「誤ってファイルを削除してしまった」「特定の日時だけのデータを戻したい」といった状況で、仮想マシン全体の復元を行うのは、時間もコストも非効率です。
そんなときに有効なのが、Azure Backupの「ファイル レベルの復元」機能です。この機能を使えば、バックアップデータを一時的にマウントし、必要なファイルだけを選んでピンポイントで復元できます。
たとえばAzure VMやAzure Filesを利用している場合でも、わずか数ステップで復元操作が完了するため、業務への影響を最小限に抑えつつスムーズなデータ回復が可能です。この記事では、実際の復元の手順をわかりやすく解説します。
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目次
ファイル レベルの復元とは
Azure Backupのファイル レベルの復元(File Level Restore)とは、バックアップ済みの仮想マシンやAzure Files共有から、特定のファイルやフォルダだけを抽出できる機能です。バックアップ全体を展開することなく、一時的にマウントしてデータを参照・コピーできます。
バックアップポイント(復旧ポイント)を指定して実行するため、任意の時点のファイル状態を取得できるのが特徴です。
どんなときに使うか
ファイルレベルの復元は、以下のような場面で有効です。
- 誤ってファイルを削除または上書きしてしまい、部分的に戻したいとき
- 前日など過去のバージョンのファイルだけを取得したいとき
- 仮想マシン全体の復元を避け、迅速に必要箇所のみ復旧したいとき
この機能を使うことで、時間とコストを大幅に削減しながら、最小限の範囲でデータを復旧できます。
利用時の注意点
突然、必要なファイルだけを取り出したいのに、仮想マシン全体を復元しなければならない状況に困った経験はありませんか。業務中の誤削除や、過去の状態への巻き戻しが必要になる場面では、迅速に対応できる方法が求められます。
Azure Backupのファイルレベル復元機能を活用すれば、仮想マシン全体をリストアすることなく、必要なファイルだけをピンポイントで取り出すことができます。Azure VMやAzure Filesのバックアップに対応しており、運用中の負荷を抑えながら柔軟にデータを復旧できます。
ただし、ファイルレベル復元を行う際には、次の点に注意が必要です。
- ダウンロードしたマウントスクリプトの有効期限は 12時間。期限を過ぎた場合は再生成が必要になります。
- スクリプト実行時には、Azure Backupへの接続権限を持つアカウントでログインする必要があります。
- セキュリティソフトがマウント処理をブロックする場合は、対象ディスクを例外設定に追加してください。
- 復元データは読み取り専用ディスクとしてマウントされるため、直接編集はできません。
これらを正しく理解して操作すれば、迅速かつ安全にファイル単位のデータ回復を実行できます。業務での誤削除や、過去のファイルの復元が必要な場面でも、最小限の操作で確実にデータを取り戻すことが可能です。
バックアップ運用の柔軟性を高め、業務への影響を最小限に抑えるためにも、Azure Backupのファイルレベル復元機能を有効に活用してください。
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【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
代表的な復元パターン
Azure Backupのファイルレベル復元には、主に以下の2つの利用シーンがあります。
Azure VMバックアップからのファイルレベル復元
Azure仮想マシンをAzure Backupで保護している場合、「ファイルの回復(File Recovery)」機能を使用して、特定の復旧ポイントからファイル単位で取り出すことが可能です。仮想マシン全体を復元せず、必要なファイルのみを取り出せるため、迅速かつ柔軟なリカバリーが実現します。
- Azureポータルで、Recovery Servicesコンテナーを開きます。
- [バックアップ項目]から対象のAzure VMを選択します。
- [ファイルの回復]をクリックし、復旧ポイント(日時)を選択します。
- 対象OSに応じて、Windows用(.exe)またはLinux用(.sh)のマウントスクリプトをダウンロードします。
- 対象VMまたは別のVM上でスクリプトを実行します(有効期限は12時間)。
- バックアップデータが一時的にディスクとしてマウントされます。
- エクスプローラーまたはファイルマネージャーで必要なファイルをコピーして復元します。
この手法では、バックアップデータが読み取り専用でマウントされるため、元データを破損するリスクを防げます。復元対象が別サーバであっても、同一リージョン内であれば利用可能です。
Azure Files共有の項目レベル復元
Azure Files共有をAzure Backupで保護している場合も、個々のファイルやフォルダを選択して復元できます。「項目レベルの回復(File Recovery)」メニューから、特定のバックアップ日時を指定し、目的のファイルを取得します。
- AzureポータルでRecovery Servicesコンテナーを開きます。
- [バックアップ項目]から対象のAzure Files共有を選択します。
- [ファイルの回復]をクリックし、復旧ポイントを指定します。
- 復元対象のファイルやフォルダを選択します。
- 復元先として「元の場所」または「別の場所」を選択します。
- 必要に応じて、新しいフォルダを指定し、復元処理を開始します。
事故防止のため、まず別フォルダに復元して内容を確認し、その後入れ替える運用が推奨されます。これにより誤上書きを避け、安全にデータを戻せます。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断とお見積りを無料で24時間365日対応しています。専門スタッフが機器の状態を正確に診断し、最適な復旧方法をご案内します。
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