Dell EMC PowerVault ME4/ME5シリーズが突然起動しない──そんな緊急トラブルに直面していませんか?以下のような症状が現れるケースがあります。
- 電源を入れても全く反応がない
- コントローラがブートに失敗し、システムが立ち上がらない
- 管理画面(Web GUI)にアクセスできず、ステータスの確認すらできない
これらの異常は、単なる電源不良にとどまらず、RAID構成情報の損傷やシステムストレージ障害、ファームウェアの破損など、複数の要因が重なっている場合もあります。
自己判断での再起動や初期化は、RAID全体の構成が失われ、重要な業務データが取り返しのつかない状態になる恐れがあります。
本記事では、Dell EMC PowerVault ME4/ME5が起動できない際の状況別の原因と、安全に状況を切り分けるための確認手順をわかりやすく解説します。
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目次
PowerVault MEが起動しない主な原因
PowerVault ME(ME4/ME5)が起動できないように見える状況には、主に次の3つのパターンがあります。
電源が入らない(PSU/PCMの問題)
電源ユニット(PSU)や電源コントロールモジュール(PCM)の異常、またはラック側の電源断・ケーブル抜けによって、アレイ全体が起動しない、もしくは再起動を繰り返すことがあります。電源供給系は冗長構成となっていますが、片側PSUの不具合で全体が不安定になる場合もあります。
まずは、ラックPDUに電源が来ているか、PSUごとに別系統の電源へ接続されているかを確認します。また、PSUのロッカースイッチがONになっているかを確認することも基本です。ME4/ME5では、PSU LED の状態によっておおよその障害箇所を推定できます。
- 緑点灯:正常給電中
- 緑点滅:スタンバイまたは他PSUが給電中
- オレンジ点灯/点滅:PSUまたはPCMの故障、過温・過電圧など
- 全消灯:AC電源未供給、またはPSU未装着
片側PSUのみ異常表示の場合、抜き差し(数十秒抜いて再装着)で回復することがあります。ただし、状態をメモしてからDellサポートへ連絡する方が安全です。
コントローラの停止・ブート失敗
ME4024/ME5024などでは、片方のストレージコントローラだけがダウンしたり、ファームウェアの読み込み失敗によりコントローラが上がらないケースがあります。冗長構成であればI/Oはもう一方のコントローラが引き継ぎますが、片側が停止していると冗長性が損なわれた状態です。
PowerVault Manager上で「再起動を推奨」と表示されている場合、Restart Storage Controller機能を利用して対象コントローラのみ再起動するのが基本です。完全に応答しない場合は、コントローラモジュールを一度5cmほど引き出して30秒待ち、再度奥までしっかり差し込む「リシート」で改善する場合もあります。
ただし、この操作を誤るとI/O停止となることがあるため、必ず二重コントローラ構成かつマルチパス環境で冗長経路が確保されていることを確認し、メンテナンス時間帯に実施する必要があります。
管理画面(GUI)だけが応答しない
ME4/ME5では、ストレージI/O自体は稼働しているにもかかわらず、PowerVault Manager(Web GUI)だけが開けず「起動していないように見える」ケースがあります。この場合は、Management Controller(MC)の動作不良が原因であることが多いです。
SSHでコントローラに接続できる場合、restart mc full コマンドによりMCを再起動できます。実行中は2分程度GUIへアクセスできなくなりますが、データアクセスは通常影響しません。これで改善しない場合は、ファームウェア更新も視野に入れる必要があります。
ファームウェアバグ・旧バージョンの影響
一部のME5ファームウェアでは、管理コントローラのメモリ枯渇による自動再起動や、GUIロードが0%で止まる不具合が報告されています。これはファームウェア更新で改善されることが多く、ME5.1.2.1.0以降へのアップデートが推奨されています。
また、ME4でも同様のGUI停止事象が確認されています。頻発する場合は、ログバンドルを取得してDellサポートへ提出し、ファーム更新やコントローラ交換を検討することが望ましいです。
PowerVault MEシリーズは、ファームウェアとハードウェアの両面からトラブルを判断する必要がある装置です。軽微な症状であっても再起動やリシートを繰り返すとリスクが高まるため、違和感を感じた時点で専門サポートに相談することが重要です。
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PowerVault MEが起動しないときの対処法
ここでは、症状別に確認すべきポイントと、安全に実施できる基本的な対処手順を紹介します。誤った操作はコントローラやディスク構成に影響を与える可能性があるため、慎重に進めることが大切です。
電源/PSU周りの確認
PowerVault ME4/ME5がまったく起動しない場合は、まず電源供給系を確認します。PSUやPCMのLED表示、ケーブル接続、ラックPDUの通電状態を確認することで、初期段階の切り分けが可能です。
- ラックPDUに電源が来ているか確認します。
- 各PSUが異なる電源系統に接続されているか確認します。
- PSUロッカースイッチがONであることを確認します。
- PSU LEDを確認し、オレンジ点灯や消灯がある場合は抜き差しを行い、LED状態を再確認します。
LED状態が改善しない場合や、両方のPSUが異常を示している場合は、内部PCMまたはバックプレーン側の不具合も考えられます。状態を記録し、Dellサポートへの相談を検討することが推奨されます。
コントローラの再起動・リシート
片側のコントローラだけが応答しない、または「再起動を推奨」と表示される場合は、コントローラ再起動を実施します。PowerVault Managerから操作できる場合はGUI経由が安全です。
- PowerVault Managerにログインします。
- 対象コントローラモジュールを選び、「Restart Storage Controller」を実行します。
- 応答がない場合は、該当モジュールを5cmほど引き出して30秒待ち、再度しっかり奥まで挿し直します。
- 再装着後、2〜3分待ち、ブートとファームロードが完了するかを確認します。
この操作は、冗長構成が確保されている場合のみ推奨されます。シングルコントローラ構成ではI/Oが停止する可能性があるため、実施前に構成を必ず確認してください。
管理コントローラ(MC)の再起動
データアクセスは問題ないが、GUIが開かない・0%で止まる場合は、Management Controller(MC)の不調が考えられます。SSH経由で接続できる場合、管理コントローラのみを再起動することで改善することがあります。
- SSHでコントローラの管理IPへ接続します。
- 管理者権限でログインします。
- コマンド「restart mc full」を実行します。
- 2分程度待機し、GUIへ再アクセスして動作を確認します。
この操作によってデータI/Oが停止することは通常ありませんが、操作中はGUIが一時的に応答しなくなります。改善しない場合は、ファームウェアの更新や再起動計画を検討します。
ファームウェアの更新とサポートへの連携
ファームウェアが古い場合、GUI不安定やコントローラの再起動ループが発生することがあります。特にME5では、Management Controllerメモリ関連の修正を含む更新が提供されています。
- Dell公式サイトまたはサポートページで、最新ファームウェアバージョンを確認します。
- バックアップおよびメンテナンス時間を確保します。
- PowerVault ManagerまたはCLIからアップデート手順に従って適用します。
- 更新後は再起動とGUIアクセス確認を行い、安定動作を確認します。
アップデート後も再起動や通信不安定が続く場合は、サポートへ状況を共有し、ログバンドルやLED写真を添えて問い合わせることで、対応がスムーズになります。
PowerVault MEシリーズの「起動できない」状態は、電源やコントローラ障害など、複数の要因が重なるケースも少なくありません。特にコントローラのリシートやファーム更新を誤ると、ストレージ全体がオフラインとなるおそれがあります。
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