RAID環境を運用中、次のような不安を感じたことはありませんか?
- エラーもなく動作しているが、なぜかファイルが一部破損している
- RAID 5/RAID 6構成で長期間ノーメンテナンス
- ログには出ないが、RAIDのデータ整合性に不安がある
RAIDは冗長性によって高い安全性を確保していますが、「パリティエラー」や「ビットロット」など、目に見えないデータ不整合が蓄積するリスクを完全に排除することはできません。特にRAID 5やRAID 6といったパリティ方式では、気づかぬうちに複数ブロックで破損が進行しているケースもあります。
本記事では、RAID環境における整合性チェックの必要性と、いつ・どのように実施すべきかという具体的な手順を、専門家の視点からわかりやすく解説します。データを安全に保つには、日々の予防と定期チェックが不可欠です。
「念のため」の整合性チェックも、RAID崩壊の予兆を早期発見できる重要な手段です。まずは無料診断(24時間365日)で、現在のRAID状態を確認してみませんか?
目次
RAID整合性チェックが必要になる原因
整合性チェックはRAIDアレイの状態を健全に保つための重要な作業です。以下のような状況では、不整合が発生していてもユーザーが気づけないことがあるため、意図的なチェックが必要です。
定期メンテナンスとしての実施
RAID1/5/6/10などの冗長構成では、月1回や四半期ごとの整合性チェックが推奨されます。目に見えない不整合の早期発見により、RAID全体の信頼性とデータ保護を強化することができます。
RAIDアレイの運用開始直後
新規構築やディスク追加後は、初期不良や設定ミスが潜んでいることもあります。整合性チェックを実施することで、問題の早期発見と対応が可能となります。
ディスク障害やリビルド後
RAIDのリビルドが完了しても、パリティ情報が正しく再構築されていない可能性があります。チェックを行うことで、データの一貫性と信頼性を検証することができます。
エラー検知時やアクセスされない領域の検査
RAID整合性チェックの正しい対処法と実施手順
整合性チェックは、RAIDコントローラーやNASの管理機能を使って安全に実行することが基本です。適切なタイミングと方法で行うことで、RAIDシステムの安定運用を支えることができます。
RAID管理ツールで整合性チェックを実行する方法
RAID環境の整合性チェックは、各製品の管理ツールから安全に実行することができます。誤操作を防ぐためにも、以下の手順に従ってください。
- RAID管理画面(NASやRAIDカードの設定UI)にログインします。
- 対象RAIDアレイを選択し、「整合性チェック」または「Consistency Check」機能を選びます。
- 確認画面で内容をチェックし、「実行」または「開始」を押して処理を開始します。
スケジュール設定で負荷を回避する方法
整合性チェックはシステムに一定の負荷をかけるため、業務時間外の自動実行が推奨されます。
- RAID管理画面でスケジュール設定メニューを開きます。
- チェック実行の曜日・時刻(夜間や休日)を設定します。
- 保存して、次回以降の自動実行が有効になっていることを確認します。
エラー検出時の適切な対応手順
整合性チェック中にエラーが見つかった場合は、安易な操作をせずに慎重な対応が求められます。
- チェック結果からエラー箇所や内容を確認します。
- 軽微なエラーは自動修復される場合が多いため、修復ログを確認します。
- 重大エラーが検出された場合は、バックアップを優先して取得し、ディスク交換や業者相談を検討します。
RAIDの整合性チェックは、データを守るために欠かせない重要な作業ですが、エラー発生時の対応を誤るとデータ損失につながることもあります。
初期診断・見積もりは完全無料。整合性エラーやリビルド失敗時にも、クリーンルーム完備の設備で安全に対応いたします。少しでも不安があれば、お気軽にご相談ください。24時間365日体制でお待ちしております。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。