Apple Books(旧iBooks)に保存していたPDFファイルを、Windows PCへ移行しようとして、次のような問題に直面したことはありませんか?
- iTunesで同期しようとしてもファイルが表示されない
- どこに保存されているか分からない
- サードパーティ製ソフトでもPDFが検出されない/移行できない
こうした症状が見られる背景には、Apple独自のファイル管理仕様や、iCloudの同期設定など、いくつもの原因が潜んでいます。そのまま放置すれば、大切な書籍データを二度と取り出せなくなる危険性もあります。
そこで本記事では、Apple Booksに保存されたPDFファイルを確実にWindowsパソコンへ移行するための方法を、実践ベースかつ専門的な視点で解説します。難しい操作や特殊なツールは不要。初心者の方でも対応可能な、信頼性の高いステップをご紹介します。
どうしても移行できないとお困りの場合でも、状況を確認しながら対応できるよう、無料診断(24時間365日)も実施しております。まずはお気軽にご相談ください。
目次
PDFが移行できない原因
Apple BooksからPDFを移行できない原因には、Apple独自の仕様や技術的な制約が関係しています。無理に操作を進めると、ファイルが失われたり、端末がフリーズしたりする恐れもあります。
DRM保護とフォーマットの問題
Apple Booksで購入した書籍にはFairPlay DRM(著作権保護)がかかっており、Windows環境では再生・閲覧ができないことがあります。
特に.epub形式や.ibooks形式の購入コンテンツは、Apple製品以外では扱えません。一方、ユーザー自身が取り込んだPDFファイルにはDRMがかかっていない場合もありますが、Booksアプリの仕様によりファイルシステムから直接取り出すのが困難です。
iTunesの同期機能廃止
2017年以降、iTunesバージョン12.7以降では「ブック」の同期機能が削除されました。これにより、従来通りの「iTunes経由でPDFをPCへ転送する」方法は使えなくなっています。この仕様変更により、ブックデータはクラウド同期やアプリ管理に完全移行しました。
iCloud同期設定の影響
iCloud同期を有効にしている場合、Apple Books内のPDFデータはクラウドに保存されますが、iTunesなどのバックアップや転送には含まれなくなります。
そのため、iCloud同期中のPDFはサードパーティ製ソフトで検出されないケースがあります。また、「購入の転送」機能を使っても対象外となることがあります。
接続不良やファイル容量制限
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
PDF移行エラー時の対処法
Apple Books内のPDFをWindows PCへ確実に移行するには、Apple公式が想定していない仕様を理解し、適切なツールや方法を選ぶ必要があります。以下に、有効とされる複数の手段を紹介します。
iCloud Drive経由でPDFを移行する方法
Appleが推奨しているのが、iCloud Driveを用いたファイル共有です。
- iPad/iPhoneの設定で「ブックのiCloud同期」を有効にする。
- PDFをApple Booksアプリから「ファイルに保存」→「iCloud Drive」に保存する。
- Windows PCに「iCloud for Windows」をインストールし、同じApple IDでログイン。
- エクスプローラー上の「iCloud Drive」フォルダからPDFを確認・保存する。
ただし、AppleはBooksアプリからiCloud Driveへの「一括転送」機能を用意していないため、実質的な一括操作は手動に近い形になります。
DearMobなど専用ソフトを利用する方法
- DearMobをPCにインストールし、iPad/iPhoneをUSB接続する。
- 「電子書籍」メニューを開き、Apple Books内のPDF一覧を表示。
- 必要なファイルを選択して「エクスポート」をクリックする。
- 保存形式(PDF、ePub)を指定してPCに保存する。
ただし購入済み DRM 保護された Apple Books(FairPlay DRM) は抜き出せない場合があります。またiCloud 経由で同期された PDF や EPUB であって端末にローカルコピーされていないものは、対象外となる可能性があります。
iTunesの「購入した項目を転送」機能を使う
iTunesの旧機能である「購入した項目を転送」を利用することで、PDFが取り出せる場合があります。
- iCloud同期をオフにする(必須)。
- iPad/iPhoneをPCに接続し、iTunesを起動。
- メニューの「ファイル」→「デバイス」→「購入した項目を転送」を実行。
- 成功すれば「ミュージック\iTunes\iTunes Media\Books」フォルダ内にPDFが保存される。
iPadのバックアップからPDFを抽出する方法
iTunesやFinderで作成したiPadのフルバックアップから、サードパーティツールを使ってPDFを取り出す方法です。
- iCloud同期を無効にした状態で、iTunesでiPadのフルバックアップを作成。
- iMazingやiBackup Viewerなどを起動し、バックアップファイルを開く。
- Booksに関連するフォルダを検索し、目的のPDFを特定。
- 選択してエクスポート操作を行い、PC上に保存する。
Apple Books内のPDFがうまく移行できずお困りの場合は、専門業者へのご相談もご検討ください。自己流の操作で状態を悪化させる前に、確かなノウハウを持つプロの判断を仰ぐことが安全です。
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なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
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※2:期間:2011年1月1日~
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。