- NASに保存したファイルをコピーしようとするとエラーが出る
- 転送が途中で止まり、作業が進まず困っている
- 大切な業務データが壊れるのではと不安を感じている
NAS(ネットワーク接続ストレージ)は、家庭やオフィスでのデータ共有やバックアップに便利な機器ですが、「ファイルをコピーできない」「転送が途中で止まる」などのコピーエラーは日常的に発生するトラブルのひとつです。
原因としては、以下のような複数の要因が絡んでいるケースが多く見られます:
- ネットワーク環境の一時的な不安定化
- NAS内部HDDの劣化やI/Oエラー
- ファイルサイズ制限やSMBプロトコルの設定不整合
こうした問題を放置すると、作業の中断が常態化するだけでなく、ファイル破損やデータ消失といった深刻なリスクにもつながりかねません。
本記事では、NASでファイルコピーエラーが発生する主な原因を整理し、データを失わずに安全に確認・対処するための実践的な手順を、IT管理者の視点でわかりやすく解説しています。
もしエラーの原因が分からず、対応に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。専門スタッフがNASの状態を正確に診断し、最適な解決策をご提案いたします。
目次
NASでファイルコピーができない原因
NASにファイルをコピーできない場合、単純な設定ミスからシステム的な障害まで、複数の要因が関係していることがあります。原因を整理し、リスクを理解したうえで正しい対処を行うことが重要です。
アクセス権限の問題(Permission denied)
NAS共有フォルダのアクセス権限が適切に設定されていないと、コピー時に「Permission denied」などのエラーが発生することがあります。特に企業環境ではユーザーアカウントごとに権限が細かく制御されているため、管理者設定の確認が必要です。
権限不足のまま操作を続けると、ファイルの書き込みが中断されたり、一部のデータが欠損するおそれがあります。正しい権限設定を行うことで、コピーエラーの多くは解消されます。
ネットワーク接続の不安定化
SMB(ファイル共有プロトコル)通信が不安定な場合や、LANケーブルの接触不良、無線LANの干渉などによってコピーが途中で止まることがあります。特に大容量ファイル転送中は、瞬間的なネットワークの切断でも処理が中断されるケースが多いです。
一見正常に動作しているようでも、通信ロスやパケットエラーが蓄積すると転送がフリーズすることがあるため、安定した有線接続が推奨されます。
ディスク容量不足
NASのストレージ残量が少なくなると、新規ファイルの書き込みができなくなることがあります。使用率が90%以上になると動作が不安定になり、コピー途中で停止する場合もあります。容量不足を放置すると、システム領域のエラーや共有フォルダの破損にもつながるおそれがあります。
ファイルロックや同時アクセス
他のユーザーが同一ファイルを開いている場合、NAS側でロックがかかりコピーが拒否されることがあります。特にバックアップソフトやスキャンプロセスが動作中だと、対象ファイルが一時的に使用中となり、エラー表示が出ることがあります。
ファイアウォール・セキュリティソフトの制限
WindowsやセキュリティソフトがSMB通信(ポート445)をブロックしていると、NASへの接続自体が不安定になります。通信制御ソフトが誤検知してアクセスを遮断することもあり、特に企業環境ではセキュリティ設定の影響が大きいです。
これらの原因を見極めるには、まず「どの段階でコピーが止まるのか」「他のPCでも同様の症状か」を確認することがポイントです。
当社では、初期診断とお見積りを無料で24時間365日対応しています。異常を感じた場合は、早めに専門エンジニアへご相談ください。安全な対応が大切なデータを守る第一歩となります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
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※1:2011年1月~
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※3:2011年1月~
NASでファイルコピーができないときの対処法
ここでは、NASコピーエラーを解消するための具体的な手順を紹介します。原因ごとに異なるアプローチが必要なため、順に確認していくことが重要です。
アクセス権限を確認・修正する方法
アクセス権限の誤設定はNASコピーエラーの代表的な原因です。NAS管理画面から該当ユーザーの権限を確認し、「書き込み」権限を付与することで問題が解消することがあります。
- NASのWeb管理画面を開き、「共有フォルダ」設定を表示します。
- 対象フォルダのアクセス権限を確認し、使用中のユーザーが「読み取り/書き込み」権限を持っているかを確認します。
- 権限が不足している場合は、管理者権限で編集し、「書き込み許可」を付与します。
- Windowsの場合、「資格情報マネージャー」で古い認証情報を削除し、正しいユーザー情報で再接続します。
ネットワーク設定を見直す方法
通信が不安定な場合、ネットワークドライバや物理的な接続不良が原因のことがあります。有線接続に変更するだけで改善することもあります。
- 別のPCから同じNASへのコピーを試し、問題が再現するか確認します。
- 再現しない場合は、元のPCのネットワークドライバを更新します。
- LANケーブルがしっかり接続されているか、破損がないかを確認します。
- 無線接続の場合は、有線接続で再テストします。
- Synologyなどで「SMBマルチチャネル」や「非同期読み取り」を有効にしている場合は、一度無効化して転送を試します。
ディスク容量を確認・整理する方法
NASのディスク容量が不足している場合、新しいファイルを書き込めずコピーが停止することがあります。システム領域が圧迫されるとNAS自体の動作が不安定になるため、定期的な容量チェックが必要です。
- NASのWeb管理画面にログインし、ストレージ管理ツールを開きます。
- ディスク使用率を確認し、90%以上になっていないかをチェックします。
- 不要なバックアップデータやログファイルを削除し、空き容量を確保します。
- 共有フォルダに保存上限が設定されている場合は、必要に応じて上限を緩和します。
- 容量不足が頻発する場合は、ストレージ増設や古いデータの外部移行を検討します。
ファイルロックを解除する方法
他のユーザーやプロセスが同一ファイルを使用中の場合、NASがそのファイルをロックし、コピーを拒否することがあります。ファイルロックを解除することで転送が可能になるケースもあります。
- NASの管理画面を開き、「接続中のユーザー」や「ファイルロック」設定を確認します。
- 対象ファイルを使用しているユーザーやアプリケーションを特定します。
- ロック状態である場合は、管理者権限で強制的にロックを解除します。
- バックアップやスキャン処理が動作中の場合は、完了を待ってから再度コピーを試みます。
- 夜間やアクセスの少ない時間帯にコピーを実施することでエラーが減る場合もあります。
ファイアウォール設定を確認する方法
WindowsファイアウォールやセキュリティソフトがSMB通信をブロックしていると、NASへの接続が不安定になりコピーが途中で止まることがあります。必要な通信を許可する設定に変更することで改善される場合があります。
- Windowsのコントロールパネルを開き、「Windows Defenderファイアウォール」を選択します。
- 「ファイアウォールを介したアプリや機能を許可」をクリックします。
- 一覧の中から「ファイルとプリンタの共有」にチェックが入っているか確認します。
- セキュリティソフト(Norton、McAfeeなど)を一時的に停止し、コピーができるかを確認します。
- コピーできる場合は、セキュリティソフトの設定でSMB通信(ポート445)を許可します。
NAS間コピーを安定させる方法
NASからNASへデータを直接コピーする際、大容量ファイルでは転送が途中で停止することがあります。rsyncなどの安定した転送プロトコルを利用することで、より確実にコピーを実行できます。
- QNAP側の管理画面を開き、「rsyncサーバー」を有効化します。
- 管理者ユーザー(例:admin)の認証情報を設定します。
- Synology側のバックアップマネージャーを開き、「SSH転送(rsync)」を選択します。
- QNAPのIPアドレスと認証情報を入力し、接続テストを実施します。
- 問題がなければジョブを実行し、ログで転送状態を確認します。
NASへのファイルコピーができない場合、内部ストレージのエラーやアクセス制御の不具合が関係していることもあります。放置するとシステムが不安定になり、最悪の場合データ消失に至ることもあります。自己判断で設定変更を繰り返すより、専門の診断を受けるほうが安全です。
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