- 「RAIDサーバーやNASを使用中に、突然データにアクセスできなくなった」
- 「管理画面に『RAID崩壊』と表示された」
このような症状が出ている場合、RAID構成が破損し、データにアクセスできなくなる「RAID崩壊」が発生している可能性があります。
RAID崩壊が起きたサーバーを個人で対処できるケースは限られており、リビルドなどの操作を誤ると、データが完全に失われてしまう高リスクな方法がほとんどです。
そのため、サーバーでRAID崩壊が発生した場合は、外部の専門業者に相談し、適切な対応を受けたほうが復旧できる可能性は高まります。ただし、業者に相談する前に不適切な対処を試してしまうと、取り返しのつかない状態になることもあります。
この記事では、RAID崩壊が発生したサーバーの復旧時に「やってはいけないこと」と、データを守りながら安全に復旧する方法について詳しく解説します。
目次
RAIDとは?
RAID(レイド、Redundant Array of Independent Disks)とは、複数のストレージ(HDDやSSD)を組み合わせて、1つの仮想的なストレージユニットとして扱う技術です。
これにより、ひとつのユニットで大容量データを扱えるようになるほか、一部のディスクが故障しても、データの消失を防止することができます(これを冗長性といいます)。
RAID崩壊とは?
データを安定して保存できる仕組みとして知られるRAIDですが、過信は禁物です。RAIDを構成する各ドライブの寿命は平均して約5年程度とされており、経年劣化によって複数台のドライブが同時期に故障し、突然RAID崩壊が発生するケースも少なくありません。
また、RAID崩壊は寿命だけが原因ではなく、ドライブ交換時の不適切な再構築(リビルド)操作や、停電・地震といった不測のトラブルをきっかけに起こることもあります。RAID崩壊は決して珍しい現象ではなく、誰にでも起こり得るトラブルです。
RAID崩壊時の主な症状
RAID機器で次のような症状が見られる場合、RAID崩壊が発生している可能性が高いと考えられます。
- NASやサーバーのディスプレイ画面に以下のようなエラーメッセージが表示される
・「RAID崩壊モード」
・「RAID Error」
・「x番のRAIDアレイ(HDD/SSD)がマウントできない」
・「RAID構成が崩壊しています」 - NASやサーバーのアクセスランプが赤く点滅している
- データや共有フォルダにアクセスできない
- 保存していたデータが破損している
- ZWS Managerなどの管理画面でHDD/SSDエラーが表示される
RAID崩壊が発生した状態で、再起動や再構築などの操作を繰り返すと、内部ドライブが完全にクラッシュしてしまう恐れがあります。まずは不要な通電を控え、データの重要度に応じて慎重に対応することが重要です。
なお、RAID崩壊時にデータを復旧できるかどうかは、RAIDレベルや故障しているドライブの台数・状態によって大きく異なります。迅速かつ確実なデータ復旧が必要な場合は、専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
当社ではRAIDに関する研究と実績を重ねてきた専門チームが在籍しており、機器の状態を正確に見極めたうえで、最適な復旧方法をご提案します。RAID崩壊でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAID崩壊の原因
RAIDは複数のドライブを組み合わせてデータを分散保存し、信頼性や速度を向上させる技術です。しかし、構成が複雑であるため、一部のトラブルが全体のシステム停止につながることもあります。バックアップの代替にはならず、下記のような要因で崩壊が発生する場合があります。
互換性のないドライブを使用した
RAID構成に異なるメーカーやモデルのドライブを混在させると、動作タイミングや容量認識のズレが生じ、同期エラーの原因になることがあります。結果として、データの整合性が崩れ、RAID全体の認識が不安定になる場合があります。
RAIDコントローラーの故障
RAIDの制御を担うコントローラーが故障すると、論理的にはドライブが正常でもRAID構成情報を読み取れなくなることがあります。特にファームウェアの破損や基板の損傷により、すべてのディスクが同時に認識されなくなるケースもあります。
管理画面での人為的なミス・データの誤削除
RAID管理ツールの設定変更やボリューム削除操作を誤って実行すると、構成情報が初期化される場合があります。誤った再構築を行うとデータの上書きが進行し、復旧が困難になることがあります。
ソフトウェアやファームウェアの問題
RAID管理ソフトのバージョン不一致やファームウェアの不具合により、再起動時にRAID情報が正しく読み込まれない場合があります。更新の途中でエラーが発生すると、ディスク構成の一部が破損することもあります。
複数のドライブが同時に故障した
RAID1やRAID5などの構成では、同時に複数ドライブが故障するとデータ保護機能が失われます。特に長期間稼働しているシステムでは、ドライブの寿命が近いものが連鎖的に故障するケースもあります。
リビルド(再構築)の失敗
故障ディスクの交換後に行うリビルド処理が途中で停止したり、エラーを起こすと、RAID構成が崩壊する可能性があります。原因は電源遮断、ドライブ異常、またはコントローラーの誤動作などさまざまです。
経年劣化による摩耗
長期間稼働したHDDやSSDは、書き込み回数や摩耗によりセクタ不良が増加し、RAID全体の読み書き性能に影響を与えます。劣化が進行すると、データブロックの欠損が連鎖的に発生し、復旧難度が上がる傾向があります。
振動・衝撃によるHDD/SSDの故障
RAIDサーバーは常時稼働しているため、落下や衝撃で内部パーツが損傷すると、一部ドライブが認識されなくなることがあります。特にHDDではヘッドクラッシュが発生し、磁気面の損傷によりデータが破損する可能性があります。
電源障害
突然の停電や電圧変動は、RAIDコントローラーやディスクにダメージを与えることがあります。書き込み中のデータが不完全な状態で保存され、起動時に不整合が生じる場合もあります。
CPUの熱暴走
サーバー内部の冷却が不十分な場合、CPUやチップセットが高温状態となり、制御信号に異常が発生することがあります。その結果、RAIDアレイが誤作動し、一時的な認識エラーやファイル破損が発生することがあります。
HDDの取り出し・差し替え
RAID稼働中に誤ってディスクを抜き差しすると、システムが異常を検出して構成崩壊を引き起こすことがあります。ホットスワップ対応であっても、適切な手順を踏まずに作業を行うとRAID情報が不正に書き換えられるおそれがあります。
RAIDシステムは一見堅牢に見えても、複数の要因が重なることで突然崩壊する場合があります。原因を正確に見極めるには、専門設備による診断が不可欠です。RAID関連のご相談件数は1.4万件(期間:2011年1月以降)を超えており、複雑なトラブルにも対応できる体制が整っています。初期診断は無料で行っており、24時間365日受付しています。
RAID崩壊が起きた際にやってはいけない5つのポイント
RAID崩壊が発生した、またはRAIDが構築された機器が故障してしまった際に、
やってはいけない5つのポイントをご紹介します。
RAIDは構成が複雑なため、自己判断で操作を行うと、データの破損や復旧不能につながる恐れがあります。大切なデータを失わないためにも、ご自身でRAID復旧を試みる前に、必ず以下の内容を確認してください。
- リビルド(データの再構築)を行う
- HDD/SSDの順番を入れ替える・交換する
- HDD/SSDを取り外し、単体で電源を入れる
- RAIDカードを交換する
- 電源のON/OFFや再起動を繰り返す
上記の行為を行ってしまうと、データの破損やHDD/SSD自体の障害が進行し、
復旧難易度が一気に跳ね上がるケースが少なくありません。
認識不良や正常に起動できないRAIDサーバーには専門的な処置が必要になります。
データが必要な場合は、無理な操作を行わず、早めにデータ復旧の専門業者へご相談ください。
なお、データ復旧ソフトの使用やファームウェアアップデートも、RAID崩壊時には効果がなく、初期化や上書きによって状態を悪化させる恐れがあります。
RAID崩壊後の初動対応が、データ復旧の成功率を大きく左右します。
安易に個人で対処せず、慎重な判断を行いましょう。
① リビルド・データの再構築
「リビルドをすればデータが元に戻るのでは?」と考える方は少なくありません。
リビルドとは、障害が発生したHDD/SSDのデータを、他のディスク情報を元に再構成する作業です。メーカーのマニュアルにも、復旧手段として案内されている場合があります。
しかし実際には、リビルドは非常にリスクの高い操作であり、
実行したことで状態が悪化したケースが多数報告されています。
リビルドを行うとなぜ状態が悪化するのか
多い原因は「リビルド途中で、これまで問題のなかった別のHDD/SSDに障害が発生する」ことです。
リビルドは完了するまでディスクに大きな負荷がかかり続けます。途中で別ディスクが故障すると、リビルドは失敗し、RAID構成が崩壊します。
その結果、データ構成がバラバラになり、リビルド前よりも復旧可能性が大きく低下してしまいます。
なぜリビルド失敗が多発するのか
RAIDを構成するHDD/SSDは、同時期に購入・生産されているケースがほとんどです。
つまり、稼働時間も劣化状況もほぼ同じです。
1台が寿命を迎えている場合、他のディスクも寿命間近である可能性が高く、リビルド中に次々と障害が表面化することがあります。
この状態でリビルドを続行すると、本来書き込むべきではないデータで上書きされるなど、致命的な状況に陥ります。
RAID機器に障害が起きた場合の正しい考え方
RAIDにはLinuxやUNIX系などの特殊なOSが使われることが多く、データ復旧の難易度は非常に高くなります。
RAIDを構築できる技術と、障害発生後にデータを復旧する技術はまったく別物です。誤った操作は、復旧不能につながる可能性があります。
障害発生時は、通電・再起動を繰り返さず、何も操作せずに専門業者へ相談することが最も安全です。
② HDD/SSDの順番の入れ替え・交換
「故障したHDD/SSDを新しいものに交換すれば復旧するのでは?」と考えがちですが、
RAID環境では非常に危険な行為です。
HDD/SSDの交換によって、自動的にリビルドが開始されることが多く、その過程で別ディスクの障害が顕在化すると、復旧率は大きく下がります。
なぜ順番の入れ替えが危険なのか
RAIDは、複数のディスクに一定の規則でデータを書き込む仕組みです。ディスクの順番を入れ替えると、その規則性が崩れます。
例えるなら、本のページ順がバラバラになるような状態です。どこに何が書いてあるのか分からなくなり、データを正しく読み出せなくなります。
この状態で上書きが行われると、復旧難易度はさらに上がります。
③ HDD/SSDを取り外し、単体で電源をONにする
RAIDは複数台のHDD/SSDを組み合わせて、1台の仮想ディスクとして動作します。そのため、単体でPCに接続しても中のデータを見ることはできません。
むしろ、単体接続時に表示される「フォーマットしますか?」という表示に従ってしまうと、データが完全に失われる危険性があります。
また、通電させただけで内部情報が書き換わり、症状が悪化するケースも非常に多く見られます。
RAIDディスクは、取り外した時点で触らないことが重要です。
④ RAIDカードの交換を行う
RAIDカードの故障が疑われる場合でも、安易な交換は非常にリスクが高い行為です。
RAIDカードには互換性の問題があり、正確に同一仕様のものを選定しなければデータは認識されません。
誤ったRAIDカードで構成を再作成すると、データ構造そのものが破壊され、復旧が極めて困難になります。
⑤ 電源のON/OFFや再起動の繰り返し
トラブル発生時に再起動を繰り返すと、障害が進行し、データが上書きされる可能性があります。
特に、正しい手順を踏まずに電源遮断を行うと、データの位置情報が崩れ、復旧難易度が急激に上がります。大切なデータがある場合は、それ以上使用せず、電源を入れたままの状態で相談することが最善です。
RAID崩壊が起きた際の復旧方法・対処法
RAID崩壊が発生した場合、状況に応じた正しい復旧方法を選択することが重要です。誤った対処を行うと、データが上書きされ復旧が困難になる可能性があります。ここでは、現実的かつ安全性を重視した復旧方法を解説します。
バックアップから復元する方法
RAID崩壊が発生しても、事前にバックアップを取得しており、データが確認できる状態であれば、バックアップデータを利用して復元できる可能性があります。
- バックアップを取得しているソフトウェア、外付けストレージ、クラウドストレージなどを確認し、使用する復元元を選択します。
- 復元対象となるファイル、ディレクトリ、またはRAIDボリュームを指定し、どのデータを戻すか整理します。
- 選択したソフトウェアやストレージの手順に従い、バックアップデータの復元処理を実行します。
- 復元完了後、ファイルの内容やフォルダ構成を確認し、データが正常に復元されているかを確認します。
ただし、バックアップの取得タイミングや設定内容によっては、直近のデータが保存されていない場合もあります。必要なデータがバックアップに含まれていない場合や、そもそもバックアップを取得していない場合は、次の対処法を検討する必要があります。
データ復旧業者に相談する方法
業務データや思い出のデータなど、失うことができない重要なデータが保存されている場合や、ご自身での復旧作業に不安がある場合は、データ復旧専門業者への相談が選択肢となります。
- RAID機器のメーカー、型番、RAIDレベル、構成台数、発生している症状、これまでに行った操作内容を整理します。
- 電話やメールで状況を伝え、初期診断や見積りの流れについて案内を受けます。
- 機器を郵送または持ち込みし、専門エンジニアによる初期診断を受けます。
- 診断結果と復旧方針、見積り内容を確認し、問題なければ復旧作業を依頼します。
- 復旧後、納品されたデータを確認し、必要なデータが揃っているかを確認します。
デジタルデータリカバリーが法人に選ばれる理由
デジタルデータリカバリーは、法人のサーバ・RAID復旧で高い支持を得ています。
実績が証明する「復旧できる」技術力
デジタルデータリカバリーは、他社で復旧できなかった案件の相談が多く寄せられる「最後の砦」として、その技術力が評価されています。
その理由として、次の実績・強みがあります。
- データ復旧専門業者 17年連続データ復旧国内売上No.1(※1)
- 累計50万件以上のご相談実績(※2)
- 他社で「復旧不可」と判断された機器でも、8,000件以上の復旧実績(※3)
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※4)
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
こうした実績・強みを背景に、特に法人のRAID復旧では、難易度の高い障害にも対応できる点から多くの企業様に選ばれてきました。
官公庁、国立大学法人、上場企業など、多くのお客様にご利用いただいています。

HDDの復旧技術向上が評価され、2021年には「東京都経営革新優秀賞」を受賞しました。
スピード対応|約8割を48時間以内に復旧
当社は常時7,300台以上の部品を保有し、ワンフロア体制の自社ラボで対応しているため、スピード対応を可能にしています。









RAID1は、複数のストレージ(HDD/SSD)に全く同じデータの書き込みを行う「ミラーリング」という技術を採用しており、データの消失を防ぐことが出来るRAIDレベルです。

































