重要なデータベース(DB)が突然利用できなくなった、あるいは誤操作でデータを削除してしまった――このような状況では、通常のアプリ操作では元に戻せないケースが少なくありません。とくに以下の症状が見受けられます。
- DBに接続できず業務システムが停止している
- 誤ってテーブルやレコードを削除してしまった
- 更新処理の失敗でデータ不整合が発生した
- ランサムウェア等でデータが暗号化された
こうした事態では「バックアップからの復元」が有力な選択肢となりますが、復元作業はやり直しが難しく、手順を誤れば最新データを上書きしてしまう危険も伴います。状況を整理せずに作業を進めると、復旧できたデータが二度と戻らない可能性も否定できません。
本記事では、復元が必要になる代表的なシチュエーションを整理したうえで、安全に進めるための対処法と判断ポイントを具体的に解説します。判断に迷う場合は、まずは無料診断で現状を正確に見極めてください。
目次
データベース(DB)のバックアップが必要なケース
DBバックアップからの復元が必要になるのは、業務継続が困難であり、通常の修復では回復が見込めない場合です。主なシチュエーションを整理します。
誤削除・誤更新などの人為的ミス
重要テーブルのDELETEやUPDATE誤実行、CSVインポートによる上書きなどにより、アプリ機能では巻き戻せない状態になることがあります。この場合、誤操作前の時点へ戻すポイントインタイムリカバリ(PITR)が必要になることがあります。
DB/OS障害・アップデート失敗
DBサービスが起動しない、アップデート失敗によりインスタンスが立ち上がらない、OS破損などにより環境が利用不能になるケースです。データファイルが正常でも、環境自体が復旧困難な場合は新環境へのリストアが現実的な選択となります。
論理破損・ランサムウェア・ハード障害
データファイルやトランザクションログの整合性崩れ、ランサムウェアによる暗号化、RAID障害やHDDクラッシュなどが該当します。この場合は、障害発生前の正常バックアップからの復元が基本方針となります。
これらの状況では、単純な再起動や修復コマンドでは解決しないことが多く、誤った復元操作により二次障害が生じる可能性もあります。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制でご相談を受け付けています。重要な業務データが関係する場合は、自己判断での操作を続ける前にご相談いただくことが望ましいと考えられます。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
SSMSでバックアップを復元する方法
SSMS(SQL Server Management Studio)では、画面操作でバックアップ復元を進められます。ただし、復旧モデルや暗号化、別インスタンスへの移行、SQL Serverのバージョン差分、フルテキスト検索、保存先(ローカル/URL/S3互換)によって確認点や設定が変わる場合があります。ここでは、よくある復元パターンを手順ごとに整理します。
復元前の制限事項と制約事項を確認する手順
復元を始める前に、復旧モデル、暗号化、移行先環境、バージョン差分などの前提を整理します。ここを飛ばすと、途中で止まったり手戻りが出ることがあります。
- 対象DBの復旧モデル(完全/一括ログ/単純)を確認します。
- 完全・一括ログの場合は、ログ末尾バックアップが必要になることがあります。
- 復元の目的を整理します(最新状態/特定時点)。
- 別インスタンスへ復元する場合は、サーバー名とパス差分を確認します。
- 暗号化DBは、証明書または非対称キーの用意を確認します。
- 旧バージョンからの復元は、互換性や動作検証が必要になる場合があります。
- フルテキストがある場合、アップグレード中に検索が使えないことがあります。
- 保存先がURL/S3の場合、資格情報やSAS/キー情報を事前に準備します。
データベースの完全バックアップを復元する手順(基本)
SSMSの「データベースの復元」画面から、完全バックアップを復元する基本の流れです。復元元がファイルでもデバイスでも、画面の進み方は大枠で共通します。
- SSMSで対象インスタンスへ接続し、「データベース」を右クリックして「データベースの復元」を開きます。
- 「全般」ページの「復元元」で、復元元を「データベース」または「デバイス」から選びます。
- 「復元するバックアップ セット」グリッドで、復元対象のバックアップにチェックを入れます。
- 「復元先」の「データベース」名を確認し、必要なら別名に変更します。
- 必要に応じて「ファイル」「オプション」ページで設定を確認し、「OK」で復元を開始します。
バックアップの保存場所を指定する手順(データベース/デバイス)
復元元は、msdbの履歴から選べる場合と、ファイルやデバイスを手動指定する場合があります。別サーバー作成のバックアップは、手動指定が必要になることがあります。
- 「全般」ページで「復元元」を確認し、履歴がある場合は「データベース」を選びます。
- 履歴がない場合は「デバイス」を選び、参照ボタン(…)で追加します。
- 「バックアップ メディアの種類」で、ファイル/デバイス/URL/S3 URLなどを選びます。
- 「追加」から対象のバックアップを登録し、不要なものがあれば「削除」で外します。
- 全般ページへ戻り、バックアップセットが表示されることを確認します。
復元先のデータベース名と復元ポイントを指定する手順(タイムライン含む)
同名で戻すか別名で作るかで、選ぶ設定が変わります。特定時点に戻す場合は「タイムライン」を使って復元ポイントを指定します。
- 「復元先」セクションで「データベース」名を確認し、必要なら別名を入力します。
- 復元ポイントが既定で問題ないか確認し、必要なら「タイムライン」を開きます。
- 「特定の日付と時刻」を選び、目的の日時へ合わせます。
- 全般ページへ戻り、必要なバックアップセットが選択されているか確認します。
- 上書きが必要か、別名で保護するかを整理してから実行します。
ファイルの復元先を変更する手順(別ドライブ/別フォルダーへ移動)
復元先サーバーのディスク構成が異なる場合は、データ/ログの保存先を変更します。ファイルパスが衝突すると、復元が進まないことがあります。
- 「ページの選択」から「ファイル」を開きます。
- 「次のデータベース ファイルに復元」で、データ/ログの各パスを確認します。
- 必要に応じて復元先パスを変更し、保存先の衝突がないように整えます。
- 「すべてのファイルをフォルダーに移動」がある場合は、指定先を慎重に確認します。
- 全般ページへ戻り、復元先名やバックアップセット選択が崩れていないか確認します。
復元オプションと復旧状態を設定する手順(REPLACE/NORECOVERYなど)
復元の成否に影響しやすいのが「オプション」ページです。上書き可否、接続の切断、復旧状態、ログ末尾バックアップなどを状況に合わせて設定します。
- 「ページの選択」から「オプション」を開き、復元シナリオ(上書き/別名/ログ適用)を整理します。
- 上書きが必要な場合は「WITH REPLACE」を有効にします。
- 復旧状態は目的に合わせて選びます(RECOVERY/NORECOVERY/STANDBY)。
- ログ末尾バックアップの設定がある場合は、復旧モデルと目的に合わせて要否を確認します。
- 「既存の接続を閉じる」を必要に応じて有効にし、排他アクセスの問題を避けます。
- 設定後、全般ページでバックアップセットと復元先名を再確認して実行します。
既存データベースにディスクバックアップを上書き復元する手順(Sales例)
既存DBを過去バックアップで置き換える手順です。上書き設定と、既存接続の切断がポイントになりやすい手順です。
- 「データベースの復元」を開き、「ソース」で「デバイス」を選びます。
- 参照ボタン(…)からバックアップファイルを「追加」し、全般ページへ戻ります。
- 「オプション」で「WITH REPLACE」を必要に応じて有効にします。
- 「既存の接続を閉じる」を有効にし、排他アクセスのエラーを避けます。
- 設定を確認して「OK」で復元を開始し、完了後に接続や動作を確認します。
既存データベースがある状態で新しいDB名として復元する手順(SalesTest例)
元DBを残しつつ、別名で復元して内容を確認したい場合の手順です。復元先名とファイル保存先の衝突に注意します。
- 「データベースの復元」を開き、「ソース」でバックアップファイルを追加します。
- 「復元先」の「データベース」名を、作成したい別名(例:SalesTest)に変更します。
- 「ファイル」ページで、既存DBとパスやファイル名が衝突しないか確認します。
- 「ログ末尾バックアップ」設定がある場合は、影響範囲を確認して扱いを決めます。
- 設定を確認して復元し、別名DBとして作成されたことを確認します。
特定の時点に復元する手順(複数ログバックアップの適用)
指定時刻へ戻すには、完全バックアップに加えて、関連するログバックアップが必要になる場合があります。タイムライン設定とバックアップセットの揃い方が重要です。
- 「データベースの復元」を開き、「デバイス」から完全バックアップと関連ログバックアップを追加します。
- 「タイムライン」を開き、「特定の日付と時刻」で復元ポイントを指定します。
- 全般ページへ戻り、必要なバックアップセットが選択されているか確認します。
- 「オプション」で復旧状態を確認します(途中はNORECOVERY、最終でRECOVERYなど)。
- 復元を実行し、目的の時刻の状態になっているか確認します。
Microsoft Azure Blob Storage(URL)から復元する手順(SASあり/なし)
Azure上のバックアップは、メディア種類を「URL」にして追加します。SASの有無や資格情報の状態により、選択画面の流れが変わることがあります。
- 「データベースの復元」から参照(…)を開き、メディア種類で「URL」を選びます。
- 「追加」からストレージコンテナーを指定し、必要に応じてSASを入力します。
- バックアップファイルを選択します。ストライプ構成なら複数ファイルを選びます。
- 全般ページへ戻り、バックアップセットが表示されることを確認します。
- 必要に応じて上書きや接続切断などを設定し、復元を実行します。
Microsoft Azure Storage(URL)のバックアップをローカルへ復元する手順
復元先のデータ/ログをローカルの指定フォルダーへまとめる場合は、「ファイル」ページで保存先を整えます。フォルダー指定の誤りがあると手戻りになりやすい箇所です。
- 「データベースの復元」でバックアップを追加し、全般ページへ戻ります。
- 「ファイル」ページを開き、復元先フォルダー(データ/ログ)を確認します。
- 一括移動のチェック項目がある場合は、指定先が正しいか確認して設定します。
- ドライブ容量や権限を確認し、復元を実行します。
S3互換オブジェクトストレージ(S3 URL)から復元する手順
S3互換ストレージからの復元は、メディア種類を「S3 URL」にして場所とキー情報を入力します。入力ミスがあるとバックアップの参照まで進まないことがあります。
- 「データベースの復元」から参照(…)を開き、メディア種類で「S3 URL」を選びます。
- 「追加」からS3 URL(endpoint/port/bucket)を入力し、キー情報を設定します。
- 全般ページへ戻り、バックアップセットが表示されることを確認します。
- 必要に応じて復元先名、ファイル保存先、復旧状態を確認して復元を実行します。
SQL Serverの復元は、復旧モデルやログの扱いを誤ると、必要なデータにアクセスできなくなる可能性があります。バックアップの整合性に不安がある場合や、ログが揃っていない場合は、状況の切り分けから進めることが重要です。
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- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※4)
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