QNAP TSシリーズは、家庭用途から業務用途まで幅広く活用されている人気のNASですが、次のようなNAS特有のトラブルにより、突然アクセスできなくなるケースがあります。
- ストレージプールのクラッシュや異常
- ボリュームが消失・未マウント状態になる
- 共有フォルダやファイルの誤削除
こうしたトラブルが発生した際に自己判断で再起動や初期化、RAID再構築を行ってしまうと、本来復元可能だったデータまで失われるリスクがあります。特に業務データを保存している場合、対応の誤りが致命的な損失につながることもあります。
本記事では、QNAP NASでアクセス不能になる代表的な原因と、大切なデータを守るために実践すべき安全な対処法について、専門的な視点からわかりやすく解説しています。誤操作を防ぎ、適切な判断をするための参考にしてください。
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目次
QNAP TSシリーズがアクセスできない/プールクラッシュの主な原因
QNAP NASでアクセスできない、またはストレージプールがクラッシュしている場合、その原因は本体(DOM・OS)の不具合からRAID障害、誤操作まで多岐にわたります。ここでは代表的な要因を整理します。
ストレージプールやボリュームのエラー・クラッシュ
RAIDやストレージプールが「Degraded」や「クラッシュ」状態になると、共有フォルダにアクセスできなくなることがあります。
特にRAID5・RAID6構成でディスク障害を放置すると、複数ドライブが連鎖的にエラーを起こし、完全クラッシュに至るリスクがあります。プールがまだ認識されているうちにデータ退避を行うことが被害を最小限に抑える鍵です。
DOM破損など本体側の障害
TS-253Dなどの一部モデルではDOM(Disk On Module)の破損やOS領域の損傷によって、起動が不安定になるケースがあります。
画面に「DOM is corrupted」と表示されたり、数日ごとにフリーズや再起動を繰り返す場合は、本体の修復または交換が必要になることがあります。データ自体はHDD側に保持されているため、まずはバックアップの取得を最優先に行うことが重要です。
データの誤削除・誤フォーマット
共有フォルダやストレージプール、ボリュームの誤削除は非常に多いトラブルの一つです。 削除後に再フォーマットや新規プール作成を行うと、データ領域が上書きされて復旧可能性が大幅に低下します。バックアップやHBS3コピーが存在しない場合は、自己対応を避け、データ復旧を前提に慎重な判断を行うことが重要です。
初期診断・お見積りは無料、24時間365日受付ています。専門エンジニアが迅速に対応し、復旧可能性を正確に見極めます。今すぐ、無料診断からご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
QNAP TSシリーズがアクセスできない/プールクラッシュ時の対処法
QNAP TSシリーズのトラブル対応では、まず「データを守る」ことを最優先に考える必要があります。ここでは安全に進めるための基本手順と、状況別の修復・復旧方法を解説します。
書き込み停止とデータの一時保全
NASが異常を起こした際は、まず書き込みを止め、可能であればシャットダウンして上書きを防ぎます。ストレージプールがDegradedでもボリュームが見えているうちは、外付けHDDや別NASへ重要データを退避しておくと安心です。
- QTSやWebUIにアクセスできる場合は、新たな書き込みや設定変更を行わず、状態を確認します。
- まだマウントできる場合は、重要フォルダを別媒体にコピーして保全します。
- アクセス不能・クラッシュ時はNASをシャットダウンし、以降の操作を控えます。
バックアップ・ごみ箱・HBS3の確認
誤削除や一時的な障害の場合、QNAPの「@Recycle(ごみ箱)」機能やHBS3バックアップからの復元で解決できることがあります。RAIDやプール修復よりも、まずこれらの確認を優先すると安全です。
- File Stationで@Recycleフォルダを開き、削除ファイルが残っていないか確認します。
- HBS3のバックアップジョブ(外付けHDDやクラウド)を確認し、復元可能かを確認します。
- 復元可能なデータがある場合は、RAID修復を行う前にデータを戻します。
RAID/プール/DOMの修復とデータ復旧
ハードウェアやRAID構成の問題が疑われる場合、NAS本体の修復・プール再構成・データ復旧を並行して検討します。誤操作を避けるため、まず障害範囲を明確にすることが重要です。
- 1本のHDD障害でDegradedの場合は、該当ディスクを交換しRAIDリビルドを実施します。
- DOM破損が疑われる場合は、QNAP公式「NAS Recovery Guide for x86-based NAS」に沿ってUSBブートメディアで修復します。
- プールクラッシュ・削除時は、HDDをPCにSATA接続し、RAID対応ツールで仮想RAIDを再構成してスキャンします。
RAID再初期化や新規プール作成、HDDの抜き差しによるリビルド連発は、データ上書きや複数故障を招きやすいため避けてください。重要データがある場合は、RAID解析に対応した業者へ相談するのが安全です。
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