に3台のディスクが障害を起こすと、もはやパリティから正確なデータ再構築が不可能となり、全体のデータアクセスが不能になります。また、以下のようなリスクもあります。
- リビルド中に別のディスクが故障する
- リビルドには数十時間〜数日かかり、その間ディスクに大きな負荷がかかる
- 経年劣化したHDDは、リビルド中に故障する確率が高い
つまり、「2台が故障→1台を交換→リビルド中に3台目が故障」という流れで、RAID6全体が崩壊し、全データが失われるリスクが現実となります。
RAID障害は時間との勝負です。3台目の故障が発生する前に、まずは現状のRAID構成とバックアップ体制を専門家にご相談ください。
当社では診断・お見積りは無料。24時間365日対応で、いつでもご相談を承っております。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。