・RAID構成を確認しようとしたら、RAID Managerが起動しない
・富士通のServerView RAID Managerが突然使えなくなり、状態の確認ができない
・再インストールや再起動を試しても改善せず、システム管理に支障が出ている
RAID Managerは、RAID構成の正常性を監視・管理するために不可欠なツールです。
しかし、Javaのバージョン不一致やネットワーク設定の不整合、ファイアウォールのブロックなどが原因で、突然起動できなくなるケースも少なくありません。
このようなトラブルを放置すると、RAID構成の障害や劣化に気づかず、データ損失やシステム障害につながるおそれもあるため注意が必要です。
本記事では、RAID Managerが起動しないときに考えられる原因と、確認すべき設定や再構築の手順についてわかりやすく解説します。
大切なデータやサービスを守るためにも、早期に原因を特定し、必要に応じて専門業者への相談も検討してください。
目次
RAID Managerが起動しない主な症状
RAID Managerが起動しない際の主な症状は次の通りです。
- WebブラウザでRAID Managerの画面が表示されない
- 「接続できません」や「通信失敗」などのエラーが表示される
- アプリケーションを起動してもウィンドウが開かない
- 管理端末からサーバーにアクセスできない
同じ症状でも、原因はさまざまです。適切な対処法を実行しないと、状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
正常に使用できない原因は、見た目や使用感だけでは判断できないため、自己判断では原因を見誤るケースが多いです。そのため正確な原因を把握し、適切な対応をするには専門業者の診断が必要です。
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RAID Managerが起動しない主な原因
RAID Managerが正常に起動しない場合、ネットワーク設定からソフトウェアの不具合まで、さまざまな原因が考えられます。以下に代表的な原因をまとめました。
ネットワーク接続の問題
管理端末からRAID Managerがインストールされたサーバーへ通信できない場合、アプリ自体は正常でも起動できません。ping
で応答がない場合は、物理接続やIPアドレス設定を見直しましょう。
ファイアウォールやポート設定の不備
RAID Managerはポート3173を使用します。ファイアウォールやセキュリティソフトでこのポートがブロックされていると、接続エラーが発生します。
ブラウザやJavaのキャッシュが原因
古いキャッシュが残っていると、Webインターフェースが正しく表示されず、起動できないことがあります。Javaとブラウザ両方のキャッシュをクリアするのが効果的です。
RAID Managerサービスの停止
サービスが停止していると、当然ながら管理画面も開けません。OSごとに適切なサービス再起動コマンドを実行してください。
RAID ManagerまたはJavaのバージョン不整合
古いRAID ManagerやJavaのバージョンでは、互換性の問題で起動しないケースがあります。最新版へのアップデート、またはクリーンインストールが必要です。
RAID Managerが起動しない主な対処法
RAID Managerを正常に起動させるために行うべき対処法を、順を追って紹介します。
ネットワーク接続の確認
RAID Managerを利用するには、管理端末から対象サーバーへ正常に接続できる必要があります。
- 管理端末からコマンドプロンプトを開く。
ping サーバーのIPアドレス
を実行。- 応答がない場合、LANケーブルやIP設定を確認。
ファイアウォールとポート設定の見直し
ポート3173が閉じていると接続できません。許可設定を確認・追加しましょう。
- Windowsファイアウォールの「詳細設定」を開く。
- 「受信の規則」でポート3173が許可されているか確認。
- 許可されていない場合、新規ルールでポートを開放。
キャッシュクリア(ブラウザ・Java)
古いキャッシュが不具合の原因になるため、定期的なクリアがおすすめです。
- ブラウザのキャッシュをすべて削除。
- Javaコントロールパネルを開き、「一時ファイルの設定」からキャッシュ削除。
- 再度RAID Managerを起動して確認。
RAID Managerサービスの再起動
サービスが止まっている、または不安定な場合は再起動を試しましょう。
- Windows:「サービス」から「ServerView RAID Manager」を探す。
- 右クリックして「再起動」または「開始」。
- Linux:
/etc/rc.d/init.d/aurad restart
を実行。
RAID Managerのアップデートまたは再インストール
不具合が解消しない場合は、最新版の導入が効果的です。
- コントロールパネルから既存のRAID Managerをアンインストール。
- 関連ディレクトリ(例:C:\Program Files)を削除。
- 富士通公式サイトなどから最新版をダウンロードしてインストール。
RAID Managerの起動不良は、ネットワーク設定からソフトのバージョン不整合まで幅広い原因が考えられます。一つずつ確実に原因を切り分けて対処することが大切です。それでも解決しない場合は、RAID構成自体やハードウェア障害の可能性もあるため、専門業者へ相談することをおすすめします。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。