Synology NASを使っていると、突然「ストレージプールが劣化しました」と表示され、この状態を放置すると、RAIDの再構築が不可能になり、2本目のディスク障害と同時にすべてのデータが消失するリスクがあります。早期の対応が、データを守る鍵です。
本記事では、Synology NASで「ストレージプールが劣化」と表示されたときに知っておくべき原因やポイントを整理しながら、最悪の事態を防ぐための判断材料をわかりやすく解説します。
もし状況の判断が難しい場合は、RAIDの状態を無料で診断できますので、お気軽にご相談ください。わずかな判断の遅れが、致命的な損失に繋がるケースもあります。
目次
ストレージプールが「劣化(Degraded)」になる主な原因
劣化表示の多くは、RAIDを構成するドライブの一部で障害や認識不良が発生し、冗長性が一部失われたことが原因です。ここでは、代表的な3つの原因を説明します。
ドライブの取り外し・接触不良
誤ってドライブを抜いたり、SATAケーブルやコネクタの接触不良が発生した場合も「劣化」状態になります。一時的に認識が途切れただけでもRAID構成が不安定となり、冗長性が崩れるケースがあります。
ホットスワップ対応機種であっても、作業中の振動やホコリの混入によりコネクタの接触が悪化することがあります。交換後も認識が戻らない場合は、接触端子の清掃やケーブル交換を検討します。
RAID冗長性の低下
RAID1、RAID5、RAID6、またはSynology独自のSHR構成では、許容範囲内のディスク障害が起きた段階が「劣化」です。まだ動作しているものの、RAIDの保護機能が失われているため安全ではありません。特にRAID5の場合、1台の故障で冗長性がゼロになり、次の1台が壊れると即クラッシュに進行します。
「劣化」はあくまで一時的な警告段階であり、この時点でバックアップと修復を行えばデータ保護の可能性は高くなります。逆に放置すると、再構築不能な状態に陥ることがあります。
HDD/SSDの物理故障・不良セクタ増加
もっとも多い原因が、HDDまたはSSDの物理的な障害です。S.M.A.R.T.情報にエラーや不良セクタの増加が見られると、RAIDの一部が読み書きできなくなり「劣化」状態になります。単一ディスクの障害であっても、RAIDの冗長性が1段階失われるため、早めの対応が求められます。
この状態を放置すると、再構築中に別のディスクも故障し、ストレージプール全体がクラッシュする危険があります。特に長期間稼働しているディスクや高温環境で使用している場合、障害発生率が高くなる傾向があります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
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- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
ストレージプールが劣化したときの対処法
Synology NASのストレージプールが「劣化(Degraded)」と表示された場合、早期に正しい手順で対応することが重要です。ここでは、DSMの操作を中心に、一般的な修復の流れを整理します。
DSMのストレージマネージャで状態を確認する
まずはDSM(DiskStation Manager)の「ストレージマネージャ」で現在の状況を確認します。どのドライブが障害を起こしているのか、S.M.A.R.T.の健康状態をチェックすることが最初のステップです。
- DSMに管理者としてログインし、[ストレージマネージャ]を開きます。
- [ストレージ]タブで該当プールを選択し、「劣化(Degraded)」の表示を確認します。
- [HDD/SSD]タブに移動し、状態が「異常」「クラッシュ」「警告」となっているドライブを特定します。
- 該当ドライブに対してS.M.A.R.T.テスト(クイック/拡張)を実行し、障害の有無を確認します。
故障ドライブを交換する
障害が特定できたら、互換性のある交換用HDD/SSDを準備します。容量は同じかそれ以上のものを選ぶことが推奨されます。ホットスワップ対応機種であれば電源を切らずに交換できますが、不安な場合はNASをシャットダウンしてから作業を行います。
- NASを安全にシャットダウンし、電源ケーブルを外します。
- 劣化と表示されたベイのドライブを慎重に取り外します。
- 新しいHDD/SSDを挿入し、しっかりと接続されていることを確認します。
- NASの電源を入れ、再びDSMにログインします。
ストレージプールの修復(Repair)を実行する
新しいディスクを認識したら、RAIDの修復を行います。修復中はNAS全体に高い負荷がかかるため、極力アクセスを控え、電源を切らないように注意します。
- DSMで[ストレージマネージャ]を開き、劣化状態のプールを選択します。
- 右上のメニューから[修復(Repair)]を選び、新しいドライブを指定します。
- RAID再構築が開始されます。進行状況は画面上で確認できます。
- ステータスが「正常(Normal)」に戻ったら、修復は完了です。
再構築中は負荷が高く、別のディスクに障害が発生するリスクもあります。HDDが古い場合や異音がする場合は、1台の交換にとどめず、複数台を計画的に更新することが望ましいです。
また、再構築に失敗した場合や複数ディスクが同時に異常を示す場合は、自力での再試行を避け、データ復旧業者に相談するのが安全です。
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