Dell EMCサーバーでよく採用されるRAID1構成は、「片方のディスクが故障してもシステムが稼働し続ける」冗長性の高い方式として知られています。しかし現実には、次のような条件が重なることで、両方のディスクからデータが読み取れなくなる重大な障害に発展することがあります。
- 片方のディスクに障害が出た状態で気づかず運用を継続
- その後、もう一方のディスクにも不良セクタや故障が発生
- 不完全なRAID再構築や初期化を行ってしまう
このような状況では、RAID1であってもデータ復旧が必要となります。ただし、誤った手順やソフトによる復旧作業は、正常なデータ領域まで損傷させる危険性があるため注意が必要です。
本記事では、RAID1構成のDell EMCサーバーでデータ復旧が必要となる代表的なケースと、安全に進めるための正しい対処手順を、専門的な視点からわかりやすく解説しています。まずは状態を見極めるところから始めましょう。
目次
RAID1トラブルの主な原因
RAID1は二つのディスクに同じデータを書き込む構成のため、1台が壊れても継続運用できるのが特長です。しかし、特定の条件下では「冗長性が失われ、両方のデータが破損する」ことがあります。ここでは、代表的な原因を整理します。
長期間のDegraded(劣化)運用
RAID1が「Degraded」と表示されたまま長期間放置されると、片方のディスクが完全に故障した状態で動作を続けることになります。この状態では残りの1台に全負荷が集中し、数週間〜数か月後にもう1台も故障するケースがあります。
結果的に「両ディスク故障」となり、通常のリビルドでは復旧できない状態になる可能性があります。
両ディスクの論理障害発生
ウイルス感染やファイルシステム破損、OSクラッシュなどが原因で、物理的には正常でも「論理的にデータを読み取れない」状態になることがあります。
RAID1では壊れたデータもそのままミラーされるため、リビルドしても破損状態が複製されるだけで、根本的な回復には至りません。
RAIDコントローラの故障・誤操作
Dell EMCサーバーで使用されるPERCコントローラが故障すると、仮想ディスク情報が失われてRAID全体を認識できなくなることがあります。また、BIOS設定画面で誤ってアレイ削除や再構成を行ってしまうと、定義情報が上書きされ、データ領域にアクセスできなくなります。
誤ったリビルドや初期化操作
どちらのディスクが正常かを確認せずにリビルドを実行すると、破損した内容で上書きしてしまい、復旧が著しく難しくなることがあります。このようなケースでは、専門設備を用いたイメージ解析やクローン作成が必要になる場合があります。
RAID1の仕組み上、トラブルが発生しても一見「動いているように見える」ことがありますが、裏ではデータ損失が進行している可能性があります。少しでも異常を感じた時点で、安全にシャットダウンし、専門業者へ相談することが推奨されます。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
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- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
RAID1障害の対処法
ここでは、Dell EMCサーバーでRAID1障害が発生した場合の一般的な対処手順を紹介します。状況によっては物理障害やRAID情報消失を伴うため、無理な操作は避け、できるだけデータを保持したまま安全に診断を進めることが大切です。
片側ディスク故障時の安全なリビルド手順
RAID1構成で片方のディスクが故障した場合、もう1台が正常に稼働していれば、リビルドによって復旧できるケースがあります。以下の手順は、PERCを搭載したDell EMCサーバーの一般的な流れです。
- サーバーを停止せず、iDRACやOMSAで「Degraded」状態を確認します。
- 障害ディスクのスロット番号とシリアルを特定し、同容量以上の新品ディスクを準備します。
- ホットスワップ対応の場合は稼働中に交換し、リビルドが自動で開始されることを確認します。
- リビルド中は高負荷の処理を避け、完了後「Optimal」表示に戻ったことを確認します。
上記で正常にリビルドが完了すれば、データ復旧作業は不要な場合が多いです。ただし、異音や再同期失敗が見られる場合は物理障害の可能性があるため、すぐに電源を落として業者に相談するのが安全です。
両ディスク障害時のデータ復旧手順
2本とも認識しない、またはRAID構成情報が失われた場合、一般的なリビルドでは復旧できないことがあります。この場合、クローン作成とイメージ解析による専門的なデータ復旧が必要です。
- サーバーをシャットダウンし、両方のディスクを取り外します。
- それぞれのディスクを専用装置または別PCに接続し、書込み禁止状態でセクタ単位のイメージを作成します。
- イメージをもとにRAID1の仮想再構築を行い、破損していない方のデータを優先して抽出します。
- 救出したデータを別ストレージへコピーし、復旧後に検証を行います。
自力でリビルドを繰り返すと、破損データで上書きされるリスクがあるため避けた方が安全です。専門業者では専用ツールと解析環境を用い、データ損失を最小限に抑えながら復旧を進めます。
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