ASUSTORで大容量ファイルを転送中に「データ送信に失敗しました」と表示され、コピーが途中で止まる。あるいは「data transfer error」が繰り返し記録される――そのような症状に不安を感じていませんか。
このエラーは、単なる通信トラブルに見えても、HDDやRAIDボリュームの異常が背景にあるケースも考えられます。自己流で再試行を繰り返すと、データ消失やボリューム障害の進行につながる可能性も否定できません。本記事では、ASUSTORのデータ送信エラーについて、代表的な原因と安全な切り分け方法を整理します。
目次
ASUSTOR データ送信エラーの原因
ASUSTORのデータ送信エラーは、大きく分けて「ディスク/ボリューム側の問題」「ネットワーク/SMBの不安定さ」「システム負荷やADMの不具合」が関係していることがあります。まずは原因を正しく整理し、無理な負荷をかけないことが重要です。
HDD・RAIDボリュームの異常
特定のベイや特定ファイルで繰り返し「data transfer error」が発生する場合、HDDのインターフェイス不良や不良セクタ、RAIDボリュームの整合性異常が疑われることがあります。SMARTが「正常」と表示されていても、接続エラーや再試行回数の増加が内部的に進行しているケースもあります。
この状態で連続コピーやベンチマークを行うと、読み取り負荷が集中し、データ消失やRAID崩壊につながる可能性があります。
ネットワーク/SMBセッションの不安定さ
大容量ファイル転送時や多数ファイルのコピー中にのみエラーが出る場合、SMBセッションの切断やMTU不一致、NICドライバやスイッチ側の問題が関係していることがあります。「予期しないネットワークエラー」と表示される場合も、この系統が疑われます。
一見ディスク障害のように見えても、実際には通信経路の不安定さが原因となっているケースもあります。
ADMや高負荷状態による不具合
ASUSTORのADMバージョンやファイルシステム(Btrfsなど)の仕様によっては、一定以上のI/O負荷で転送エラーが発生する事例も報告されています。特にリビルド中やバックアップ処理と重なった場合、NIC応答が不安定になることがあります。
ボリュームが「劣化」や「障害」と表示されている状態で転送エラーが重なる場合は、内部障害が進行している可能性も考えられます。
これらの原因を正しく見極めずに操作を続けると、RAIDの崩壊や復旧難易度の上昇につながるおそれがあります。特に重要データが保存されている場合は、無理な再試行を避け、状況に応じて専門業者への相談も検討することが重要です。
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※1:2011年1月~
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ASUSTOR データ送信エラー時の対処法
対処は「軽い切り分け」から始め、ディスクに強い負荷をかけないことが基本です。ここでは、データ保護を優先した代表的な確認手順を順番に整理します。
エラーログと発生条件の整理手順
まずは、どの操作でエラーが発生するのかを整理します。NASからPCへの転送か、PCからNASへの書き込みか、SMBのみかFTPでも発生するかによって、原因の方向性が変わります。
- ASUSTORの「ログセンター」を開き、エラー発生時刻と一致するイベントを確認します。
- 「ディスクエラー」「I/Oエラー」「ネットワーク切断」などの記録がないかを確認します。
- 転送方向(NAS→PC/PC→NAS)と使用プロトコル(SMB/FTPなど)を整理し、どの条件で再現するかを書き出します。
Storage Managerでのディスク状態確認方法
ディスクやボリュームの状態をADM上で確認します。ボリュームが「劣化」や「障害」と表示されている場合、まずはバックアップを優先する判断が求められます。
- ADMにログインし、「Storage Manager」を開きます。
- ボリュームの状態(正常/劣化/障害)を確認します。
- 各HDDのSMART詳細情報を開き、代替処理済みセクタ数や接続エラーの有無を確認します。
- 特定ベイでのみエラーが出る場合は、接触不良の可能性も考慮し、電源を落としてから慎重に装着状態を確認します。
ネットワーク切り分けとMTU統一手順
ディスクに明確な異常が見られない場合、ネットワーク側の切り分けを行います。SMBだけでなくFTPでも同様のエラーが出るかどうかが判断材料になります。
- 別のPCから同じNASへ接続し、同じファイル転送を試します。
- NASとPCを別のLANケーブル・別ポートに接続し直します。
- NAS・PC・スイッチのMTU設定を一旦1500に統一します。
- FTPを有効化し、WinSCPなどで同じファイルを転送し、SMB特有の問題かを確認します。
ボリュームが劣化表示になっている、複数ディスクでI/Oエラーが出ている、RAIDが不安定になっている――そのような場合は、自己判断での再構築や初期化は慎重に検討する必要があります。
デジタルデータリカバリーでは、RAIDやNAS・サーバーのご相談に対応し、初期診断と見積りを無料で案内しています。夜間や緊急時も含め、24時間365日で相談を受け付けています。まずは現状の確認からご相談ください。
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