QNAPのTBSシリーズ(TBS-453DXなど)が起動しない、または「SYSTEM BOOTING」の表示で止まってしまう――このような症状が現れたとき、安易な再起動やリセット操作は非常に危険です。
- 電源ボタンを押しても反応がない、または赤ランプが点灯する
- LCDやHDMI出力に「SYSTEM BOOTING」の表示が続く
- Synology AssistantやWeb UIで検出されない
このような異常の多くは、M.2 SSDの障害、RAID構成の破損、ファームウェアや基板トラブルが原因で発生します。特にTBSシリーズはコンパクトな筐体にSSDを内蔵している構造上、通電の繰り返しや誤った抜き差しによって物理的損傷が進行するリスクがあります。
まずはLEDランプや画面表示をもとに、どの段階で障害が起きているのかを冷静に見極めることが重要です。焦って操作を繰り返すと、復旧可能なデータまでも失われる危険があります。
本記事では、TBSシリーズでよく起きる起動トラブルの原因と、データを守りながら安全に行える初期対応を専門家の視点でわかりやすく解説します。判断に迷う場合は、24時間365日対応の無料初期診断をぜひご利用ください。
目次
QNAP TBSシリーズが起動しない原因
QNAP TBSシリーズが起動できないときは、「電源/基板のトラブル」「ファームウェアやSYSTEM BOOTINGエラー」「内蔵ストレージ障害」のいずれかに分類されます。それぞれの原因とリスクを理解することが、誤った操作を避ける第一歩です。
電源・基板のトラブル
電源ボタンを押してもランプが点灯しない、または一瞬だけ光って落ちてしまう場合は、電源アダプタや本体基板の故障が疑われます。特に過電流や落雷の影響でLANチップや電源回路の一部が破損し、起動音はするのにアクセスできない状態になることがあります。こうしたケースでは、繰り返し通電することで障害範囲が広がるおそれがあります。
SYSTEM BOOTINGから進まない
LCDや画面に「SYSTEM BOOTING」の表示が出たまま進まない場合、内蔵SSDやファームウェアの破損が考えられます。赤いランプが点灯・点滅しているときは、RAID構成やストレージの異常を示していることが多く、通電を続けると障害が悪化する可能性があります。
アクセス不能・ネットワーク未検出
電源が入ってもQfinderやブラウザでNASを検出できない場合は、基板のネットワーク回路やストレージ側の障害が関係している場合があります。LANケーブルやスイッチを変更しても検出されない場合、OSが起動していないか、RAIDが崩壊している可能性もあります。
これらの症状は、いずれも放置や再起動の繰り返しによって悪化するおそれがあります。特に、赤点灯やSYSTEM BOOTING停止は重度障害のサインと考えられるため、まずは通電を止めて状態を確認することが重要です。
万が一ご自身での対応に不安がある場合でも、私たちが24時間365日、初期診断を無料で行っております。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
QNAP TBSシリーズが起動しないときの対処法
QNAP TBSシリーズ(TBS-453DXなど)が起動しない場合でも、焦らず順序立てて確認することが重要です。以下では、データを守るために安全に行える確認と操作手順をまとめています。内部ストレージを搭載するモデルでは、誤った操作が障害を悪化させることもあるため、慎重に進めましょう。
ランプやブザーの状態を確認する
最初に、NAS本体のランプ表示やブザー音の有無を確認することで、障害のおおまかな傾向を把握できます。ステータスやディスクランプの色、点滅パターンは、内部の状態を示す重要なサインです。
- 電源を入れた状態で、ステータスランプ・ディスクランプ・電源ランプの色と点滅状態を確認します。
- 「赤点灯」「赤点滅」「緑と赤の交互点滅」などが見られる場合は、ストレージや基板の異常を示す可能性があります。
- ブザー音の有無を確認し、長音・短音などのパターンをメモしておきます。
ランプや音のパターンはモデルごとに意味が異なるため、マニュアルで確認しつつ、異常が継続する場合は通電を止めるのが安全です。
電源・ネットワークを点検する
電源やネットワーク周りの接続不良で起動できないケースもあります。ケーブルの抜き差しや電源タップの変更だけで改善する場合もあるため、外部環境を一通り見直しましょう。
- NASの電源を切り、電源アダプタを別のコンセントまたはタップに接続します。
- LANケーブルを別のポートや別のスイッチに差し替え、通信状態を確認します。
- Qfinder Proを起動し、NASがネットワーク上に検出されるか確認します。
電源やネットワークに問題がない場合、内部ストレージや基板のトラブルの可能性が高まります。
ストレージを外して起動テストを行う
TBSシリーズはM.2 SSDやHDDを内蔵しており、ストレージ障害が起動不良の原因となることがあります。ストレージを一時的に外し、NAS単体での挙動を確認することで、原因の切り分けが可能です。
- 電源を切り、NASの電源アダプタを外します。
- 全てのSSD/HDDを取り外し、スロット番号を控えておきます。
- ストレージを外したまま電源を入れ、ランプ状態やQfinderでの検出状況を確認します。
ストレージ無しで「未初期化NAS」として検出できる場合、本体の基板は生きている可能性があります。逆に検出できない場合は、基板やファームウェアの損傷が考えられます。いずれにしても、自己判断で再構築や初期化を行うとデータが失われる危険があるため注意が必要です。
やってはいけない操作
誤った操作によってデータが上書きされたり、SSDや基板がさらに損傷したりすることがあります。以下の行為は避けてください。
- 電源ON/OFFやリセットボタンを何度も押すこと。
- 管理画面やコンソールから初期化・RAID再構築を行うこと。
- SSD/HDDをPCに接続してフォーマットやチェックディスクを実行すること。
これらの操作を続けるとRAID情報やデータが上書きされ、復旧の難易度が高くなるおそれがあります。安全を優先するためにも、通電を止めて専門業者に相談するのが安心です。
特にSYSTEM BOOTINGから進まない、赤ランプが点灯しているなどの症状は重度障害の可能性があるため、自己対応は避けましょう。デジタルデータリカバリーでは、NAS・RAIDに特化した設備でストレージを複製し、安全な環境で解析・復旧を行っています。
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