突然、Arcserve UDPの設定画面やマニュアルで「復旧ポイントサーバ(RPS)」という言葉が出てきて、「そもそも何をするサーバ?」「ここを間違えると復旧できなくなるの?」と不安を感じていませんか?
RPSは単なるバックアップ保存先ではなく、復旧ポイントの管理や重複排除などを担う重要な役割を持つコンポーネントです。設計や運用を誤ると、いざというときにバックアップが使えなかったり、最悪の場合必要なデータを復旧できないリスクがあります。
本記事では、復旧ポイントサーバ(RPS)とは何か、Arcserve UDPにおける具体的な役割と主な機能について、専門家の視点から分かりやすく解説します。
こうした状況の中で、対応に迷う方や安全に進めたい方も多いはずです。
次のどれか一つでも当てはまる方は、一度専門家に相談することをおすすめします。
- 大切なデータを失いたくないと感じている
- 自分だけの判断で進めるのが不安に感じる
- どこから手をつければよいか迷っている
- 安全に進めたい、確実に状況を知りたい
当社では、24時間365日、初期診断とご相談を無料で承っています。不安を感じた時点でお気軽にご連絡ください。
目次
復旧ポイントサーバ(RPS)の基本機能
復旧ポイントサーバとは、主にArcserve UDP環境において、バックアップデータの保管や重複排除、レプリケーションなどを担うコンポーネントです。RPSを導入することで、バックアップ運用の効率化とコスト削減が実現可能となります。
バックアップデータの保管先として機能
復旧ポイントサーバ(RPS)は、Arcserve UDPで取得したバックアップデータを安全に保管するための専用サーバです。バックアップ先を集中管理することで、データの一元化や効率的な運用が可能になります。複数の端末からのバックアップデータを受け取り、必要に応じて復元できる状態で保持します。これにより、障害発生時でも迅速にデータを復旧できる体制を整えられます。
重複排除機能によるストレージ最適化
復旧ポイントサーバ(RPS)には、重複するデータを自動で取り除く「重複排除機能」が備わっています。これにより、同じ内容のバックアップデータが複数保存されるのを防ぎ、ストレージの使用量を大幅に削減できます。限られた容量でも効率よくデータを保管できるため、運用コストの削減やバックアップ作業の効率化につながります。
遠隔地へのバックアップデータ転送(リモートRPS)
復旧ポイントサーバ(RPS)は、遠隔地にある別のRPSへバックアップデータを転送する「リモートRPS」機能を備えています。これにより、災害時に備えてデータを別拠点に保管できるため、万が一のトラブルにも柔軟に対応できます。拠点間の自動転送によって手間がかからず、BCP(事業継続計画)対策としても効果的です。
各種ストレージ・OSに対応した柔軟な構成
RPSは、Linuxサーバの継続的増分バックアップや、SMB/NFS経由で接続するNASのバックアップにも対応しており、Windows Serverや専用アプライアンスを含む多様な環境と連携できます。
ただし、RPSは多機能なバックアップ保管基盤である一方で、運用や管理を誤ると、バックアップが正しく取得されていなかったり、いざというときに復元できなかったりするリスクもあります。特に、設定ミスや管理の不備が原因で、大切なデータが失われるケースも少なくありません。
そのため、定期的な検証と診断によるバックアップ環境の見直しが重要です。当社では、初期診断を無料で実施し、24時間365日対応の体制を整えています。データ保護に不安がある場合は、早めのご相談をおすすめします。
復旧ポイントサーバにおけるデータリスクと注意点
ここでは、復旧ポイントサーバ(バックアップ/スナップショットを保存するサーバ)を運用・復旧に利用する際のデータリスクと注意点を紹介します。 復旧ポイントの削除やロールバック設定の変更、ディスク障害発生時の対応などには、誤った判断をすると重要なバックアップや本番データを失ってしまう可能性のある手順が含まれます。
原因や構成が十分に分からないまま復旧作業や設定変更を行うと、意図しないバージョンへ巻き戻してしまったり、復旧用データそのものを失うケースもあります。「失いたくないデータがある」「少しでも不安がある」という方は、むやみに操作を進めず慎重に対応することが大切です。
当社では、24時間365日、初期診断とご相談を無料で受け付けています。不安を感じたら、お気軽にご連絡ください。
データストアの破損によるバックアップ全体の消失
RPSに保存されているバックアップは、データストア単位で構成されています。ストレージ障害やファイルシステムの破損が発生すると、対象のバックアップすべてが読み込めなくなる恐れがあります。
対策として、データストアの冗長構成(RAID、定期的なバックアップ複製)や、RPS自体の多重化(セカンダリRPSとのレプリケーション)を推奨します。
重複排除誤作動によるリカバリ不能
RPSはブロック単位の重複排除を行いますが、構成ミスやソフトウェアの異常により、本来必要なブロックが削除されると、対象データの復元ができなくなります。
重複排除設定の変更は慎重に行い、アップグレードや障害発生時はデータ検証を実施してください。
レプリケーション不備による災害対策の破綻
遠隔RPSとのレプリケーションに失敗していると、災害時に復元可能なデータが存在しない事態になります。ログ監視やレプリケーション結果の定期確認が重要です。
バージョン不整合や誤設定による復元不可
RPSのソフトウェアバージョンとクライアント側のバージョンが不一致だと、バックアップデータの互換性に問題が生じ、復旧ができない可能性があります。更新の際は十分な検証とバックアップを行ってください。
ランサムウェア感染によるRPS領域の暗号化
RPSがWindowsサーバ上で構築されている場合、ランサムウェア感染によってバックアップ領域まで暗号化されるリスクがあります。バックアップ自体が機能を失い、復旧手段を絶たれる可能性があるため、対策が欠かせません。
アクセス制御やネットワーク分離、スナップショットの活用など、多層的な保護を講じることが重要です。それでも復旧が難航するケースはあり、専門的な対応が求められます。
操作に不安な場合は専門業者へ相談を
復旧ポイントサーバ(RPS)の設定や管理は専門的な知識が求められ、誤った操作がバックアップデータの消失や復元不能といった重大なトラブルを招くことがあります。特に障害発生時の対応には慎重さが必要です。操作に不安がある場合は、無理に進めず、早めに専門業者へ相談し、正確な対応を受けることが安全な運用につながります。
デジタルデータリカバリーでは、これまでに50万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、少しでも不安がある場合はお気軽にご相談ください。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者17年連続データ復旧国内売上No.1」(※1)の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。
これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関によるデータ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































