LinuxでRAIDを運用している中で、次のようなトラブルに心当たりはありませんか?
- /dev/md0 などのRAIDデバイスがマウントできない
- 再起動後にRAIDのデバイス名が変わっている
- superblockエラーやUUID不一致でマウントに失敗する
これらの問題は、RAIDのassemble不良・UUIDの不一致・ファイルシステムの破損など、複数の要因が絡み合って発生することが多く、原因を正しく特定せずにmdadm --createやmkfsを実行してしまうと、データを上書きして復旧不可能にしてしまうリスクがあります。
RAIDがマウントできないときは、状態を安全に確認し、冷静に原因を切り分けることが何より重要です。特にRAID構成やファイルシステムに関する知識が必要になるため、自己流で進めるとさらに状態を悪化させる危険性があります。
本記事では、RAIDデバイスが認識されない・マウントできないときの確認手順をわかりやすく整理し、原因別に取るべき適切な対処法を詳しく解説します。
現在RAIDが使えずお困りの方は、無料の初期診断(24時間365日対応)をご活用ください。状況を安全に見極め、データを守るための最善策をご提案します。
目次
LinuxでRAIDデバイスがマウントできない原因
LinuxでRAIDデバイス(例:/dev/md0)がマウントできないときは、システムやディスクの構成情報が一部破損している可能性があります。原因を見誤ると、誤った修復コマンドでデータを上書きしてしまう危険があるため、現象ごとに背景を整理して理解しておくことが大切です。
RAIDアレイが正しくassembleされていない
RAIDの構成情報が正しく読み込まれていない、または不完全にしか組み立てられていない場合、LinuxからRAIDデバイスが認識されません。/proc/mdstatにRAID名が表示されず、mdadmでもinactive(非アクティブ)扱いになることがあります。
設定ファイルの記述ミスや、再起動後に自動assembleが行われなかった場合にも発生する典型的な原因です。
デバイス名やUUIDの変化
RAIDデバイス名が変わる(例:/dev/md0 → /dev/md127)またはUUIDが更新・重複していると、fstabや設定ファイルが古い情報を参照してマウントに失敗します。
特にXFSやBtrfsなどではUUID重複が原因でマウントを拒否することがあり、fstabの記述と実際のUUIDの不一致がトラブルの引き金になります。
ファイルシステムの損傷・superblock異常
RAIDアレイ自体は認識されていても、上位のファイルシステムが破損しているとマウントに失敗します。
エラーメッセージで「wrong fs type」「bad superblock」「unable to read superblock」などが表示される場合、ファイルシステムの一部が壊れている可能性があります。
この状態でfsckやxfs_repairを安易に実行すると、壊れた構造を上書きする危険があるため、まずは読み取り専用での確認やバックアップ取得が安全です。
RAIDメタデータやBIOS RAID情報の競合
古いマザーボードやRAIDカードの情報が残っていると、LinuxのソフトウェアRAID(mdadm)と競合して認識エラーを引き起こすことがあります。
特に「fake RAID(疑似RAID)」情報が残っていると、dmraidやBIOSレベルで誤検出され、mdadmが正しいアレイを組めないケースが発生します。環境移行や別PC接続後に発生するトラブルとして多い事例です。
物理ディスクの障害・I/Oエラー
RAIDを構成するHDDやSSDの一部に物理障害が発生していると、I/Oエラーが頻発し、RAID全体がdegraded(縮退)やinactive状態になることがあります。
異音やアクセス遅延が見られる場合は、内部でヘッドやプラッタに損傷が生じている可能性が高く、無理な再組み立てやfsck実行はデータ破壊につながるリスクがあります。
特に物理的な異音・アクセス遅延・I/O errorが多数出ている場合は、障害が悪化する前に電源を切り、ディスクイメージの取得または専門業者への相談を検討する段階です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
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- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
LinuxでRAIDがマウントできないときの安全な対処法
LinuxでRAIDがマウントできない場合は、まず「原因を切り分ける」ことに専念し、データを破壊する恐れのある操作を避けることが最重要です。誤って--createやmkfs、またはfsckを実行すると、メタデータやファイルシステムを上書きしてしまい、復旧難易度が一気に上がります。目的は「修復」ではなく「状態を正確に把握すること」です。
書き込みを伴う操作はしない
トラブル中のRAIDでは、以下のような書き込みを行う操作は厳禁です。データ領域やメタデータを上書きする危険があります。
mkfsやpartedによる再パーティション・フォーマットmdadm --createによるRAID再構築- 状態不明なままでの
fsckやxfs_repair実行
おかしいと感じたら、その時点で作業を中断し、実行したコマンドとエラー出力を必ず記録しておきましょう。
RAIDデバイスの存在を確認する
システムがRAIDアレイを認識しているかを確認します。読み取り専用の確認で十分です。
cat /proc/mdstatを実行し、md0やmd1などがactiveかどうかを確認する。ls /dev/md*でRAIDデバイスの名前(md0、md127など)を確認する。- 何も表示されない場合、RAIDが未組立(inactive)状態の可能性がある。
メンバーディスクとRAID情報を確認する
RAIDを構成する物理ディスクが認識されているかを確認します。状態を知るだけで、変更は行わないようにします。
lsblkやsudo fdisk -lでRAID構成ディスクを確認する。- RAID用パーティションが
Linux raid memberと表示されているかを確認する。 sudo mdadm --examine /dev/sdX1で各ディスクのメタ情報(所属RAID、イベント数など)を確認する。
RAIDアレイの状態を確認する
RAIDが存在している場合、そのステータスを確認します。どの状態か(active/degraded/inactive)を把握するだけでも、今後の判断がしやすくなります。
sudo mdadm --detail /dev/md0を実行し、State(状態)とデバイス数を確認する。- Active Devices / Failed Devices の数を確認して、障害ディスクがないか判断する。
- RAIDデバイスが存在しない場合、
sudo mdadm --assemble --scanで自動組立を試す。
ファイルシステムとマウント前の確認
RAIDが組めていても、ファイルシステムが破損しているとマウントできません。ファイルシステムタイプとエラーメッセージを確認します。
sudo blkid /dev/md0でファイルシステムタイプ(ext4 / xfs / btrfsなど)を確認する。dmesg | tailで直近のマウントエラーメッセージ(wrong fs type、bad superblockなど)を確認する。- ファイルシステム破損が疑われる場合、fsckやxfs_repairは実行せず、状態を記録しておく。
読み取り専用でマウントを試す
マウントテストを行う際は、データ保護のため必ず読み取り専用(-o ro)で実行します。書き込みを伴う通常マウントは行わないようにします。
sudo mkdir -p /mnt/raidtestでマウント先ディレクトリを作成する。sudo mount -t ext4 -o ro /dev/md0 /mnt/raidtestでext4の読み取り専用マウントを試す。- XFSでUUID重複がある場合は
sudo mount -t xfs -o ro,nouuid /dev/md0 /mnt/raidtestを使用する。
危険ゾーンに入る前に止める判断
以下の状況に該当する場合は、自己修復を続けず、専門業者への相談を検討する段階です。
- wrong fs typeやbad superblockなどのエラーが出ている(ファイルシステム破損の可能性)。
- mdadm –detailで
degradedやfaultyが出ている(ディスク障害を含む状態)。 - I/Oエラーや異音が発生している(物理障害の可能性が高い)。
これらの状態で無理にリビルドやfsckを試すと、データが上書きされて復旧が不可能になるおそれがあります。速やかに電源を切り、ディスクイメージ取得または専門診断を行いましょう。
情報提供で安全なアドバイスが可能
安全確認の範囲で以下の出力を共有してもらえると、状態をより正確に判断できます。
cat /proc/mdstatの出力内容mdadm --detail /dev/md0(存在する場合)- マウントエラーメッセージ全文
これらを確認することで、「この状態ならここまで試してよい」「この操作は危険」という判断を、具体的なコマンド例とともに整理できます。
ただし以下のような症状がある場合は、操作を続けずにすぐ作業を止めることが安全です。
- wrong fs type/bad superblock:ファイルシステム破損や物理障害の可能性があり、
fsckやxfs_repairの実行は危険です。 - mdadmでdegraded/faulty表示:故障ディスクを含むため、
--addや--remove操作は避けましょう。 - I/Oエラーや異音の発生:物理障害の可能性が高く、リビルドやスキャン継続で悪化する恐れがあります。
これらの状態では、速やかに電源を切り、ディスクイメージの取得や専門業者への相談を検討してください。
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