突然サーバーが不安定になったり、RAIDアレイにエラー表示が出た経験はありませんか？次のような症状が発生していたら要注意です。
- RAID構成ディスクのステータスが「Degraded（劣化）」と表示されている
- RAIDのリビルドが途中で止まり、進まない
- OSや管理ツール上でRAIDボリュームが認識されない
RAIDトラブルの背後には、物理・論理障害を含む深刻な異常が潜んでいる可能性があります。放置すればアレイ全体の崩壊やデータ消失につながる危険も。
原因の切り分けと安全な復旧には、Dell RAID Diagnosticsの活用が不可欠です。正確な診断により、故障範囲を明確化し、適切な対応が可能になります。
本記事では、RAID障害の主な原因とDell RAID Diagnosticsによる初期対応のポイントを、技術的視点でわかりやすく解説します。
RAIDトラブルは初動が命です。状況が深刻化する前に24時間365日対応の無料診断をご活用ください。データリスクを最小限に抑えるためにも、早期のご相談をおすすめします。
目次
RAID診断が必要となる原因
RAID構成のサーバーは信頼性が高い一方で、ディスクやコントローラーに障害が発生すると、データ消失や起動不能といった重大なトラブルにつながるおそれがあります。ここでは、Dell RAID Diagnosticsで診断される主な障害原因を紹介します。
RAIDコントローラーの異常
RAID構成を管理するPERC（PowerEdge RAID Controller）や、BIOS/UEFIの設定不具合により、RAIDの構成情報が読み込めなくなることがあります。ファームウェアの不整合やキャッシュ不良も原因となるため、コントローラー自体の診断も欠かせません。
設定ミスやアップデート失敗によってRAID情報が消失すると、ディスク自体が正常でもデータにアクセスできなくなる場合があります。
RAIDアレイの一部崩壊
RAID 5やRAID 6では、一部のディスクに障害が発生しても冗長性でカバーされますが、複数のディスクが連続して故障すると再構築ができなくなります。構成の一部が崩壊した状態で運用を続けると、突然すべてのデータがアクセス不能になることも。
このような状態で無理にリビルドや設定変更を行うと、復旧が困難になる可能性があります。正確な診断と慎重な対応が求められます。
物理ディスクの劣化・故障
HDDやSSDは長時間使用すると内部が劣化し、読み取りエラーや接続不能などの障害が発生しやすくなります。特に常時稼働のサーバーでは、気づかぬうちに複数のディスクに異常が蓄積していることもあります。
一部のディスクに障害が起きるだけでもRAID全体が崩壊し、データを一括で失うリスクがあります。異常を感じたら早期対応が重要です。放置すれば障害が連鎖し、復旧困難になる恐れもあります。
当社ではRAID障害に精通したエンジニアが常駐し、初期診断・見積もりは無料。24時間365日体制で対応可能です。少しでも不安を感じたら、早めのご相談をおすすめします。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク
「突然サーバーが不安定になったり、RAIDアレイにエラー表示が出た」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
RAID障害時の対処法
Dell RAID Diagnosticsの各ツールを活用すれば、障害箇所の特定や復旧作業の準備がスムーズに行えます。ここではLifecycle ControllerやiDRACなど、代表的な機能を使った対処手順を紹介します。
Lifecycle ControllerからRAID状態を確認する方法
Lifecycle ControllerはDellサーバーに標準搭載されており、起動時にRAID構成や障害状態を視覚的に確認できます。
- サーバー起動時にキーを押し、Lifecycle Controllerを起動します。
- 「ハードウェア設定」または「ストレージ設定ウィザード」を選択します。
- RAID構成情報や仮想・物理ディスクの状態を確認します。
iDRACでRAIDの状態やログを確認する方法
iDRACはリモートからサーバー状態を監視・操作できるインターフェースで、障害発生時にも迅速に対応可能です。
- ブラウザでiDRACのIPアドレスにアクセスし、ログインします。
- [Storage]タブを選び、RAID構成やディスクのステータスを確認します。
- [Logs]からイベントログを確認し、エラーや障害コードを特定します。
PERCユーティリティで障害ディスクを特定する手順
PERCユーティリティでは、RAIDアレイごとの詳細情報や障害ログを一覧表示でき、問題のあるディスクを明確に把握できます。
- サーバー起動時にキーを押し、System Setupを開きます。
- [Device Settings]からPERCコントローラーを選択します。
- 各物理ディスクの状態やRAIDアレイの健全性、エラー履歴を確認します。
RAIDトラブルにおいては、障害箇所の正確な特定が何よりも重要です。誤った操作はさらなる障害やデータ消失につながるおそれがあります。少しでも異変を感じたら、無理に操作せず専門業者に相談することをおすすめします。
RAIDに障害が発生した場合、早急な対応がデータ保全の鍵を握ります。当社では「初期診断・見積り無料」「24時間365日対応」の体制で、迅速な対応が可能です。少しでも不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1（※1）。累計46万件以上（※2）の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%（※3）と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）
※2：期間：2011年1月1日～
※3：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
