NASから聞き慣れない異音がする…。その音、なんとなく放置していませんか?
- 「カチカチ」「カコン」と断続的に鳴る異音が続く
- 「ブーン」と異常な回転音が止まらない
- 「ガラガラ」「ジジジ」といった振動を伴う不快音が出ている
これらの音の裏には、HDDの物理障害や冷却ファンの故障、電源ユニットの異常など、深刻なトラブルが隠れていることがあります。そのまま電源を入れ続けたり、自己判断で分解・初期化を行うと、データが完全に消失するリスクもあります。
本記事では、NASから発生する異音の種類ごとに想定される原因を整理し、絶対に避けるべきNG操作と、安全に対応するための正しい対処法を専門的な視点で解説しています。
少しでも異常を感じたら、まずは24時間365日受付の無料診断をご利用ください。大切なデータを守るために、早めの対処が重要です。
目次
異音の種類と原因の目安
音の種類 | 主な原因 | 詳細 |
---|---|---|
カチカチ/カタカタ | HDD | ヘッド異常、セクタ不良、深刻な前兆 |
カッコン/カチャカチャ | HDD | 読み取り失敗、プラッタ傷 |
ジー/ブーン | HDD・ファン | モーター不調、軸劣化 |
ゴロゴロ/ガラガラ | ファン | グリス切れ、異物混入 |
一定の低音振動 | 本体/設置環境 | 振動の伝播、共振 |
このような異音は、放置するとデータ消失や機器の完全故障に直結する恐れがあります。
特にHDDから異常音が発生している場合、内部の物理障害が進行している可能性が高く、再起動や通電を繰り返すことで状態がさらに悪化するリスクもあります。
だからこそ、異音に気づいた段階で電源を切り、専門業者に相談することが重要です。当社では異音の種類や状況に応じた的確な診断を行い、データを保護する最適な対応をご提案しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応可能です。異音は深刻なトラブルのサインであるため、早めのご相談をおすすめします。
NASから異音がする主な原因
NASから発せられる異音は、機器内部の故障や劣化、設置環境などに起因するさまざまなトラブルの前兆であることが少なくありません。異音の種類によって発生元をある程度推定することができ、原因に応じた迅速な判断が重要です。
以下に、音の特徴と原因をカテゴリ別に詳しく解説します。
冷却ファンの劣化や異物混入
「ゴロゴロ」「ガラガラ」「ウィーン」といった異音は、NAS内部の冷却ファンから発生していることが多く、主に以下の原因が考えられます。
- 経年劣化による軸受け部の摩耗や潤滑不足(グリス切れ)
- ホコリの蓄積や髪の毛・糸くずなどの異物がファンに接触している
- ファンのバランス崩れや羽根の破損
背面や底面など、ファンの排気口に耳を近づけることで音源の特定がしやすく、一定間隔で回転音が変化する場合は軸ブレや異物接触の可能性が高いです。
設置環境による本体の振動
「ブーン」「ビリビリ」といった低く一定の振動音は、NAS本体のわずかな動作音が、設置している棚や机などに共鳴・増幅して伝わることが原因です。
- 硬い床・棚に直置きされている
- NAS底部と接地面の間にクッション性がない
- 複数台設置で振動が共振している
この種の音は故障ではなく設置環境に起因するため、NASの下に防振パッドやゴム素材を敷くことでほとんどが軽減・解消できます。
システム基板やその他内部部品の故障
「ピッ」「ピーピー」など、明確なビープ音が断続的に鳴る場合、NASが自動で異常を検知し、警告音を出していることが多いです。
主な原因には以下が含まれます:
- RAIDコントローラーの障害やRAID崩壊
- マザーボードの故障、温度異常、電源異常
- HDDのSMARTエラーを検知したアラーム
このような場合、NASの管理画面にエラーコードや警告ログが表示されることが多いため、通電を維持したまま操作せず、速やかに内容確認または専門相談を行うことが推奨されます。
HDDの物理故障
「カチカチ」「カッコン」「ジー」「ブーン」といった異音の中でも、最も深刻なのがHDD(ハードディスクドライブ)内部からの金属音や異常回転音です。これは物理的障害の初期~末期段階で現れる典型的なサインです。
具体的には次のような状態が考えられます:
- 磁気ヘッドがトラックを探し続けて空振りする(クリック音)
- スピンドルモーターが回転不良を起こしている
- プラッタ表面に傷が入り、データ読み出し不能になっている
この状態で通電を続けると破損が進行し、完全復旧が困難になるため、直ちに電源を切り、以後の操作を控える必要があります。
特にRAID構成のNASでHDDから異音が出ている場合は、自己判断でHDD交換や再構築を行うと全データが失われるリスクが高くなります。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「RAID環境を使用していて異常が生じた」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
NAS異音への対処法
異音を感じたらまずは「通電を止めること」が鉄則です。以下に状況別の具体的な対処法をまとめました。
電源を速やかに切る
異音発生中の通電は障害を悪化させます。アクセスや再起動はせず、電源を切断してください。
- NASの電源ボタンを使ってシャットダウン(長押し)
- 操作不能な場合は、電源コードを抜いて通電を止める
- 以降は再起動や操作を行わず、保存状態を維持
自己修理・操作を避ける
HDDの抜き差し、修復ツールの実行、RAID再構築などは絶対に避けるべきです。
- HDDの順序を変える
- 市販ソフトで修復を試す
- RAIDの再構築を試みる
ファン由来なら清掃可能
異音が明らかにファンから発生している場合は、電源オフ状態で清掃を行うのは安全です。
- 電源コードを抜いてから作業
- 背面排気部などの埃をエアブロワーで除去
- 羽や軸部に異物が絡んでいないか確認
設置環境を見直す
共振による音なら、防振材を使うことで改善されることがあります。
- NAS下に防振ゴムやクッション材を設置
- 硬い棚→柔らかめの場所へ移設
- 棚・床との設置面に隙間を設ける
HDD異音は専門業者へ相談
カチカチ、カッコンなどのHDD異音は、重度物理障害の可能性が高いため、専門業者に連絡してください。
- 異音を確認したらすぐに電源OFF
- 通電せず保存状態を維持
- 無料診断・見積に対応した専門業者へ相談
NASからの異音は「データ障害の前兆」であることが少なくありません。音の正体がわからないまま再起動や通電を繰り返すと、HDDの物理破損やデータ全損に繋がる危険があります。
特にHDD由来の音であれば通電を止め、すぐにデータ復旧の専門業者へ相談するのが最も安全です。
当社では46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)をもとに、NASの異音トラブルにも幅広く対応しています。初期診断と見積もりは無料、365日24時間体制で対応中。NASから異音が出たら、迷わずご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。