Synology DS923+を使用中に、次のような警告メッセージが表示されていませんか?
- 「ストレージプールが劣化しています」
- 「修復が必要です」
- HDDのステータスが「異常」や「不良セクタ検出」と表示される
突然このようなメッセージが出ると、「このままデータが消えてしまうのでは」と不安になるのも無理はありません。DS923+のようなNASは複数のHDDで構成されているため、一部の異常が全体に影響し、アクセス不能やデータ消失のリスクに直結することもあります。
本記事では、Synology DS923+で「修復が必要」と表示される主な原因と、データを失わずに安全に対応するための確認・対処方法について、専門的な視点から詳しく解説します。
誤った修復操作は、復旧不可能なトラブルに発展する危険性も。まずは状況を正しく見極めるため、無料診断をご利用ください。大切なデータを守る第一歩です。
目次
Synologyのビジネス向けNAS「DiskStation DS923+」の修復が必要なケース
Synology DS923+で「修復が必要」と表示される場合、内部ストレージの不整合やHDD障害が進行していることが多く、早期対応が重要です。放置するとデータが読み取れなくなったり、RAID構成が崩壊するおそれもあります。
ストレージプール/ボリュームの劣化・クラッシュ
Storage Manager上で「劣化」や「クラッシュ」と表示される場合、RAID構成の一部に不整合が発生している可能性があります。
特に複数ディスクで構成されているRAID5やSHRでは、1台のHDDが故障しただけでも全体に影響が及びます。この状態で運用を続けると、ボリューム全体がアクセス不能になる恐れがあるため、まずは状態を確認し、バックアップを確保することが重要です。
HDD・SSDの故障やSMARTエラー
「故障」や「深刻なエラー」と表示されるドライブは、S.M.A.R.T.情報上で不良セクタの増加やリードエラーが検出されているケースがあります。RAID構成では他のディスクが補完動作を行うため、見かけ上は動作していても内部的にはリスクが進行していることもあります。異常ドライブを無理に使い続けると、修復不能になるおそれがあります。
NASが起動しない・応答しない
電源は入るがDSMにアクセスできない、Synology Assistantでも認識しないといった場合、システム領域の破損や基板障害などが考えられます。HDDをすべて外した状態で電源を入れても起動しない場合は、本体側のトラブルが疑われます。
DSMシステムの破損・設定異常
DSMアップデートの失敗や設定エラーによって、システム領域が破損するケースもあります。この場合は再インストールやシステムパーティションの修復で改善することがありますが、操作を誤るとデータ領域に影響するため、慎重な判断が求められます。
これらの障害を放置すると、データの読み取り不能やRAID崩壊を招く可能性があります。特にバックアップが取れていない場合は、自力対応よりも専門業者への相談が安全です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
Synologyのビジネス向けNAS「DiskStation DS923+」の修復方法
Synology DS923+の修復操作は、障害の程度によって対応が大きく異なります。データにアクセスできる状態であれば、まずバックアップを取り、状態を正確に見極めることが重要です。
Storage Managerで状態を確認する
まずはDSMにアクセスできる場合、Storage Managerからプール・ボリューム・各HDDの状態を確認します。ここで「劣化」や「クラッシュ」と表示されている箇所を特定し、SMART情報を参照して異常ドライブを見つけます。アクセス可能なうちにバックアップを確保しておくことが、安全な修復作業の第一歩となります。
- DSMにログインし、メインメニューから「Storage Manager」を開きます。
- 「ストレージプール」と「ボリューム」を順に選択し、ステータス欄の表示を確認します。
- 異常が検出された場合、外付けHDDや別NASにデータを退避します。
- SMART情報を表示し、「異常」や「警告」があるドライブを特定します。
故障ドライブを交換し修復を実行する
故障が明らかになったドライブは、同容量以上の新品ドライブに交換し、Storage Managerから「修復」操作を行います。DS923+はホットスワップ対応モデルのため、稼働中でも安全に交換できる場合があります。ただし、障害が重度の場合はリビルドが途中で失敗するリスクもあるため、作業中は電源操作を避け、安定した環境で実行することが重要です。
- 異常ドライブを取り外し、同容量以上の正常なHDDを装着します。
- DSM上の「ストレージプール」を開き、「修復」を選択します。
- 新しいドライブを選択し、リビルドが完了するまで待機します。
- 修復完了後、ステータスが「正常」に戻ったことを確認します。
起動しない場合の安全な切り分け方法
DS923+が起動しない、またはSynology Assistantで認識されない場合は、本体・電源・HDDのいずれに問題があるかを切り分ける必要があります。誤った操作をするとRAID構成やデータ領域に影響が出ることもあるため、慎重に確認を進めることが大切です。
- 電源コードやLANケーブルを抜き、数分待ってから再接続します。
- 全てのHDDを取り外した状態で電源を入れ、本体LEDの状態を確認します。
- LEDが点灯し、Synology Assistantで検出できる場合は、ドライブ側の問題が疑われます。
- まったく起動しない場合は、電源アダプタや基板の故障が考えられます。
- HDD無しで起動を確認できたら、1本ずつ装着して再起動し、異常ディスクを特定します。
この段階でDSMにアクセスできない場合や、ストレージプールが認識されない場合は、無理な再構築や初期化を行わないよう注意が必要です。
データの上書きや再構築失敗は、復旧可能な領域を損なう原因となることがあります。重要なデータが残っている場合は、作業を中断し、専門業者に診断を依頼するのが安全です。
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