- 突然サーバーが反応しなくなり、社内業務が完全に停止した
- 電源は入っているが、OSが立ち上がらない
- iBMCにアクセスできず、リモート管理が不能になった
このような緊急事態に直面した際、Huawei FusionServerではまず正確な原因切り分けが不可欠です。焦って再起動やパーツ交換を行うと、障害を悪化させるリスクが高まります。
誤った操作によって、稼働中の仮想環境やデータベースが破損し、復旧が困難になる恐れがあります。
本記事では、FusionServerの障害レベルをLEDインジケータやiBMCアクセスの可否から段階的に見極める方法を解説し、安全な初期対応の流れをご紹介します。
目次
FusionServerが起動しない主な原因
FusionServerの故障は大きく3つの症状に分かれます。電源が入らない、BIOSまで進まない、OSが起動しないなど、どの段階で止まっているかを確認することが切り分けの第一歩です。
No Power(電源が入らない)
電源ボタンを押してもLEDが点灯せず、ファンも回らない場合は、電源ユニット(PSU)や給電経路のトラブルが疑われます。ケーブルやPDU(電源分配装置)、マザーボード上の電源回路に不具合があることもあります。状態によっては、マザーボード自体の電源系統が故障している可能性も考えられます。
同一ラック内の他サーバーやPDUに電力が正常供給されているかを確認し、電源ユニットのインジケータが無反応なら保守交換の対象となります。
No POST(電源は入るがBIOSまで進まない)
電源は入るがBIOS画面が表示されない場合、メモリやCPU周辺の異常が考えられます。自己診断(POST)でエラーが発生して停止している可能性があり、拡張カードやメモリ構成を最小化して起動テストを行うと切り分けが容易です。
また、iBMCが動作していれば、リモートコンソールからPOST途中のメッセージやエラーログを確認し、どの部位で障害が発生しているか特定を進めます。
No Boot(BIOSまでは進むがOSが起動しない)
BIOSは表示されるがOSが立ち上がらない場合、RAID構成やOSディスクの障害、あるいはブート順設定ミスが考えられます。RAIDコントローラの管理画面で論理ドライブの状態(Normal/Degraded/Failed)を確認し、ストレージ側の状態を確認しましょう。仮想環境を利用している場合は、OSやハイパーバイザ層のエラーも調査が必要です。
これらの障害は、誤った操作によりデータ消失やシステム破損を引き起こす恐れがあるため、エラーが見られる場合は、早めの専門診断が安全です。
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【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
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早い段階で「専門家」に相談することが重要
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FusionServerトラブル時の安全な対処法
サーバーが起動しない場合でも、焦らずに段階的な確認を行えば原因を絞り込むことができます。以下では、症状別に安全に試せる対処法を紹介します。
電源が入らない場合の確認手順
電源がまったく入らない場合は、PSUや電源回路の不具合を疑う前に、まず周辺の基本要素を確認します。
- すべての電源ケーブルを抜き、数十秒待ってから再接続します。
- 別の電源タップやPDUポートで通電を確認し、一度だけ起動テストを行います。
- PSUのLEDが無点灯のまま、複数台すべてで同症状の場合は、マザーボード側電源回路の不具合が疑われます。
BIOSが表示されない場合のチェック手順
電源は入るのに画面が出ない場合は、POST(自己診断)で異常停止している可能性があります。構成を最小限にして、不要なデバイスを外した状態で確認しましょう。
- CPU1基+メモリ1枚+オンボードストレージのみ残し、その他の拡張カード・USB機器をすべて外します。
- この状態でPOSTが進めば、外した部品のどれかが原因です。1つずつ戻して再現箇所を特定します。
- iBMCがアクセス可能なら、イベントログでエラーの種類(メモリ/電源/VRMなど)を確認します。
OSが起動しない場合の復旧手順
BIOSが起動しているにもかかわらずOSが立ち上がらない場合は、ブート順設定やRAID構成を確認します。誤った初期化操作はデータを失う原因となるため、慎重に行うことが大切です。
- BIOSのブートメニューで、OSディスクやRAIDボリュームが優先になっているかを確認します。
- RAIDコントローラ管理画面を開き、論理ドライブ状態(Normal/Degraded/Failed)を確認します。
- 障害がある場合は、データ上書きを避けるため、再構築や再インストールは行わず、専門業者に相談します。
自己判断での操作は、障害を悪化させるリスクがあります。異常ランプ点灯やiBMCログにエラーが見られる場合は、早めの専門診断が安全です。
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