サーバのRAID構成で警告ランプが点灯し、起動しなくなったとき、多くの管理者がまず考えるのは「ディスクを入れ替えれば直るのでは?」という対処かもしれません。
- RAIDランプが赤や橙色で点灯している
- 起動時に「RAIDエラー」や「Array Degraded」と表示される
- サーバOSが立ち上がらず、業務がストップしている
しかし、RAID構成の状態を正確に把握せずにディスクを交換すると、既存のRAID情報が壊れてしまい、残っていたデータまで完全に消失するリスクがあります。特に冗長性のない状態(縮退中)では、1つの判断ミスが致命的な結果を招くことも。
本記事では、RAIDトラブル時によくある誤解と、データを守るために取るべき正しい初動対応の順序について、専門的な視点から詳しく解説しています。
復旧の可能性を最大化するには、最初の一手が非常に重要です。判断に迷う場合は、24時間365日対応の無料診断をぜひご利用ください。
目次
RAIDが故障する主な原因
RAIDは複数のディスクをまとめて1つのストレージとして扱う仕組みのため、どれか一部に異常が生じると全体に影響します。
特にDELLサーバでは、PERCコントローラの設定情報やメタデータが破損することで、ボリューム全体が認識されなくなるケースがあります。ここでは、代表的な故障原因を3つに分けて解説します。
ディスク障害によるDegraded・Failed状態
RAID1・RAID5・RAID10などの構成で、1台のドライブが故障すると「Degraded」と表示されます。この状態は一見稼働していても、冗長性が失われた危険な状態です。さらに別のディスクが壊れると、RAIDが崩壊しデータが見えなくなります。
また、複数ドライブが同時に異常を起こすと、RAIDボリュームが「Failed」「Offline」「Foreign」などと表示され、OSから起動ディスクとして認識されなくなります。この状態で再構築(Rebuild)や初期化を行うと、残っているデータまで上書きされるおそれがあります。
RAIDがDegradedになった段階で放置せず、障害ディスクの特定とバックアップ取得を早急に行うことが安全な対応といえます。
RAIDメタ情報やPERCコントローラの異常
DELLサーバでは、PERCと呼ばれるRAIDコントローラが各ディスクのRAID情報(メタデータ)を管理しています。このPERCが故障したり、設定情報が消失すると、ディスク自体が正常でもRAID全体を認識できなくなる場合があります。
また、Virtual Diskを誤って削除したり、BIOS画面で設定を誤ることで、RAID構成が消えてしまうこともあります。この場合、ディスク単体のデータは残っていても、論理的な構成情報が失われているため、自力での再設定は非常に危険です。
PERC関連のトラブルでは、誤った再構築や「Foreign Config Clear」の実行がデータ消失につながるため、状態確認だけにとどめることが重要です。
誤操作や設定ミスによる構成消失
RAID管理画面で「Initialize」「Reset Disk to Non-RAID」「Delete Virtual Disk」などを誤って実行してしまうと、データ領域が初期化される場合があります。また、リビルド中に電源が落ちたり、誤ったディスクを抜き差しした場合も、構成情報が破損しやすくなります。
このような人的ミスは、特に緊急対応時に起こりやすく、意図せずRAID全体の整合性を崩してしまうことがあります。問題が発生した際は、慌てて操作せず、まず画面情報を記録してから電源を落とすのが安全です。
RAID故障の要因は複雑に絡み合うため、自己判断での操作はリスクを伴います。異常の発生時には、可能であれば専門業者に相談してから対応するのが望ましいです。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAID故障時の対処法
RAIDの状態が「まだ動作している(Degraded)」のか、「完全に崩壊して起動できない(Failed/Offline)」のかによって、取るべき対応は大きく異なります。ここでは、各ケースに応じた安全な対処手順を解説します。
まだ起動できる(Degraded)状態での復旧
RAIDがDegraded表示のまま起動できる場合は、まだ一部のディスクが動作している状態です。ただし、このまま運用を続けると残りのディスクにも負荷がかかり、RAID全体が崩壊する危険があります。早めのバックアップと障害ディスクの交換を行うことが重要です。
- RAIDが起動できるうちに、最優先で重要データを別サーバや外付けストレージへバックアップします。
- OMSAまたはPERC BIOS(Ctrl+R)を起動し、「Failed」や「Predicted Failure」と表示されるドライブを確認してスロット番号を控えます。
- 同容量・同仕様のDELL純正または互換HDD/SSDを準備し、ホットスワップ対応であれば稼働中に障害ディスクを抜き、新しいディスクを挿入します。
- 新ディスクが「Ready」状態になったら、対象アレイを選び「Assign as Hot Spare」または「Rebuild」を実行します。
- ステータスが「Rebuilding」から「Optimal」に変わるまで再起動や電源断を避け、リビルド完了を待ちます。
リビルド後も、再度バックアップを取得し、同一障害が再発しないようディスクログを確認することをおすすめします。
RAID崩壊・OS起動不可時の基本方針
RAIDボリュームが「Failed」「Offline」「Foreign」などと表示され、OSから起動できない場合は、ディスクが複数同時に障害を起こしているか、メタ情報が破損している可能性があります。この状態では、安易に再構築や初期化を行うと、復旧可能なデータまで上書きされるおそれがあります。
- PERC BIOS画面で各ディスクの状態(Online/Failed/Foreign/Missing)を確認し、画面を写真に撮るなどして記録します。
- 異音がある場合や物理障害が疑われる場合は、ただちに電源を切り、障害ディスクへの通電を止めます。
- バックアップがある場合は、新しい構成でRAIDを再構築し、バックアップからOSやデータを復元します。
- バックアップがない場合は、障害ディスクをクローン化し、別環境でRAID構成情報(順番・ストライプサイズなど)を解析する必要があります。
- この解析作業は専用ツールとクリーンルーム設備を要するため、RAID復旧専門業者に依頼するのが現実的です。
複数ディスク障害やPERCの誤操作を含むケースでは、通電や再構築を繰り返すほど状態が悪化する傾向があります。原因を特定できない段階での操作は避けるのが賢明です。
自力復旧と専門業者対応の判断基準
RAIDトラブル時は「どこまで自分で対応してよいか」を見極めることが重要です。症状やRAIDレベル、PERCの状態によって適切な対応範囲が変わります。
- 自力対応が可能なケース RAIDがDegradedだがOSが起動し、障害ディスクが特定できる場合。バックアップ済みであり、PERCの操作経験がある場合に限り、ディスク交換とリビルドを実施します。
- 業者へ依頼すべきケース OSが起動しない、複数ドライブがFailed/Foreign/Offlineになっている場合や、異音・SMARTエラーがある場合は、物理障害の可能性があります。この場合は自己対応を控え、データ復旧業者に相談することを推奨します。
- 専門業者に相談する際は、サーバの型番、RAIDレベル(1/5/10など)、PERCの型式(H330/H730など)、およびステータス(Degraded/Failed/Foreignなど)を伝えると、より正確な診断を受けられます。
自力での復旧は、構成を理解している管理者にとって一定の範囲で可能ですが、リスクを伴います。障害の進行やバックアップの有無を踏まえ、専門家の助言を得ることがデータを守る最も確実な方法といえます。
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