Synology NASを社内サーバー代わりに運用している企業では、次のようなトラブルが業務に大きな影響を与えることがあります。
- 突然、共有フォルダが割り当てられなくなった
- NASに接続できず、部内全員が作業を中断している
- 特定の端末やユーザーだけアクセスできない状態が続く
このような状況は、NAS本体の故障よりも、ネットワーク設定の不整合や認証情報のズレが原因で発生することが多く、落ち着いて順を追って確認することで早期解決が可能です。
誤った操作や初期化を行うと、部署単位で重要なデータにアクセスできなくなり、業務全体が長時間ストップするリスクがあります。
本記事では、Synology NASに共有フォルダが割り当てられないときの主な原因と、ネットワーク疎通・認証情報・アクセス権設定などを順番に見直すための安全な確認手順を詳しく解説します。
早急な復旧が求められる場合や、自力での原因特定が難しい場合は、24時間365日対応の無料初期診断をご利用ください。専門スタッフが状況を迅速に把握し、的確なサポートをご提供いたします。
目次
Synology共有フォルダをネットワークドライブに割り当てできない原因
Synology共有フォルダをネットワークドライブに割り当てできない場合、アクセス経路・認証情報・SMB通信設定のいずれかに問題があることが多いです。以下の要因を順に確認すると、原因の特定がスムーズになります。
名前解決やSMB設定の不整合
エクスプローラーで「\\NAS名\共有名」を指定しても、DNSやSMB設定の不一致により通信が通らない場合があります。特に、社内DNSでホスト名が正しく登録されていない、またはSMBプロトコルのバージョンが異なる環境では接続が拒否されることがあります。
Windows側の資格情報の競合
資格情報マネージャーに古いユーザー名やパスワードが残っていると、新しい認証が通らず「システムエラー86」「パスワードが違います」などのエラーが表示されることがあります。古い資格情報を削除し、正しいNASアカウントを再登録することが有効です。
Synology DSM側の設定不備
DSM(DiskStation Manager)のSMB設定が無効になっている、または対応バージョンが制限されていると、Windowsとの通信が成立しません。さらに、ユーザー権限が「読み取り専用」または「アクセス拒否」に設定されている場合も接続できません。
Windows11 24H2/25H2のセキュリティ仕様変更
最新のWindowsでは「SMB署名の強制」や「ゲストアクセス制限」などのセキュリティ強化により、匿名接続やパスワードなしアカウントが拒否されるようになっています。その結果、従来の設定ではNASやサーバーに接続できないケースが増加しています。
設定不一致を放置すると、社内ネットワーク全体で共有フォルダが見えなくなり、業務データにアクセスできなくなる恐れがあります。複数端末で同様の症状が出ている場合、NASやサーバー内部で障害が発生している可能性もあるため、早めの専門診断が重要です。
デジタルデータリカバリーでは、NASや業務サーバーの障害解析を専門に行い、構成エラーやRAID破損などの深刻なトラブルにも対応しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。ネットワーク障害やデータアクセス不良が続く際は、通電を控え、早めにご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
社内サーバやRAID、NAS、業務用PCが停止したとき、自力で解決しようと不用意に操作を行うのは逆効果です。むしろ状況が悪化するケースも多く、次の経営リスクに直結します。
- 納期遅延や業務停止などが生じ、社内外からの信頼を損なう
- 想定外の復旧費用や負担が雪だるま式に増える
- 誤った判断により取り戻せたはずのデータを失い、復旧が不可能になる
特に内部データやシステム領域に問題が及んでいる場合、正常に動かなくなり、復旧の難易度は一気に上がります。最優先すべきは、これ以上の不用意な操作を止めることです。判断を誤らないためにも、早急にデータ復旧の専門家に相談することが重要です。
早い段階で「専門家」に相談することが重要
デジタルデータリカバリーでは、専門アドバイザーが状況を整理し、復旧可否や優先順位を踏まえ、最適な復旧方針をご案内します。
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※1:2011年1月~
※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
※3:2011年1月~
Synology共有フォルダをネットワークドライブに割り当てできないときの対処法
以下の手順を順番に確認することで、多くのSynology接続エラーは解消できる場合があります。特に法人環境では、Windows側とNAS側の両方を正確に設定することがポイントです。
IPアドレス指定で接続確認を行う
名前解決エラーが原因かどうかを切り分けるため、NAS名ではなくIPアドレスで直接アクセスします。ネットワーク上での通信可否を確認する基本的な手順です。
- エクスプローラーのアドレスバーに「\\NASのIPアドレス\共有フォルダ名」を入力してアクセスする。
- 接続できない場合、「ping NASのIPアドレス」でネットワーク疎通を確認する。
- 「ネットワークドライブの割り当て」は共有フォルダ単位で行い、「\\NAS名」ではなく「\\NAS名\共有名」を指定する。
- IPアドレスで接続できる場合、DNS設定または名前解決の問題が疑われる。
Windowsの資格情報を整理する
Windowsに保存された古い資格情報が接続の妨げになることがあります。すべて削除したうえで正しいNASアカウントを再登録し、再起動後に再接続を試します。
- 「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」→「Windows資格情報」を開く。
- 「\\NAS名」または「\\NASのIPアドレス」を含むエントリをすべて削除する。
- PCを再起動する。
- ネットワークドライブ割り当て時に「別の資格情報を使用する」を選び、Synologyのユーザー名とパスワードを入力する。
- 接続できない場合、「NAS名\ユーザー名」形式も試してみる。
Synology DSMの設定を確認する
DSMの設定を見直すことで、SMB通信やアクセス権限の不備を修正できます。特にDSM7以降は認証方式の設定が変わっているため、バージョンを確認しましょう。
- DSMにログインし、「コントロールパネル」→「ファイルサービス」→「SMB/AFP/NFS」を開く。
- SMBが有効化されているか確認する。
- 「詳細設定」でSMBバージョンを「2以上」に設定し、古いクライアントにも対応できるよう調整する。
- 「コントロールパネル」→「共有フォルダ」から対象フォルダを選択し、「編集」→「権限」でユーザーのアクセス権を確認する。
- 必要に応じて読み取り・書き込み権限を追加する。
Windows11 24H2/25H2仕様への対応を行う
Windows11ではSMB署名やゲストアクセスが厳格化され、匿名ログインやパスワードなし接続が制限されています。NASアカウントの設定とWindows側の認証登録を見直す必要があります。
- Synologyで「ユーザー名+パスワード」を必ず設定し、匿名ユーザーを無効化する。
- Windowsの資格情報マネージャーにそのアカウント情報を登録する。
- 接続テストを行い、認証エラーが出る場合は資格情報を削除→再登録する。
- 接続が安定しない場合、一時的にセキュリティソフトやファイアウォール設定を無効化してSMB通信(ポート445)がブロックされていないか確認する。
- DSMの「セキュリティ」→「ファイアウォール」で、クライアントPCのIPがSMB/CIFS通信を許可されているか確認する。
Synologyの共有フォルダ接続トラブルは、認証設定やSMB通信の問題に加え、内部ディスク障害やDSMエラーが原因となる場合もあります。アクセス不能が長時間続くと、データ破損や業務停止に発展する可能性があります。
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