QNAP製のハイエンドモデル「TS-h1290FX」が突然起動しなくなった場合、一般的なNASとは異なり、システム構成やストレージの設定が高度かつ特殊なため、自己判断での操作がかえって障害を悪化させるリスクがあります。
- 電源ボタンを押してもLEDが点灯しない
- Qfinder ProでNASが検出されない
- 共有フォルダやWeb UIに一切アクセスできない
このような状態で通電を繰り返したり、初期化操作を試みると、RAID情報やデータ領域の破損につながり、復旧可能だったデータが完全に失われるおそれがあります。まずは冷静に、どこまでが安全な対応かを見極めることが重要です。
本記事では、TS-h1290FXで発生しやすい障害の原因と、安全に切り分けるための確認ポイントを、専門的な知見に基づいて解説しています。
なお、万が一ご自身での対応に不安がある場合でもご安心ください。当社では24時間365日、初期診断を無料で実施しております。まずはお気軽にご相談ください。
目次
QNAP TS-h1290FX が起動しない主な原因
TS-h1290FX はオールNVMe構成の QuTS hero ZFS を採用しており、一般的なHDD NASよりも障害の影響が複雑です。ここでは代表的な3つの原因を整理します。
電源・ハードウェアの障害
電源ボタンを押してもLEDが点灯しない、ファンが回らない場合は、電源ユニットやマザーボードの故障が疑われます。電源が一瞬入ってすぐ落ちる、または特定のLEDだけが点灯したままになるときも、内部基板の障害で起動が止まることがあります。こうしたケースでは、無理に電源を入れ直すとショートや部品劣化を招くおそれがあります。症状の記録を残し、専門業者への相談を検討しましょう。
NVMe SSD/RAIDプールの障害
TS-h1290FXは全スロットがNVMe SSD構成で、ZFSプールの破損やSSDの寿命によってシステムが停止することがあります。システムがブートしても共有やボリュームがマウントされない場合、RAID構成の一部障害が進行している可能性があります。RAID再構築やZFS修復を自己判断で行うとデータ上書きのリスクが高いため、復旧専門業者に依頼する方が安全です。
ファームウェア/システム領域の異常
停電やアップデート失敗により、QuTS hero のファームウェア領域が破損することがあります。「SYSTEM BOOTING」表示のまま進まない、またはビープ音が続く場合は、システムOS側の異常が考えられます。この場合も通電を繰り返すとストレージに影響が及ぶおそれがあるため、電源を切って状態を記録し、サポート窓口または復旧業者に相談してください。
原因の多くは、電源・RAID構成・システム領域のいずれかに関連しており、無理な通電や再構築はデータを失う結果につながる場合があります。重要な業務データを扱う際は、早期に専門診断を受けることが安全です。
もし現在の症状や原因の判断に少しでも不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。状況が悪化する前に、正しい一歩を踏み出すことが大切です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
QNAP TS-h1290FX が起動しないときの対処法
ここでは、データを優先しながら安全に状態を確認するための基本的な手順を紹介します。いずれも低リスクな範囲にとどめ、危険な操作(再構築・初期化・OS再インストール)は行わないようにしましょう。
電源と物理接続を確認する
別の電源ケーブルやコンセントを使用し、LEDやファンが反応するかを確認します。異常が見られる場合はそれ以上通電を繰り返さず、内部部品の破損を防ぐために一度停止してください。
- 別の電源ケーブル・タップを使用し、電源ボタンを押します。
- 電源LEDやファンが回るかを観察します。
- 反応がなければ電源を切り、通電を中止します。
LED・LCD・ビープ音を記録する
LEDの点滅パターンやLCDメッセージ、ビープ音の有無は障害箇所の手掛かりとなります。状態をスマートフォンなどで撮影し、記録しておくと診断時に役立ちます。
- 前面LEDの色や点滅パターンを確認します。
- LCDに「SYSTEM BOOTING」などのメッセージがあるか確認します。
- ビープ音がある場合は回数や長さをメモします。
Qfinder/管理画面での状態確認
Qfinder Pro でTS-h1290FXが検出されるかを確認します。検出はされるが共有にアクセスできない場合、ストレージプールの論理障害が発生している可能性があります。
- 同一ネットワーク上のPCでQfinder Proを起動します。
- TS-h1290FXがリストに表示されるか確認します。
- IP直打ちで管理画面が開ける場合はプール状態を確認します。
電源リセットを1回だけ行う
電源を一度切り、数分放電してから再度起動します。連続再起動は避け、挙動を1回のみ確認します。
- 電源ボタンでシャットダウンします。
- 数分待ってから電源ケーブルを抜きます。
- 5分以上放電したのち再接続し、1度だけ起動します。
起動しない場合は、ハード障害やZFSプール破損が進行している可能性があります。重要なデータがある場合は通電を止め、自己判断での操作を避けてください。TS-h1290FXのようなオールNVMe構成NASでは、障害内容により復旧方法が大きく異なります。誤った対応を続けると、データが上書きされる恐れがあります。
当社では、専門エンジニアが状態を正確に診断し、最適な復旧プランをご案内しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。異常を感じたら、早めのご相談がデータを守る鍵になります。
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