QNAP NASがQlockerに感染し、ファイルが「.7z」拡張子で暗号化されてしまい、アクセス不能にお困りではありませんか？
- 共有フォルダのファイルが一斉に.7z形式に変わった
- 開こうとするとパスワードを要求されるか、開けない
- バックアップもなく復旧方法が分からない
不用意な操作をすると上書きされ復旧不能となるリスクもあります。
本記事では、QNAP公式のQRescueツールを使った復元方法と、専門業者に依頼すべきケースをわかりやすく解説します。 重要な業務データやプライベートな写真などを失いたくない場合は、24時間365日体制・無料で初期診断を行う当社までお気軽にご相談ください。
目次
QNAP NASがQlockerに感染する原因と影響
QlockerはQNAP NASを標的にしたランサムウェアで、システムに侵入後、NAS内のファイルを「.7z」形式に強制的に暗号化し、解読パスワードを要求してくる攻撃です。
NASのセキュリティ設定の脆弱性
QNAP NASのセキュリティ設定が初期状態のまま使用されていると、攻撃者が管理画面にアクセスできる可能性が高まります。特にadminアカウントの使用やファームウェアの未更新は重大なリスクです。
外部公開されたNASに対するブルートフォース攻撃
インターネット越しにNASをアクセス可能にしている場合、不正アクセスを狙った自動化攻撃の対象になりやすくなります。FTPやWebDAVのポート開放も感染経路のひとつです。
MalwareRemover未更新による既知脆弱性の悪用
QNAPが提供するマルウェア対策ツール「MalwareRemover」が古いままの場合、新たな脅威に対応できず、脆弱性が放置された状態となります。
感染後の自動暗号化スクリプトの実行
感染後はNAS内部でスクリプトが自動実行され、すべての共有フォルダ内のファイルが「.7z」で暗号化されます。感染からわずか数時間でNAS全体が使えなくなります。
ストレージ障害によるファイル消失
HDDやSSDなどのストレージが故障している場合、Qlockerによる暗号化だけでなく、データ自体が読み込めなくなっている可能性があります。こうした場合にはQRescueや復元ソフトでは対応が困難で、誤った操作によりデータが完全に失われるリスクがあります。NASの使用を停止し、データ復旧の専門業者に依頼することで、復旧の可能性を高めることができます。
当社では、ストレージ障害を含むNASトラブルに多数対応しており、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
Qlockerに感染してしまった――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、復旧を急いで自力で解析や解除を試みると、状況をさらに悪化させるリスクがあります。特に暗号化されたデータが残っている段階では、誤った操作を避け、早急に専門業者に相談することが求められます。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
QRescueを使ったQNAP公式の復元手順
QNAP社では、Qlockerに感染したユーザー向けに復旧支援アプリ「QRescue」とPhotoRecを組み合わせた手順を提供しています。条件が合えば一部ファイルを救出できる可能性があります。
外部HDDの準備と初期設定
QRescueの手順には外付けHDDが必要です。誤設定があると復旧できないため慎重に進めましょう。
- 空の外付けHDDを用意し、容量はNASの2倍程度が理想です。
- HDDを「ext4」でフォーマットし、ラベル名を「rescue」に設定します。
- ルートディレクトリに「recup1」など任意の保存用フォルダを作成します。
- アクセス権限をadminまたはQRescueが使用できるように設定します。
QRescueアプリのインストール
QRescueはQNAPのApp Centerには表示されないため、手動インストールが必要です。
- QNAP公式サイトからQRescueの.qpkgファイルをダウンロードします。
- NAS管理画面から「App Center」→「手動インストール」を選びます。
- QRescueをインストールし、起動後に案内に従ってPhotoRecと連携させます。
PhotoRecで暗号化ファイルをスキャン
ファイルスキャンには時間がかかります。途中でNASの電源を切らないように注意してください。
- QRescueのUIからスキャン対象のディスクまたはボリュームを選択します。
- 保存先に「rescue」HDDの「recup1」フォルダを指定します。
- スキャンを開始し、完了後に復元されたファイルを確認します。
復元データの保存と確認
復元されたデータは元ファイル名が保持されないため、内容を確認しながら整理が必要です。
- 「recup1」または「restore1」フォルダを開きます。
- 復元されたファイル群の拡張子・サイズ・タイムスタンプを確認します。
- 問題がないファイルを新たなフォルダへ分類・整理します。
専門業者に相談する
公式手順で復旧できなかった、復元率が低かった、NASに障害も出ているといった場合は、無理に操作を続けず専門業者に依頼することが最も安全です。 NAS内のデータが上書きされると復元の可能性が大幅に下がります。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」（※1）の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合92.6%（※2）を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社復旧不可相談件数でも8,000件超 (算出期間：2016年6月1日～) を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50％以上を占める企業のこと。第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく（算出期間：2007年～2023年）
※2：2025年9月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
