Arcserveを利用している環境で、仮想マシン(VM)が起動できない・消失した場合、「VMの復旧(フルリストア)」を行うことで元の状態を再構築することが可能です。ここでは、Arcserve UDPを中心に、復旧が必要になる主な原因と安全な対処法を紹介します。
目次
Arcserveで「VMの復旧」が必要になる主な原因
ArcserveでVMの復旧が必要になる場面は、単なるOSエラーだけでなく、ホスト障害やストレージ破損など多岐にわたります。以下では代表的な原因を整理します。
VMware/Hyper-V上のVMが起動不能・破損
OSクラッシュやスナップショットの不整合、ディスク障害などで、該当VMが起動しなくなるケースがあります。Arcserveでは、バックアップからVM全体を復元する「VMの復旧」機能で元の状態に戻すことが可能です。
ホストストレージ障害でVMが消失
ホスト側のデータストア障害やハードウェア故障によって、vmdk/vhdxファイル自体が消失することがあります。この場合、Arcserveに保存されたバックアップイメージが唯一の復旧元になります。
別ホストや別ハイパーバイザーへの移行(V2V/V2P)
vSphereからHyper-Vへの移行、または仮想から物理環境への復元など、環境移行時にもArcserveの復旧機能が活用されます。「VMの復旧」や「ベアメタル復旧」「エージェントベース復旧」を目的に応じて使い分けます。
設定不整合やバージョン差異による復旧失敗
Arcserve UDPやハイパーバイザーのアップグレード後に、認証設定の不整合や互換性問題で復旧が失敗することがあります。復旧先ホストのリソース不足や古い認証情報も失敗の一因です。
誤った再設定や再試行を続けると、バックアップデータや仮想ディスクが破損し、復旧が困難になる恐れがあるので、データに正常にアクセスできない場合、設定変更を繰り返す前に、まずは無料診断をご依頼ください。専門エンジニアが安全な復旧方針をご案内します。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
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早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
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※3:2011年1月~
Arcserve UDPでの「VMの復旧」対処法
Arcserve UDPでは、ホストベースバックアップからVM全体を復元する「VMの復旧(フルリストア)」を基本とし、状況に応じてインスタントVMや仮想スタンバイ機能を使い分けます。
コンソールからリストアを開始する
Arcserve UDPコンソールにログインし、バックアップ元VMを右クリックして「リストア」を選択します。この操作から復旧ウィザードが開始されます。
- Arcserve UDPコンソールに管理者でログインします。
- 「リソース」タブから対象ノード(バックアップ元VM)を選択します。
- 右クリックメニューから[リストア]を選びます。
リストア方式で「VMの復旧」を選択する
リストア方式の選択画面で「VMの復旧」を選びます。ホストベース・エージェントレスバックアップの場合、このモードでVM全体を元のホストまたは別ホストへ展開できます。
- リストアウィザードを進め、「リストア方式」画面を開きます。
- 「VMの復旧(フルリストア)」を選択します。
- 確認画面で「次へ」をクリックし、復旧ポイント指定画面に進みます。
復旧ポイントと復旧先を指定する
カレンダー形式の画面から復旧したい日時(セッション)を選び、復旧先のホスト・データストア・ネットワーク設定を指定します。
- 対象セッション(バックアップポイント)を選択します。
- 復旧先ホスト(ESXi/Hyper-V)を選びます。
- データストアやvNICの接続先を設定します。
- 「完了」をクリックして設定を確定します。
復旧ジョブを実行し、VMを起動する
設定を確認したら、復旧ジョブを実行します。Arcserve UDPがバックアップデータから仮想ディスクや構成ファイルを展開し、指定したホスト上にVMを再構築します。ジョブ完了後は、復旧したVMをハイパーバイザーの管理画面から起動して動作を確認します。
- リストアウィザードの最終確認画面で内容を確認し、「実行」をクリックします。
- ジョブ進行状況は「ジョブモニター」で確認できます。
- 完了後、復旧先ホスト(vSphere ClientやHyper-Vマネージャー)からVMを起動します。
- OSが正常に起動し、アプリケーションが動作することを確認します。
トラブル時はポイントや環境を切り分ける
復旧ジョブが失敗する場合は、バックアップデータ自体の破損、または復旧先環境の設定ミスが考えられます。まずは別のバックアップポイントや別ホストでのテスト復旧を行い、問題の切り分けを行います。
- エラーが出た場合、Arcserve UDPの「ジョブログ」を開き、エラーコードを確認します。
- 別のバックアップセッションで復旧を試行し、問題が再現するかを確認します。
- 復旧先ホストのストレージ容量・メモリ・ネットワーク設定を再確認します。
- それでも解消しない場合は、Arcserveナレッジベースを参照し、該当エラーコードの対処を確認します。
Arcserveでのリストア中にエラーが発生したり、バックアップデータそのものが破損している場合、自力での再構築が難しくなることがあります。特に仮想ディスク(vmdk/vhdx)やデータストアが破損している場合は、無理な再試行を繰り返すと状態が悪化するおそれがあります。
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