- RAID構成が「Degraded(劣化)」や「Failed(失敗)」と表示されている
- 仮想ディスクが不安定、あるいはアクセス不能な状態が続いている
- PERCコントローラで自動リビルドが開始されない、または途中で停止している
こうした状態のDellサーバでは、RAID構成に深刻なエラーが発生している可能性があり、誤った操作をするとデータの完全消失や業務の長期停止につながるおそれがあります。
再構築を急ぐ前に、状態を正確に見極め、適切な手順を踏むことが何より重要です。
本記事では、RAIDの再構築が必要となる代表的な原因と、PERCコントローラを用いた安全な再構築方法をわかりやすく解説しています。
もしご自身での対応に不安がある場合は、初期診断は無料(24時間365日受付)で行っていますので、ぜひ一度ご相談ください。
目次
RAID再構築が必要になる主な原因
RAID再構築は、通常のディスク交換だけでは解決しない障害が発生したときに行われます。ここでは、RAIDの構成別に「再構築が必要となる代表的なケース」を整理します。
RAID1で片方のディスクが故障した場合
RAID1(ミラー構成)は、2台のディスクに同じデータを書き込む仕組みです。そのうち1台が「Failed」または「Offline」となり、仮想ディスクが「Degraded」と表示された場合、再構築によって冗長性を回復させることが可能です。多くのケースでは、新しいディスクを装着することで自動的にリビルドが始まります。
ただし、もう一方のディスクにも不良セクタがある場合、再構築中にエラーが発生してデータにアクセスできなくなる危険があります。再構築前にバックアップを取ることが非常に重要です。
RAID5で1台のディスクが故障した場合
RAID5は3台以上のディスクで構成され、1台までの故障に耐えられる冗長性を持ちます。1台が「Failed」になるとアレイ全体が「Degraded」状態となり、この段階で新しいディスクに再構築するのが適切な対応です。
2台以上のディスクが同時に故障した場合、通常の再構築では復旧できません。その場合はバックアップからのリストア、もしくは専門業者によるデータ復旧が必要になります。
RAID10やRAID6で一部ディスクが故障した場合
RAID10やRAID6のように冗長性が高い構成では、まだ動作中のディスクが残っているうちに交換と再構築を行えば、データを保持したまま復旧できることがあります。ただし、冗長性を超える台数の故障があると、コントローラの仕様上再構築では対応できません。
また、RAID構成情報の破損やディスクの順序入れ替えなどにより、アレイが認識できなくなるケースもあります。この場合、再構築ではなく「構成の再作成」や「データ復旧サービスの利用」を検討する必要があります。
RAIDの冗長性を超えた故障や構成情報の消失が発生した場合、無理に再構築を行うとデータ消失リスクが高まります。安全にデータを確保するためには、現状の状態(RAIDレベル・故障台数・エラー内容)を整理し、専門業者に相談するのが最も確実な方法です。
当社では、初期診断とお見積りを無料で24時間365日対応しています。異常を感じた場合は、早めに専門エンジニアへご相談ください。安全な対応が大切なデータを守る第一歩となります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAIDを再構築する方法
RAID再構築の可否や手順は、RAIDレベルと故障の状況によって異なります。ここでは、Dell PERCコントローラを使用した一般的な再構築の流れを紹介します。
事前準備とバックアップの取得
再構築作業を始める前に、可能であればOS上からデータのバックアップを取得しておきます。特に、まだアクセスできるデータが残っている場合は早めのバックアップが重要です。また、RAIDコントローラの型番(例:PERC H7xx、H3xx、S1xx)とRAIDレベルを確認しておきます。
- OpenManage Server Administrator(OMSA)やiDRACにアクセスします。
- ストレージ構成を確認し、どのディスクが「Failed」「Degraded」かを特定します。
- アクセス可能なデータを外部ストレージなどにバックアップします。
故障ディスクの特定と交換
OMSAやiDRACの画面、またはサーバ前面のLED表示から、どのスロットのディスクが故障しているかを確認します。Dellサーバでは、オレンジ色に点灯しているベイが故障ディスクであることが多く、ホットスワップ対応であれば電源を落とさずに交換できます。
- 対象ディスクの位置を特定し、サーバ前面のエラーベイを確認します。
- 電源を入れたまま、該当スロットの故障ディスクを慎重に抜きます。
- 新品または同等容量以上のディスクを装着します。
自動または手動によるリビルド実行
多くのDell PERCでは、交換したディスクが同じアレイに属していれば自動的に「Rebuild」が開始されます。もし自動的に開始されない場合は、RAID BIOSやOMSAから手動でリビルドを実行します。
- RAID BIOS画面(Ctrl+RまたはF12)を開き、対象仮想ディスクを選択します。
- 該当ディスクを「Rebuild」または「Assign Hot Spare」として指定します。
- ステータスが「Rebuild」に変わったことを確認します。
再構築中・完了後の確認ポイント
リビルド中はサーバに高い負荷がかかるため、不要な再起動や大きなデータ処理は避けるのが望ましいです。完了後には、仮想ディスクの状態が「Optimal」になっているかを確認し、イベントログでエラーが続いていないかをチェックします。
- OMSAまたはiDRACでリビルド進行状況を監視します。
- 再構築完了後、ステータスが「Optimal」に戻っているか確認します。
- パトロールリードやホットスペア設定を有効にして、将来の故障に備えます。
再構築できない場合の対応
RAIDレベルの冗長限界を超える故障や、構成情報の破損が発生している場合は、通常の再構築では復旧できません。このようなケースでは、バックアップからのリストア、または専門業者によるデータ復旧が必要となります。
- サーバの電源を切らずに、現状のステータスを記録します(iDRACやOMSAのログを保存)。
- ディスクの順序やスロット番号を写真などで記録し、構成情報を保全します。
- データ復旧専門業者に、RAID構成・ディスク本数・エラー状態を共有し、診断を依頼します。
RAID再構築の判断を誤ると、データが上書きされる可能性があります。状態が不明確な場合は、再構築よりも「原因の正確な特定」を優先することが重要です。
DellサーバのRAID再構築は、コントローラ設定やディスク構成を誤ると復旧不能になるリスクがあります。異常を感じた段階で早期に専門家の診断を受けることで、データを守れる可能性が高まります。
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