以下のような症状で、QNAP NASが正常に起動せず、お困りではありませんか?
- 電源は入るが、ロゴ画面から先に進まない
- QTSの再インストールを試しても改善しない
- Qfinderで「ファームウェアの異常」と表示される
このような場合、Intel CPUを搭載したQNAP NASでは、システムを起動するためのDOM(Disk on Module)が破損している可能性があります。DOMはOSのブートイメージが格納された重要なパーツであり、破損するとQNAP自体が起動できなくなります。
特にファームウェア更新後や突然のフリーズをきっかけに発生するケースが多く、状況を誤って判断してしまうと、保存されたデータにアクセスできなくなるリスクも。
DOMリカバリーは、NASを再び起動させるための最終手段であり、作業ミスが致命的な障害を引き起こす恐れがあります。
本記事では、DOM破損が疑われる症状の見分け方や、安全な対処法について詳しく解説しています。ご自身での対応が難しいと感じた場合、24時間365日受付の無料初期診断をご利用ください。
目次
DOMリカバリーが必要になる主な原因
QNAPのIntel CPU搭載機では、DOMが起動用ファームウェアを保持しています。ここに障害が発生すると、NASがOSを読み込めず起動不能となります。誤った操作でデータ領域を損なう危険もあるため、原因の切り分けが非常に重要です。
電源は入るがOSが立ち上がらない
電源投入後にロゴ画面から進まず、ブートループを繰り返す場合は、DOM上のブート領域が破損している可能性があります。この状態で通電を続けると、HDDへの影響が広がるおそれもあります。
QTS更新では復旧できない
通常のファームウェアアップデートやリセット操作ではエラーが解消しないケースでは、DOMイメージの再書き込みが必要と判断されることがあります。メーカー配布の「NAS recovery guide(x86)」で案内される状況に該当します。
DOM自体のイメージ破損
Intel CPU搭載機(例:TS-251A、TS-453Dなど)で、DOM上のファームウェアイメージが破損していると、Qfinder上で異常と表示され、復旧が進まない場合があります。この場合、通常の修復方法では改善しにくく、慎重な判断が求められます。
このような障害はいずれもNASが起動できない原因となり、自己判断での操作を繰り返すとRAID構成を損傷させる危険があります。
データを安全に守るためには、専門診断による正確な原因特定が欠かせません。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
DOMリカバリーの安全な対処法
DOMリカバリーは、NASを再び起動できるようにするための手段ですが、誤った操作を行うとHDD上のデータを上書きしてしまう危険があります。
以下の方法は、作業の全体像を理解し、安全に進めるための参考情報です。
リカバリーイメージの準備とUSB作成
QNAP公式の「NAS recovery guide(x86-based NAS)」を参照し、対象機種に合ったDOMイメージファイル(dom.imgなど)を入手します。
- QNAPまたは代理店サイトから対象機種のDOMイメージをダウンロードします。
- Linuxベースのツール(例:KNOPPIX、Clonezilla)を使い、起動用USBを作成します。
- USBメモリにDOMイメージをコピーし、NASに接続できるよう準備します。
USBブートによるNAS起動
NASをUSBから起動させることで、DOMへの書き込み環境を構築します。
- HDDを一旦取り外し、データ領域に干渉しない状態にします。
- USBメモリをNASに挿し、キーボードとモニターを接続します。
- 電源投入後、BIOSでUSBをブートデバイスに設定し、Linuxを起動します。
DOMへのイメージ書き込み手順
Linux環境でDOMデバイスを特定し、正しいデバイス名にイメージを書き込みます。
- fdisk -l コマンドでDOMデバイス(例:/dev/mmcblk0)を確認します。
- cpまたはddコマンドを使用してイメージを書き込みます。例:
cp dom.img /dev/mmcblk0 - 完了後、シャットダウンしてUSBを外し、NASを再起動します。
再初期化と動作確認
再起動後、QfinderでNASを検出し、初期状態に戻ったファームウェアで起動することを確認します。HDDを戻す前に、構成やデータに影響がないか十分に確認します。
- QfinderでNASが正常に検出されるか確認します。
- 必要に応じて最新のQTSファームウェアへ更新します。
- HDDを戻す前に、RAIDやデータの安全性を再確認します。
DOMリカバリーはNASを起動させるための有効な手段ですが、実施には専門知識が求められます。誤ってHDDを上書きすると、データ消失につながるおそれがあります。重要なデータがある場合は、自己判断で操作せず、専門業者の診断を受けることをおすすめします。
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