NEC Express5800シリーズのRAID5構成は、安定性と冗長性に優れているため多くの企業で採用されています。しかし、次のようなトラブルが発生することがあります。
- 2本以上のHDDが同時に障害を起こす
- RAID構成情報の破損や誤認識が起こる
- RAIDボリューム自体がOSやBIOSで認識されない
RAID5では1本のディスク障害までは冗長性でカバーできますが、2本以上の故障や設定ミスが重なるとボリューム全体が読み込めなくなり、大切な業務データにアクセスできなくなるリスクがあります。
特に、会計データやデータベースなど、RAID上にしか保存されていない情報を扱っている場合は、早急かつ慎重な復旧対応が不可欠です。誤った操作をしてしまうと、復旧可能だったデータまでもが失われる恐れがあります。
本記事では、RAID5がアクセス不能になる代表的な原因と、データを安全に取り戻すための重要な注意点をわかりやすく解説しています。少しでも不安を感じた場合は、無料の初期診断(24時間365日対応)をご活用ください。
目次
NECサーバ(Express5800)RAID5アクセス不能になる主な原因
RAID5が認識されない、またはOSが起動しない場合、その背景には複数の要因が考えられます。ここでは、NECサーバで発生しやすい代表的な3つの原因を整理します。
複数ディスクの障害によるRAID崩壊
RAID5は1本のディスク障害までは冗長性で耐えられますが、2本以上でエラーや不良セクタが発生するとアレイ全体が崩壊します。この状態では通常の方法でボリュームにアクセスできず、再構築を試みるとデータ領域を上書きするおそれがあります。
Express5800で「HDD2本エラー+起動不可」になったケースでは、4本すべてのディスクを複製し仮想的にRAID5を再構成して業務データを復旧できた事例もあります。
RAID情報の損傷や誤操作
Universal RAID UtilityやRAID BIOSでの誤操作によってRAID構成情報が消失するケースがあります。たとえばアレイ削除や新規RAID作成を行うと、パリティ情報やメタデータが上書きされ、論理的に整合しなくなります。この状態で再構築やフォーマットを実行すると、残っていたデータまで失われる危険があります。
物理障害ディスクへの過負荷操作
異音やエラーが発生しているHDDに対して、繰り返しリビルドやスキャンを行うと完全故障につながる恐れがあります。
特に読み取り不良が多いディスクに chkdsk や リビルド を実行すると、正常なセクタまで破損し、データ復旧の難易度が大幅に上がる 可能性があります。安全に進めるためには、まずディスクイメージを取得してから解析を行うことが基本です。
これらの要因は複合的に発生することもあり、誤った判断が復旧率を下げる原因になる場合があります。 異常を感じた際は、通電を止め、現状を保持したまま専門家に相談することが重要です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
これまで当社では以下の実績・強みに基づき、多くの法人様にご相談いただいてきました。
- RAIDご相談実績 累計14,949件以上(※1)
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)
- 他社で復旧不可とされた機器の対応実績8,000件以上(※3)
- ご依頼の約8割・48時間以内に復旧完了
- ISO27001/ISMS/Pマーク取得済み/データの取り扱いを徹底管理
- NDA(秘密保持契約書)の締結も可能
サーバやNASなど社外持ち出しが難しい機器も、出張診断・オンサイト対応が可能です。当社では24時間365日体制でご相談を受け付けています。操作を重ねて取り返しがつかなくなる前に、まずはご相談ください。
※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
NECサーバ(RAID5)の対処法
RAID5の障害は、状態によって取るべき行動が大きく異なります。誤った再構築や操作を避け、安全にデータを保全するための手順を以下にまとめます。
運用停止とディスク保全
OSが起動しない、またはRAIDボリュームが認識されない場合は、直ちに電源を切ってこれ以上の書き込みを防止します。運用を継続すると上書きや物理故障の進行につながるため、まず安全な状態を維持することが重要です。
- サーバおよびRAIDコントローラを停止し、電源を完全に切ります。
- HDDを取り外す際はスロット番号を記録し、順序を変えないよう保管します。
- 障害が疑われるHDDには通電せず、複製(ディスクイメージ)を作成してから解析を行います。
障害ディスクと構成情報の整理
復旧方針を立てるために、RAID構成と障害の内容を整理します。Express5800ではRAID構成情報が管理ツールやBIOSで確認できますが、誤操作を避けるため、読み取りのみを行うことが推奨されます。
- RAIDレベル(RAID5)・ストライプサイズ・ディスク順序を記録します。
- 障害ディスクの本数、SMARTエラーや異音の有無をメモします。
- Universal RAID Utilityなどでアレイ状態(Degraded/Offlineなど)を確認します。
RAID解析・復旧ツールまたは業者診断の活用
RAID情報が破損している場合、自力での再構築はリスクが高く、誤った設定によってデータが上書きされる可能性があります。RAID対応の復旧ツールを利用するか、NECサーバに対応した業者へ相談することが安全です。
- 各HDDのセクタイメージを取得し、元ディスクは操作せず保管します。
- イメージを専用ツール(例:Hetman RAID Recoveryなど)で読み込み、RAIDパラメータを解析します。
- 仮想RAID5を構築してファイルシステムをマウントし、必要データを別媒体へコピーします。
RAIDコントローラがLSI系のExpress5800シリーズ(MR50/MR60など)は構造が独自で、RAID情報やメタデータ形式が一般的な構成と異なる場合があります。正確な解析には、対応実績のある専門業者による診断が不可欠です。
NECサーバのRAID5障害は、早期対応が復旧の鍵になります。再構築や初期化を試す前に、まず専門の初期診断を受けることが安全です。サーバ障害を感じたら、被害を最小限に抑えるためにも早めのご相談をおすすめします。
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