Synology製のエンタープライズNAS「HD6500」が正常に起動しない、あるいはLEDが点滅したまま進まないなどの異常が発生した場合、単なる再起動では解決できないケースが多く存在します。
- 電源は入るが、起動プロセスが止まっている
- LEDランプが点滅を繰り返し、DSMにアクセスできない
- Synology Assistantで機器が検出されない
こうした状況の背後には、RAID構成の崩壊やシステムファームウェアの破損、ハードウェア障害といった深刻な原因が潜んでいることがあり、特にHD6500を業務用途で使用している場合は、判断を誤ることでデータ消失や業務停止につながるリスクが高まります。
本記事では、HD6500で修復が必要となる代表的なシチュエーションとその原因について、専門的な観点からわかりやすく整理しています。
現在すでにNASが正常に動作しない状態であれば、24時間365日対応の無料初期診断をぜひご利用ください。誤った操作を避け、大切なデータを守る最善の手段を、専門家とともに検討しましょう。
目次
Synology HD6500の修復が必要になる主な原因
HD6500 の「修復」ランプが点灯・点滅した場合や DSM にアクセスできない場合、内部で何らかの障害が発生している可能性があります。主な原因はハードウェア、ストレージ構成、システム領域の3つに大別されます。
電源ユニット・マザーボードなどのハード故障
HD6500 の電源が入らない、あるいは電源 LED が点灯しない場合、最も多いのは電源ユニットやマザーボードの障害です。電源ボタンを押しても反応がなく、別の電源ケーブルやコンセントを使用しても変化がない場合、本体内部で故障が発生していることが考えられます。
また、電源 LED が青く点滅し続けて起動しない場合も、ハード的な不具合が関係している可能性があります。この状態で通電を繰り返すと、基板やドライブに過剰な負荷がかかり、障害が進行するリスクがあります。電源周辺の異音や焦げ臭なども確認すべき重要なサインです。
通電を繰り返さず、一度電源ケーブルを抜いて静電気を放電した上で、専門業者による点検を受けることが推奨されます。
HDDまたはRAID構成の障害
ドライブLEDが赤やオレンジに点灯している場合、HDD単体の故障またはRAID構成の異常が発生している可能性があります。Synologyでは、RAID構成が一部損傷すると「デグレード状態」として警告が表示され、放置するとボリューム崩壊へ進行することがあります。
RAID5やRAID6など冗長構成を採用していても、複数ドライブの同時障害や再構築失敗により、データ領域が失われるケースもあります。特に異常音や異常振動を伴う場合、通電を続けることは避けるべきです。
ドライブの順番やスロット位置を誤って抜き差しすると、RAID情報が混乱して復旧が難しくなるため、順序の記録を厳守し、早めに診断を受けることが重要です。
DSMまたはシステム領域の破損
DSM(DiskStation Manager)が起動せず、Synology Assistantでも検出できない場合、システムパーティションの破損や内部ストレージ領域の障害が考えられます。
この場合、ハードウェアが正常でもシステムの読み込みが停止しているため、通常操作ではアクセスできません。
システム領域の破損は、突然の電源断、アップデート中の停止、HDD障害の連鎖などが要因になることが多く、再インストールやリセットを繰り返すとさらに状態が悪化するおそれがあります。
重要な業務データを扱うNASでは、この段階で無理に操作を続けず、データ復旧専門業者への相談が現実的な選択肢となります。万が一ご自身での対応に不安がある場合でも、私たちが24時間365日、初期診断を無料で行っております。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
Synology HD6500の修復方法
HD6500 が起動しない、LED が点滅し続ける、DSM にアクセスできないといった場合でも、いくつかの確認や手順によって状態を把握し、被害を最小限に抑えられることがあります。ここでは、データを優先して安全に実施できる主な対処法を紹介します。
電源リセットでの基本確認
電源周りの不具合によって起動できない場合、電源リセットによる再確認が有効なことがあります。ただし、通電を繰り返すと障害が進行するため、1度のみの実施にとどめます。
- 電源ボタンを押して完全にシャットダウンします。
- 電源ケーブルを抜き、3〜5分程度放置して内部の電荷を放電します。
- 電源ケーブルを再接続し、一度だけ起動を試みます。
この操作で改善が見られない場合は、電源ユニットやマザーボードの物理障害が関係している可能性があります。繰り返しの起動は避け、専門業者による検査を検討します。
ドライブを外した状態での起動テスト
HD6500 本体が正常かどうかを切り分けるために、すべてのドライブを一時的に外して起動を試す方法があります。ドライブ側に障害がある場合、このテストで挙動が変化します。
- 電源を切り、電源ケーブルを抜きます。
- すべてのドライブをスロット順を記録しながら取り外します。
- ドライブ無しの状態で電源を入れ、POWER/STATUS LED の点滅パターンを確認します。
ドライブを外した状態で LED の点滅が正常化する場合、RAID 構成やHDDの障害が主因であると判断されることがあります。復旧を試みる際は、必ずスロット順どおりにドライブを戻すことが重要です。
ストレージマネージャからの修復操作
DSM にアクセスできる場合は、ストレージマネージャでボリュームの状態を確認し、「修復」機能を利用できることがあります。この方法は軽度なデグレードやシステムパーティション障害の際に有効です。
- DSM にログインし、ストレージマネージャを開きます。
- 「ボリューム」または「ストレージプール」で警告が表示されているドライブを確認します。
- 「修復」リンクが表示されている場合は、指示に従いスペアドライブまたは交換ドライブを設定します。
修復前に必ずバックアップを取得し、作業中は通電を安定させることが大切です。複数のドライブで警告が出ている場合や、修復後もアクセスできない場合は、自己対応を中止し専門業者への相談を検討します。
HD6500 は高性能なラックマウントNASですが、内部構成が複雑なため誤った操作でデータ領域を失う危険があります。POWER 青点滅や ALERT オレンジ点滅が続く場合、無理に再起動や初期化を行うのは避けましょう。
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