QNAP製のNASが突然「System Booting」のまま停止したり、再起動を繰り返すなど、RAID5構成における予期せぬトラブルが発生するケースがあります。以下のような症状が見受けられる場合、すでに重大な障害が進行している可能性があります。
- 電源を入れても「System Booting」から進まない
- 勝手に再起動を繰り返す
- RAIDがマウントされず、共有フォルダにアクセスできない
このような状態では、以下のような複合的な障害が起きていることがあります。
- HDDの物理的な損傷(異音、回転不良など)
- RAID構成情報の破損や不整合
- NAS本体のシステムファームウェアの破損
誤った再起動や復旧作業を行うと、RAID情報が上書きされたり、HDDへの損傷が進行し、取り返しのつかないデータ消失につながるリスクがあります。
本記事では、QNAP NASが起動不能になる主な原因と、それに対して安全かつ効果的に対処する方法を、専門的な知見に基づき解説しています。
万が一、今すぐデータを取り出す必要がある場合や、ご自身での対処に不安がある場合は、当社が24時間365日対応の無料初期診断を実施しています。状況の悪化を防ぐためにも、早めのご相談をおすすめします。
目次
QNAP RAID5 が起動できない主な原因
QNAP の RAID5 構成が起動できなくなる要因は、HDD の物理的な劣化、RAID メタデータの破損、OS 領域の異常などが複合的に起こる場合が多いです。以下では代表的な原因を整理します。
RAID メタデータの破損
QNAP の RAID は Linux の mdadm で構成されていますが、停電やファーム更新中の不具合などでメタデータが破損し、RAID グループが「inactive」と認識される場合があります。この状態では QTS が RAID を自動的にマウントできず、「読み取り専用」や「システム起動中」のまま進行しないことがあります。
ファームウェア・OS 領域の異常
ファームウェア更新やストレージエラーにより、QTS のシステムパーティション(RAMdisk 部分)が破損すると、液晶に「System Booting」「Loading Driver」などのメッセージが表示されたまま止まることがあります。繰り返し再起動を試すと、内部ファイルがさらに損傷するおそれがあります。
このような障害が複合的に発生している場合、通電を続けたり再起動を繰り返すことで状況が悪化する可能性があります。安全に復旧を進めるためには、状態を正確に記録したうえで専門業者へ相談することが推奨されます。
物理的なHDD障害
RAID5 では 1 台の HDD までなら冗長構成により耐えられますが、複数のディスクで不良セクタや SMART 異常が発生すると、再構築時や再起動時に別のドライブでもエラーが出て RAID 全体が崩壊することがあります。特に長期間「Degraded(劣化)」状態のまま運用している場合、リビルド中に別のディスクが落ちてしまうリスクが高まります。データにアクセスできなくなった場合、電源のオンオフを繰り返すことは避けるべきです。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断とお見積りを無料で24時間365日対応しています。専門スタッフが機器の状態を正確に診断し、最適な復旧方法をご案内します。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
QNAP RAID5 が起動しないときの安全な対処法
RAID5 が起動しない場合、自己判断で操作を進めるとデータが上書きされる危険があるため、状態確認を最小限に留めることが重要です。以下では、安全な確認と復旧の流れを解説します。
LED・エラーメッセージの記録
NAS の状態を把握するために、最初に本体や Qfinder Pro に表示されるエラーメッセージを記録しておきます。
- 前面パネルや HDD ベイの LED の色・点滅パターンを確認し、写真を撮影します。
- 液晶画面や Qfinder Pro に表示されるメッセージ(System Booting/Read-only など)をメモします。
- QTS にアクセスできる場合は、ストレージマネージャから各 HDD の状態をスクリーンショットで保存します。
電源・接続の安全確認
電源ケーブルや LAN ケーブルの接触不良による誤作動も考えられるため、まずは安全に確認します。何度も再起動を繰り返すのは避け、1 度だけ動作確認を行うに留めます。
- 電源ケーブル・LAN ケーブルがしっかり挿入されているか確認します。
- 別のコンセントや電源タップで 1 回のみ起動を試みます。
- それでも改善しない場合は、通電を続けず電源を切ります。
SSH による RAID 状態の確認(上級者向け)
Linux コマンドの知識がある場合、SSH でログインして RAID 状態を確認することも可能です。QNAP は mdadm によるソフトウェア RAID を採用しており、構成の確認だけなら安全に行えます。
- SSH で QNAP に接続します(例:ssh admin@IPアドレス)。
- mdadm –examine /dev/sd* コマンドで各ディスクの状態を確認します。
- missing の数や構成台数を確認します。
注意点として、–create や –zero-superblock など、メタデータを書き換えるコマンドは絶対に実行しないようにします。誤操作により RAID 情報が上書きされる危険があります。
データが重要な場合の専門業者相談
業務データや写真など、失いたくない情報が含まれている場合は、電源を切って現状を保持したまま専門業者へ相談することが推奨されます。クリーンルームでの分解・解析や HDD のクローン化を経て、安全に RAID を再構築できます。
- 各 HDD のセクターをイメージ化(クローン)します。
- mdadm や専用ツールで RAID5 を論理的に再構築します。
- ext4 などのファイルシステムをマウントし、データを抽出します。
デジタルデータリカバリーでは、RAID を含む復旧相談実績「1.4万件(2025年9月時点)」を有し、クラス100のクリーンルームで安全に作業を実施しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
データを諦めて再構築する場合
バックアップがあり、データを完全に破棄しても問題がない場合のみ、RAID の再構築を行うことができます。再構築を行うと、旧データの復旧は極めて困難になるため慎重に判断してください。
- 故障している HDD を新しいものと交換します。
- QTS にログインし、RAID グループを再作成します。
- 最新のファームウェアに更新して運用を再開します。
異常を感じたら、まずは無料の初期診断をご依頼ください。電源を入れ直す前に現状を把握することで、復旧可能性を高められる場合があります。
「下手に触って悪化させたらどうしよう…」とお悩みなら、まずは無料で状況を見極めることから始めてみてください。当社では24時間365日体制で無料初期診断を行っておりますので、被害拡大を防ぐためにも、お早めのご相談をおすすめします。
デジタルデータリカバリーが法人に選ばれる理由
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こうした実績・強みを背景に、特に法人のRAID復旧では、難易度の高い障害にも対応できる点から多くの企業様に選ばれてきました。
官公庁、国立大学法人、上場企業など、多くのお客様にご利用いただいています。

HDDの復旧技術向上が評価され、2021年には「東京都経営革新優秀賞」を受賞しました。
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