HPE ProLiant DL385 が突然起動しなくなった──このような場面では、以下のいずれかの段階で停止していないかを確認することが重要です。
- 電源がまったく入らない(LEDが点灯しない)
- POST(自己診断)が途中で止まっている
- OSの起動途中でフリーズ/エラーが表示される
これらの状態により、電源ユニットの異常、メモリやCPUのエラー、RAID構成やOS起動領域の破損など、疑うべき原因が異なります。DL385は診断LEDやiLOのログを活用すれば、障害箇所の特定精度を高めることが可能ですが、判断を誤ると復旧が難しくなる場合もあります。
本記事では、起動できない段階ごとの切り分け方法と、安全に実施できる初期対応について、実例を交えながらわかりやすく解説しています。
復旧の見通しが立たない場合や操作に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご利用いただけます。まずはお気軽にご相談ください。
目次
HPE ProLiant DL385が起動しない主な原因
HPE ProLiant DL385の電源が入らない、または起動途中で停止する場合は、ハードウェアの不具合や設定異常、ファームウェアエラーなどが考えられます。以下に代表的な原因を示します。
電源関連の不具合(No Power)
電源が全く入らない場合は、電源ユニット(PSU)やケーブルの不良、停電やサージによる保護動作の発動などが原因となることがあります。背面のPSU LEDが消灯または橙点灯のままの場合、電源供給が正常に行われていない可能性が高いです。
また、電源ボタンを押しても反応しない場合やファンが一瞬だけ回って停止する場合は、マザーボードや電源分配基板の障害が疑われます。電源ケーブルを一度抜いて放電処理を行い、改善しない場合は専門診断が必要です。
ハードウェア障害や接触不良(No POST)
電源は入るものの画面表示が出ない場合、メモリやCPU、マザーボード、PCIeカードなどの故障や接触不良が原因でPOSTが進まないケースがあります。ファンが全開のまま止まる場合はハードウェア障害の典型です。
最小構成での起動テストを行うと、原因の切り分けが可能です。外したパーツを1つずつ戻して確認し、特定できない場合はiLO(Integrated Lights-Out)でIMLログを確認します。CriticalやWarningが記録されている場合は、そのデバイスの故障を疑うと良いでしょう。
ブート設定やストレージ障害(No Boot)
POSTは通過するがOSが起動しない場合は、BIOS設定やRAID構成の問題、あるいはブートディスクの障害が考えられます。特に停電後に起動できなくなった場合、論理ドライブが認識されていてもファイルシステム破損などでOSが読み込めないことがあります。
このような場合は、RAID構成やディスクの状態を確認し、誤って初期化や再構築を行わないよう注意が必要です。誤操作によりデータが上書きされると復旧が困難になります。
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HPE ProLiant DL385が起動しないときの対処法
起動しない原因が電源、ハードウェア、またはブート関連のどれかに該当する場合、それぞれに応じた安全な対処を行います。自己判断での操作は状態を悪化させるおそれがあるため、次の手順に沿って確認を進めます。
電源が入らない場合の対処
電源ランプが点灯しない、または一瞬だけ反応してすぐ落ちる場合は、PSUや電源回路の保護動作が働いている可能性があります。
- 両方のPSUをコンセントから外し、電源ボタンを15〜30秒押して残留電荷を放電します。
- 10〜15分ほど放置した後、再度接続して電源を投入します。
- 片側のPSUだけLEDが消灯や橙点灯のままなら、そのPSUの故障を疑います。
- UPSや電源タップを経由している場合は、別のコンセントに直結して再確認します。
POSTが止まる場合の確認手順
電源は入るものの画面が出ない、あるいはビープ音もなく停止する場合は、ハードウェア構成を最小限にして動作確認を行います。
- 電源ケーブルを抜き、CPU1とメモリ1枚のみ残して他の構成をすべて外します。
- HDDやPCIeカード、USB機器などを外した状態で電源を投入し、POSTが進むか確認します。
- POSTが通過した場合は、外したパーツを1つずつ戻して再現箇所を特定します。
- iLOが稼働している場合は、IMLログでエラー内容を確認します。
OSが起動しない場合の設定確認
BIOSやRAIDコントローラの設定が正しくないと、ブートディスクが認識されずOSが起動しないことがあります。
- POST中にF9を押してSystem Utilitiesを起動し、Boot Optionsを開きます。
- ブート順序を確認し、OSディスクやRAIDボリュームが優先設定になっているか確認します。
- Smart Arrayコントローラ上で論理ドライブ状態(OK / Degraded / Failed)を確認します。
- 論理ドライブが表示されない場合は、ディスクまたはRAID構成の障害が考えられます。
HPE ProLiant DL385が起動しない場合、内部データが失われている可能性があります。無理な操作を行う前に、専門業者による診断を受けることが安全です。
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