ReadyNASをRAID6構成で運用している場合でも、「Volume is inactive」や「No volumes found」といったエラーに直面し、突然すべてのデータにアクセスできなくなるケースがあります。
- 管理画面にボリュームが表示されない
- RAIDの状態が「Degraded」や「Inactive」になっている
- HDD 3台以上でエラーランプが点灯している
RAID6は2台までのHDD障害には耐えられる冗長構成ですが、3台目の障害や、リビルド途中のエラー発生などによって、RAIDが完全に崩壊し、全データにアクセスできなくなることがあります。
このタイミングで誤って再構築や初期化を行ってしまうと、残されたデータまでもが上書き・破損され、復旧の可能性が著しく低下します。
本記事では、ReadyNASでRAID6エラーが発生した際に考えられる原因と、データを失わないために取るべき安全な確認手順と対処方法を、専門家の視点で段階的に整理して解説します。
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目次
ReadyNAS RAID6が認識しない主な原因
RAID6は耐障害性が高い構成ですが、運用を続けているうちに複数のドライブに不具合が重なると、ボリューム全体が認識されなくなることがあります。原因を正しく見極めないまま操作を続けると、パリティ情報が破損し復旧が難しくなる可能性があるため注意が必要です。
ボリュームが認識されない・起動しない
管理画面やRAIDarで「No volumes found」や「Volume is inactive」と表示され、共有フォルダにアクセスできない状態です。
ReadyNAS自体は通電しているにもかかわらず、RAID6ボリュームが未マウント扱いになり、NAS全体が空のように見える場合があります。この状態は論理的な構成情報の破損か、3台以上のディスク障害によりRAIDが崩壊している可能性があります。
複数ディスク故障でRAID6の限界を超えた
RAID6は2台までの故障には耐えられますが、「Volume data is degraded」から時間が経過し、Disk failure / Dead disk detected が3台以上に及ぶと冗長性が完全に失われます。SMARTエラーや異音、ATA error countの増加などが複数ディスクで発生している場合、RAIDとしての一貫性が保てず、構成情報が不整合を起こしている可能性があります。
リビルド失敗・誤操作による構成破損
故障HDD交換後のリビルド中に別のディスクが落ちて失敗したり、RAID再構成・初期化・X-RAID/Flex-RAID設定変更、ファームウェア更新などを行った結果、元の構成情報が上書きされるケースです。
これらはRAIDメタデータの破損を招き、ボリューム未認識の直接原因となることがあります。特に再構築やリセットを繰り返すと、復旧可能な範囲を自ら狭めてしまう恐れがあります。
このような状況を放置すると、データへのアクセスが完全に失われる危険があります。3台目のエラーやリビルド失敗が確認された段階で、データ復旧を検討するのが安全です。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
ReadyNAS RAID6が認識しない場合の対処法
RAID6でエラーが出た場合、焦って再構築を繰り返すと復旧が難しくなることがあります。まずは現状の状態を把握し、軽度障害のうちに正しい手順を踏むことが大切です。以下に、症状ごとの安全な確認手順と操作方法を紹介します。
状態確認を行う
まず行うべきは現状の正確な確認です。RAIDarやReadyNASの管理画面を開き、ボリュームの状態(冗長 / Degraded / Inactive)と各ディスクのステータス(OK / Failed / Dead)を確認します。エラーメッセージをメモし、どのディスクが異常を示しているかを整理します。
- RAIDarまたはReadyNAS管理画面にアクセスします。
- 「ボリューム」タブで状態を確認し、”Degraded”や”Inactive”が出ていないかを確認します。
- 各ディスクスロットの「OK / Failed / Dead」ステータスをチェックし、異常ディスクを特定します。
- 異音や異常動作があるディスクにはアクセスを加えず、通電時間を最小限に抑えます。
1〜2台の故障・アクセス可能な場合の対応
まだ共有フォルダにアクセスできる状態であれば、最優先はバックアップの確保です。アクセスできるうちに、重要データを別のNASや外付けHDDへコピーしておきます。冗長性が残っている間に安全にデータを退避することで、完全障害を防ぐことができます。
- アクセス可能なフォルダを確認し、優先度の高いデータを順にコピーします。
- 故障が確定したHDDのみ、同容量以上の新品HDDに交換します。
- 自動リビルド(RAID sync in progress)が完了するまで、電源OFFや負荷の高い操作を避けます。
- リビルド中に異常音や速度低下がある場合は、作業を中断し専門業者に相談します。
危険なサインが出た場合の対応
以下のような状態が出た場合は、自力での対応を避け、すぐに専門業者への相談を検討する段階です。
- 「Volume is inactive」「No volumes found」「No disks detected」などが表示され、共有フォルダにアクセスできない。
- 3台以上のディスクでSMART異常・Failed/Dead状態・異音などが発生している。
- リビルドや初期化、RAID再構成を行った後、ボリュームが消失している。
- この段階での再構築やHDD入れ替えはデータ上書きリスクが高く、復旧率を下げる恐れがあります。
上記のような症状がある場合は、自己判断による再リビルドやスキャンを控え、状態を保持したまま専門業者に相談するのが安全です。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまでを無料で実施し、24時間365日対応しています。
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