Lenovo ThinkSystem NASが突然起動しなくなった──そんな深刻なトラブルに直面し、業務が完全にストップしてしまったという声も少なくありません。以下のような症状が報告されています。
- 電源ボタンを押しても本体がまったく反応しない
- POSTまでは進むが「No bootable device found」と表示される
- OSのロゴは出るが、その後NAS OSが起動しない
ThinkSystem NASの起動不良は、電源ユニットの故障、RAID構成の不具合、ブートディスク障害、ストレージOSの破損など、さまざまな要因が複雑に絡んで発生します。
この状態で誤った操作を加えると、RAID情報が上書きされ、保存データが失われるリスクが一気に高まります。
本記事では、ThinkSystem NASが起動しないときにまず確認すべきポイントと、安全に障害箇所を見極めるための手順を、専門的な視点からわかりやすく解説しています。
自己判断による初期化や再構築を行う前に、365日対応・初期診断無料のデジタルデータリカバリーまでぜひご相談ください。データ消失のリスクを最小限に抑えるために、正しい判断を今すぐ。
目次
Lenovo ThinkSystem NASが起動しない主な原因
ThinkSystem NASが起動できない場合、以下のように大きく3つの領域で切り分けると原因が整理しやすくなります。
電源・ハードウェア障害
電源ケーブルやPDUの不良、PSUやマザーボード、メモリなどの故障によって「電源ランプは点くが起動しない」「まったく電源が入らない」状態になることがあります。高温時にiLOや管理モジュールが保護シャットダウンを行い、起動しなくなるケースも報告されています。
POSTは通るがOS/NASが起動しない
「No bootable device found(ブートできるデバイスがない)」エラーや起動途中のフリーズは、OS用RAID(RAID1)の破損、RAIDコントローラの認識不良、ブート順の変更などが主な原因です。
RAID構成の一部が崩壊している場合や、コントローラのファーム不整合によって仮想ディスクが認識されないこともあります。
RAID/ストレージ側の障害
ThinkSystem DEシリーズなど外部ストレージを利用している構成では、RAID崩壊やディスク多重障害によりNAS OSからストレージが見えなくなることがあります。
特に「recovery mode」「controller offline」「volume group missing」といったイベントが出ている場合、ストレージ側での深刻な障害が発生している可能性があります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
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サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
起動しないときの確認と対処法
ここでは、起動トラブルの段階ごとに行うべき基本的な確認手順を紹介します。
電源が入らない/POSTしない場合
Lenovoでは、サーバが「電源が入らない」「POSTが出ない」場合に、以下の手順で切り分けることを推奨しています。
- ACケーブルを抜き、20秒以上待ってから再接続します。
- PSUのLEDを確認(緑=正常、オレンジ=異常、消灯=AC無供給)します。
- 放電リセットを実施(電源ケーブルを抜き、電源ボタンを10秒以上長押し→再接続)。
- 最小構成(CPU1、メモリ1枚、RAIDカード以外の拡張カードなし)でPOSTが通るか確認します。
「No bootable device」で止まる場合
POST後に「No bootable device found」が表示される場合、OSブートディスクまたはRAID構成の問題が考えられます。
- RAIDコントローラ(MegaRAID / ThinkSystem RAID)に入り、OS用RAID1/10の状態を確認します。
- BIOSのブート順で、RAID仮想ディスク(またはブートSSD)が最優先になっているか確認します。
- Lenovo XClarity Provisioning Manager(LXPM)でブートディスク診断を実施し、物理障害がないか確認します。
RAIDがDegradedの場合は、むやみにRebuildを繰り返したり構成を消すのは避け、状態確認に留めるのが安全です。
ストレージ側の障害を確認する場合
ThinkSystem DEシリーズなど外部ストレージ構成では、ストレージ側のエラーが原因でNAS OSが立ち上がらないケースもあります。Lenovo XClarity Administratorなどからサポートバンドルを取得し、major-event-log.txtなどを確認します。
代表的なエラー例:
- Storage array in recovery mode
- Controller offline / in service mode
- Volume group or pool missing
- Excessive controller reboots
controller offline/pool missing/drive failedが複数出ている場合、RAIDの多重障害であり、自己修復を試みるとデータ損失のリスクがあります。
注意すべき操作と安全な対応
自分で行ってよい操作・避けるべき操作を明確にしておくことで、被害を防げます。
行ってよいこと
- 電源ケーブル・PDU・PSU LEDの確認と放電リセット(10〜20秒)
- 最小構成でのPOST確認(不要なカードやUSB機器を外す)
- BIOSでブート順を確認し、明らかな誤設定があれば修正
- RAID管理画面で論理ディスクの状態を確認(Optimal/Degraded/Failed)
避けるべきこと
- RAID仮想ディスク(特にデータボリューム)をDeleteや初期化する
- 不良ディスクにゼロフィルや長時間修復を繰り返す
- recovery mode状態で電源断・再起動を繰り返す
以下のような場合は、自力での対応を控え、Lenovoサポートまたはデータ復旧業者への相談が安全です。
- 電源オン後もPOSTせず、ハードエラー(メモリ・PSU・マザーボード)が疑われる
- OS用RAIDがFailed/不明で、どのディスクが起動ディスクかわからない
- DEシリーズなどで「recovery mode」「controller offline」「volume group missing」が記録されている
サポートに連絡する際は、次の情報を整理しておくと対応がスムーズです。
- モデル名(ThinkSystem SRシリーズ+DE型番など)
- 発生時期・直前の操作内容
- 画面エラー(例:No bootable device)とLED状態
- イベントログ/サポートバンドルが取得できる場合は添付
Lenovo ThinkSystem NASが起動しない場合、誤った操作や再構成を行うと、RAID崩壊やデータ損失のリスクが高まります。
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