データベースを運用している最中、ある日突然、媒体障害によってシステムが停止し、まったくアクセスできなくなる――そんな事態は決して珍しくありません。
- サーバーが応答しない
- 管理画面に接続できない
- バックアップも読み込めない
このような障害が発生すると、業務の停滞だけでなく、対応が遅れるほど取り返しのつかないデータ損失のリスクが急激に高まります。
そのため、媒体障害に直面した際には、状況に応じた「復旧用ファイルの適切な選定」と「正しい復旧手順の実行」が重要になります。
本記事では、突然データベースが利用できなくなった際に想定される障害の原因と、それに対応する復旧ファイルの種類、具体的な復旧方法について専門的な視点でわかりやすく解説します。
もしご自身での対応が不安な場合は、当社の初期診断(無料・24時間365日対応)をご利用いただくことで、安全かつ迅速な復旧の第一歩を踏み出せます。まずはお気軽にご相談ください。
目次
媒体障害によるデータベーストラブルの原因
媒体障害は、ストレージ機器の物理的・論理的な損傷によって発生します。データベースの基盤となる記録媒体に問題が起こると、システムが正しく動作しなくなり、データへのアクセスや更新が不可能になります。ここでは、データベース障害の主な原因について紹介します。
ファイルシステムの破損
電源断やOSの不具合によってファイルシステムが破損すると、データベースファイルそのものが存在していてもアクセス不可の状態になります。ファイル構造の破損は、整合性のある復旧を困難にします。
RAID構成エラー
複数のディスクによって構成されるRAID環境で、複数台のディスクに障害が発生すると、論理的なボリューム全体が破損状態に陥ります。構成情報が失われた場合、単体復旧が困難になります。
ストレージ機器の物理的損傷
HDDやSSD、NASといったストレージ機器が落下や経年劣化によって物理的に損傷すると、読み取り不能になるケースがあります。このような障害が発生すると、データベースファイル全体にアクセスできなくなる恐れがあります。
媒体障害が発生した場合には、データの完全な消失や業務の長期停止につながるリスクが高まります。自己判断での操作によって状態が悪化することもあるため、適切な診断と対応が重要です。そのため、異常を感じた時点で、専門のデータ復旧業者に相談することを強くおすすめします。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

データトラブルに直面したとき、まず自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、内部の故障が原因だった場合、無理に起動を試みることでシステムが破損したり、保存されていたデータが上書きされてしまうリスクが高まります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
データベース障害時の対処法
媒体障害が発生した際にデータベースを復旧するには、バックアップとログファイルを組み合わせた手順が必要です。以下では、障害からの復旧に必要な基本的な対処法を紹介します。
バックアップファイルからの復元手順
まずは、障害発生前に取得していたバックアップファイルを使用してデータベースを初期状態に復元します。
- 事前に保存されていたバックアップファイルを対象機器にコピーします。
- データベースソフトの管理ツールを起動し、復元機能を使用してバックアップファイルを選択します。
- 復元が完了すると、障害発生時点よりも前の状態までデータベースが戻されます。
ログファイルを使ったロールフォワード
バックアップで復元しただけでは、障害発生直前の状態には戻りません。更新記録が残るログファイル(ジャーナルファイル)を使い、障害発生直前までの状態を再現します。
- データベース管理ソフトにログファイルの保存先を指定します。
- 「ロールフォワード」モードを選択して、復元したデータベースにログの更新履歴を適用します。
- 最後に、最新のトランザクションまで反映されたか確認し、完了します。
復旧に失敗した場合の専門業者対応
バックアップもログも利用できない、またはデータベースにアクセスできない場合、物理的な障害が想定されます。この場合は、復旧業者に依頼するのが最も確実な方法です。
- 障害が発生した記録媒体を電源断し、梱包して専門業者へ送付します。
- 業者による初期診断で障害の種類と復旧可否を判断します。
- 復旧可能な場合、クリーンルーム環境でデータを安全に抽出・復旧します。
媒体障害によるデータベースのトラブルは、迅速な対応が鍵です。初期診断は無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。
当社は「46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)」と「一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)」を誇り、「官公庁や法人1万社以上」との取引実績もございます。高度な復旧設備と専門技術で、あらゆる障害に対応します。
少しでも異常を感じたら、まずは無料診断をご利用ください。迅速・確実な対応で、大切なデータをお守りします。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。