ESXi上の仮想マシンで、次のようなエラーメッセージが表示されていませんか?
- 「パワーオンできません(Power On failed)」と表示され起動しない
- 「File not found」など、仮想ディスクに関連するエラーが出る
- 「Unable to access file since it is locked」など、ロックに関する異常が発生する
これらのエラーは、単一の設定ミスではなく、構成ファイルの不整合・ストレージの問題・他プロセスによるファイルロックなど、複数の要因が同時に絡み合って発生している可能性があります。
自己判断で設定変更や再構成を行ってしまうと、仮想ディスク(.vmdk)の破損や、保存していたデータの消失につながる危険性があります。特に本番環境で動作していた仮想マシンの場合、被害は甚大になることも。
本記事では、ESXi上の仮想マシンが起動できないときに発生しやすい原因と、安全かつ段階的に切り分けを行うための対処法を、専門的な視点で詳しく解説しています。
もし「このままでは業務に支障が出る」「自分では手に負えない」と感じた場合は、24時間365日受付の無料初期診断をご活用ください。専門スタッフが原因を正確に見極め、最適な復旧方法をご提案いたします。
目次
ESXi仮想マシンが起動しない主な原因
ESXiで仮想マシンが起動しない場合、その原因は大きく6つに分けられます。いずれのケースでも、まずはエラーメッセージを正確に確認し、どのカテゴリに該当するかを見極めることが重要です。
ホストリソースの不足(メモリ・CPU・ストレージ)
ESXiホスト上でメモリやCPUが逼迫していたり、データストアが満杯になっている場合、仮想マシンがパワーオンできないことがあります。特にスワップ領域や一時ファイルを置く容量が不足していると、「Insufficient resources」などのエラーが表示されます。
この状態で無理に起動を繰り返すと、スワップファイルの再生成やリソース競合により、ホスト全体が不安定になるおそれがあります。不要なスナップショットや未使用のVMを削除して空き容量を確保することが重要です。
仮想ディスク・設定ファイルの破損または不整合
vmdkファイルやflat.vmdkが破損していたり、.vmxファイル内のディスクパスと実際のファイルが一致していない場合、「File not found」「Unable to enumerate all disks」といったエラーが表示されます。これはクローンやデータストア移動後に起きやすく、設定上の整合性を失っているケースです。
この問題を放置して再構成を行うと、仮想ディスクが上書きされたり、構成ファイルの参照先が壊れてデータが失われる危険があります。
仮想ディスクファイルのロック
別のホストや残存プロセスによってvmdkファイルがロックされている場合、「Unable to access file since it is locked」というエラーが表示され、起動が拒否されます。これはクラスタ構成やホスト障害後に発生することが多く、どのホストがロックを保持しているかを確認する必要があります。
安易に削除や再登録を行うと、ロック情報が残ったままファイルが破損し、復旧困難になる場合があります。
スナップショットやチェンジトラッキングの不整合
スナップショットファイル(-000001.vmdk)や.ctkファイルが壊れている場合、「Unable to access -000001.vmdk.ctk」などのエラーが出ます。これはスナップショットチェーンが途中で切れている状態であり、依存関係の整理を誤るとデータ損失につながります。
特に仮想マシンを別ストレージへコピーしたり、スナップショットを途中で削除した場合に発生しやすい傾向があります。
ライセンス・構成・互換性の問題
ESXiの評価期間満了、ライセンス数の不足、CPU互換性の不一致などにより、パワーオン処理がブロックされることがあります。また、存在しないISOやRDMデバイスがアタッチされている場合も同様のエラーが発生します。
構成変更後に起動できなくなった場合は、不要なデバイス設定を見直し、ホストやvCenterのバージョン差を確認することが必要です。
ホストやストレージ側の障害
ESXiホストが「Not responding」と表示される、またはバックエンドのRAIDやNASに遅延・切断が発生している場合、データストアへのアクセス自体ができなくなり、仮想マシンが起動できなくなります。
この状態で再起動や再構成を行うと、構成ファイルが不完全な状態で書き換えられ、障害が拡大するおそれがあります。いずれの原因においても、誤操作や自己復旧を試みることはデータ消失につながるリスクがあり、専門業者へ相談することが望ましいと考えられます。
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仮想マシンが起動しないときの対処法
ESXi上で仮想マシンが起動しない場合は、焦らず順に確認を進めることが重要です。リソース不足・ファイル破損・ロック・ストレージ障害など、原因に応じて適切な対処を行うことで、トラブルの拡大を防ぐことができます。
リソース不足を解消する方法
メモリやCPU、データストア容量の不足が原因でVMが起動できない場合は、まずホストとデータストアのリソースを確認し、必要に応じて整理・再割り当てを行います。
- vSphere Clientで対象ホストを選択し、CPUとメモリの使用率を確認します。
- 不要なスナップショットや未使用の仮想マシンを削除し、データストアの空き容量を確保します。
- 対象VMの「設定の編集」から、メモリ予約やリミット値を確認し、過大設定になっていないか見直します。
- 空き容量やリソースが確保できたら、仮想マシンを再度パワーオンして動作を確認します。
仮想ディスクや設定ファイルの不整合を修正する方法
VMX設定ファイルと実ディスクのパスが一致しない場合、またはVMDKが破損している場合は、ディスク構成を正しく再設定する必要があります。
- vSphere Clientの「設定の編集」で、仮想ディスクの構成を確認します。
- もし不一致やエラーがある場合は、該当ディスクを一度削除(データストアから削除は選ばない)し、正しいvmdkを再アタッチします。
- SSHでESXiホストに接続し、「vmkfstools -x check /vmfs/volumes/datastore/VM/VM.vmdk」でディスクの整合性を確認します。
- チェックで異常がなければ、仮想マシンを再登録または再起動してパワーオン動作を確認します。
ロックやストレージ障害を解消する方法
ロックされたファイルやストレージの応答遅延が原因の場合は、原因ホストを特定し、ロックを安全に解除します。ストレージアクセスの異常がある場合は、接続経路とストレージ状態を確認します。
- ESXiホストで「vmkfstools -D /vmfs/volumes/datastore/VM/VM.vmdk」を実行し、ロック元のホスト情報を確認します。
- ロックしているホスト上で該当VMをシャットダウンまたは登録解除します。
- 必要に応じて、「/etc/init.d/hostd restart」「/etc/init.d/vpxa restart」で管理エージェントを再起動します。
- ストレージ(vSAN・iSCSI・NFS等)の状態をvCenterで確認し、遅延や切断がないかをチェックします。
- ホストが安定稼働していることを確認後、VMを再度パワーオンします。
なお、これらの操作中にファイルを直接削除したり、新しい仮想マシンを上書き作成するのは避けてください。スナップショット構造やディスクチェーンが壊れ、復旧が困難になる可能性があります。重要なデータを含む仮想マシンであれば、専門のデータ復旧業者に相談するのが安全です。
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