QNAPで不要になった共有フォルダを削除しようとしても、「削除ボタンが押せない」「削除してもデータが残る」といった状況で困っていませんか?
- 共有フォルダの削除ボタンが表示されない
- 削除してもデータ容量が減らない
- 標準フォルダが削除できない
こうした症状は、フォルダの種類やアクセス中のアプリ、またはQNAP独自のごみ箱機能が関係していることが多いです。単なる設定ミスに見えても、システムやデータ領域の扱いを誤るとトラブルに発展する場合もあります。
誤った削除操作によって共有データが完全に失われる危険があります。
本記事では、QNAPで共有フォルダを削除する正しい手順と、削除できない場合の原因・対処法をステップごとに詳しく解説します。
もし誤ってフォルダやデータを削除してしまった場合も、私たちデジタルデータリカバリーにご相談ください。NAS・RAID構成のデータ復旧にも対応し、24時間365日無料で診断・ご案内を行っています。
目次
QNAPで共有フォルダを削除できない主な原因
QNAPでは、管理画面(WebUI)から簡単に共有フォルダを削除できますが、特定の条件下では削除メニューが無効になることがあります。ここでは、削除できない主な原因を整理します。
標準フォルダ(Publicなど)は削除不可
QNAPに初期設定で作成される「Public」「Multimedia」「Download」などの標準フォルダは、システムが参照するため削除できません。これらは削除ではなく、「ネットワーク上で非表示」設定に切り替えるのが推奨です。管理画面で該当フォルダを選び、[プロパティ] → [ネットワークからの非表示] にチェックを入れることで一覧から隠すことができます。
アプリやシステムがフォルダを使用中
Container StationやPhoto Stationなど、QNAPのアプリが対象フォルダを利用していると削除メニューが表示されません。関連アプリを停止またはアンインストールしてから再度削除を試みましょう。どうしても削除できない場合は、専門業者に相談するのも安全です。
ネットワークごみ箱が有効になっている
QNAPには「@Recycle(ネットワークごみ箱)」機能があり、削除したファイルが一時的に保存される仕組みがあります。これが有効な場合、削除してもストレージ容量が空かず「削除できていない」と感じることがあります。File Stationから@Recycleフォルダを開き、「ごみ箱を空にする」で完全削除しましょう。
権限やアクセス制御の影響
削除操作には管理者権限が必要です。ユーザー権限でログインしていると、削除ボタン自体が非表示になることがあります。また、フォルダ内ファイルが他ユーザーでロック中の場合も削除できません。Administratorアカウントで操作するか、SSH接続を使って削除する方法もありますが、rmコマンドでの誤操作はデータ消失の危険があるため慎重に行いましょう。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「誤って大事なデータを削除してしまった」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って大事なデータを削除してしまった場合でも、記録領域にデータの痕跡が残っていることがあります。しかし、そのまま操作を続けると上書きが進行し、復旧の可能性が低下してしまいます。取り返しがつかなくなる前に、専門業者へ相談することが重要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
QNAPで共有フォルダを削除する手順と対処法
ここでは、QNAPのWeb管理画面から安全に共有フォルダを削除する方法と、削除できない場合の対処法を順に紹介します。
WebUIから共有フォルダを削除する
もっとも基本的な方法です。通常の共有フォルダは管理画面(WebUI)から削除できます。
- QNAPのWebUIに管理者としてログイン。
- 「コントロールパネル」→「権限設定」→「共有フォルダ」を開く。
- 削除したいフォルダを選択し、「削除」をクリック。
- 「データを削除します」にチェックを入れると、フォルダ内データもHDD/SSDから物理削除される。
- 完了後、再起動して変更を反映。
削除できない場合のサービス停止
フォルダを使用しているアプリがあると削除できません。関連アプリを停止またはアンインストールしてから再試行します。
- QTSの「アプリセンター」を開く。
- 該当フォルダを使用しているアプリ(例:Photo Station、Container Station)を停止。
- 「コントロールパネル」→「共有フォルダ」から再度削除を実施。
ネットワークごみ箱を空にする
削除しても容量が減らない場合、@Recycleフォルダにファイルが残っている可能性があります。
- File Stationを開く。
- 対象フォルダ内の「@Recycle」を探して開く。
- 不要データを確認後、「ごみ箱を空にする」をクリック。
- 容量が回復したことを確認する。
SSHで強制削除する(上級者向け)
通常の削除で解決できない場合、SSH(ターミナル)からコマンドを使って削除する方法もあります。ただし、誤操作で重要データを失うリスクがあるため慎重に行ってください。
- QNAPの「コントロールパネル」→「ネットワークとファイルサービス」→「Telnet / SSH」からSSHを有効化。
- Teratermなどで接続し、管理者アカウントでログイン。
- 「cd /share/」コマンドで削除対象ディレクトリへ移動。
- 「rm -rf フォルダ名」を実行(※戻せません)。
- 完了後、SSHを無効化してセキュリティを確保。
専門業者に相談する
削除できない状態が続く、または誤って共有データを削除してしまった場合は、無理に操作を続ける前にデータ復旧専門業者への相談をおすすめします。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。NAS・RAID構成のトラブルにも対応し、初期相談・診断は無料で24時間365日対応しています。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
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初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。