データベースを扱っていると、「リストア(restore)」という言葉を耳にすることがあると思います。これは、トラブルや障害発生時に、あらかじめ取得しておいたバックアップデータを使って元の状態へ戻す作業を指します。
- 誤ってデータを削除してしまった
- ランサムウェアによりDBが暗号化された
- 障害発生後、業務を迅速に復旧させたい
リストアの操作は一見シンプルに見えても、バックアップ形式や保存方法、タイミングによっては復旧の成否を左右する非常に重要な工程です。ここで混同されがちなのが「リカバリ」との違い。両者は似ているようで目的も手法も異なります。
本記事では、データベース運用に欠かせない「リストア」の基本的な考え方と、リカバリとの違いをわかりやすく整理し、万一のトラブル時にも冷静に対応できる知識を解説します。
障害発生時に慌てないためにも、まずは無料診断(24時間365日対応)で現在のバックアップ状況をチェックしておくことをおすすめします。
目次
リストアとは何か?
リストア作業の仕組み
リストアの操作は主に物理ファイルの書き戻しに関する処理です。バックアップファイルを指定し、以下のような内容を復元します。
- データベース本体(.mdf)
- トランザクションログ(.ldf)
- 構成やアクセス権限などの設定情報
復元先は、元の場所と異なるパスでも構いません。リストア後には、その状態に基づいてサービスを再開することができます。
リカバリとの違いとは?
リストアと混同されやすいのが「リカバリ」です。両者の違いを明確にするため、以下のように理解すると分かりやすくなります。
項目 | 内容 |
---|---|
リストア | バックアップからファイルを復元して元の状態に戻す操作。 |
リカバリ | リストア後にトランザクションログを適用し、より新しい状態に復元する操作。 |
たとえば、以下のような状況を考えてみましょう。
- 朝10時:フルバックアップを取得
- 11時:障害発生。10時以降の操作はトランザクションログに残っている
この場合、
- リストア:10時時点の状態に戻す
- リカバリ:10時から11時の操作を反映し、11時時点の状態に戻す
リストアの種類と特徴
リストアの方式にはいくつかの種類があります。利用するDBMSやバックアップ戦略により、適した方式を選択します。
- フルリストア:データベース全体をバックアップから完全に復元します。
- 差分リストア:前回のフルバックアップ以降に変更があった部分のみを復元します。
- 時点リストア(ポイント・イン・タイム):トランザクションログを活用し、指定した時間の状態まで復元します。
これらを組み合わせることで、より柔軟な復元体制を構築することが可能です。
しかし、復元対象のバックアップが不完全だったり、リストア手順を誤った場合には、意図しないデータ消失や整合性の崩壊を招く恐れがあります。特に複雑な構成やトランザクションを含む環境では、慎重な操作が求められます。
当社では、各種リストア方式やデータベース構成に精通した専門スタッフが対応しており、確実な復旧をサポートしています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けています。万が一の際も、安心してご相談いただけます。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
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これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。