「Accessファイルが開けない」「修復が必要と表示された」「テーブル名が#Deletedと表示される」――そんな症状が突然発生し、重要なデータにアクセスできなくなったことはありませんか?
- Accessを開いたら「このファイルは修復が必要です」と警告が出る
- テーブルの中身が消え、「#Deleted」と表示される
- ファイルが開けるものの、クエリやフォームが正常に動作しない
これらの現象が現れた場合、Accessファイルの構造が破損している可能性が高く、安易な操作はデータのさらなる損傷につながる恐れがあります。Accessは扱いやすい一方で、運用方法や保存環境を誤ると非常に壊れやすいという特性を持っています。
本記事では、Accessデータベースが破損する主な原因と、状況に応じた正しい修復方法を、専門的な視点でわかりやすく解説しています。
すでに開けないファイルをお持ちの方、不安を感じている方は、24時間365日受付の無料診断をご活用ください。データの消失を防ぐための最善策をご提案いたします。
目次
Accessデータベースの主な破損原因
Accessファイル(.accdb/.mdb)はネットワーク環境や設計ミス、運用方法によって破損しやすくなる特性があります。特に業務利用や複数人操作の場面では、リスクを正しく把握しておくことが重要です。以下に代表的な破損原因を詳しく解説します。
複数ユーザーでの同時編集やネットワーク経由利用
Accessは基本的にローカル環境で単独利用する構造であり、ファイルサーバやNAS上で複数ユーザーが同時に操作する環境には適していません。
ネットワーク遅延やパケットロスが発生すると、書き込みの競合や不整合が起きやすくなり、MDB/ACCDBファイル全体が破損することがあります。
特に以下のような状況では破損リスクが非常に高くなります。
- ネットワーク越しに直接Accessファイルを開いている
- ファイル分割(FE/BE構成)をしていない
- 無線LAN環境下で複数人が同時にアクセスしている
データ容量の肥大化・不要データ残留
Accessファイルは削除したデータや更新履歴がそのまま残るため、長期間運用するとファイルが肥大化していきます。
ファイルサイズが2GB(Accessの上限)に近づくと、新しいレコードの保存やオブジェクトの追加処理で障害が発生しやすくなり、突然ファイルが開けなくなるリスクも高まります。
システム障害・強制終了・停電等による異常終了
ファイル保存中やクエリ処理中にWindowsやAccessがフリーズした場合、保存が中断されてファイルの整合性が崩れることがあります。
ノートPCの電源切れや、デスクトップPCの突然のシャットダウン(例:停電、電源トラブル)も大きな破損要因です。
プログラムやフォーム、テーブルの設計不備
ワークテーブルや一時テーブルの過剰使用、不要なマクロやイベントが常駐するフォーム設計、複雑すぎる結合クエリなどは、ファイル断片化や処理の不安定化を招きやすくなります。
不適切な設計は処理速度の低下だけでなく、Accessが応答不能となる引き金にもなり、長期的には破損の直接原因になります。
ストレージデバイス・ネットワーク機器の不良
HDDやSSDに不良セクタがある場合や、USBメモリの故障、NAS内部のRAID不調などによって、書き込みデータが壊れることがあります。
また、ネットワークハブやLANケーブルの劣化、スイッチの瞬断といった物理的要因も、ファイル破損の引き金になります。
RAID構成の障害は、見た目では判断しにくい上に、対応を誤るとデータが完全に失われるリスクが高まります。だからこそ、正確な診断と迅速な処置が求められます。RAIDに不具合や異常を感じた場合は、すぐにご相談ください。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制で対応しています。大切なデータを守るためにも、早めのご相談が重要です。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「RAID環境を使用していて異常が生じた」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
Access破損への対処法
Accessファイルが破損した際は、障害の軽重に応じて適切な対処が必要です。以下に、代表的な復旧手順を状況別に解説します。まずはバックアップを確保し、安全な方法で段階的に修復を進めていきましょう。
最適化/修復機能を使った復旧
Accessに標準搭載されている「最適化/修復」機能は、軽度な破損や整合性エラーに対して効果的です。
- Accessを起動し、「ファイル」→「情報」→「データベースの最適化/修復」を選択します。
- 対象の破損ファイル(.accdbまたは.mdb)を指定します。
- 修復後は別名で保存し、元ファイルはバックアップとして保管します。
オブジェクト単位でのデータ取り出し
「最適化/修復」で復旧できない場合、破損ファイルからテーブルやクエリ、フォームなどのデータを個別に救出する方法が有効です。
- Accessで新しい空のデータベースを作成します。
- 「外部データ」→「Access」→インポート元に破損ファイルを指定します。
- 一覧から正常に読み込めるオブジェクトのみを選択してインポートします。
修復ソフトの利用による復旧
重度の論理破損には、専用のデータベース修復ソフトが有効な場合があります。Microsoft純正以外にもいくつか信頼性の高いツールがあります。
- 「Stellar Repair for Access」や「Recovery Toolbox for Access」などのツールを入手・インストールします。
- 破損ファイルを指定し、スキャンとプレビューを実行します。
- 問題のないオブジェクトを選択し、修復データとして保存します。
専門業者への相談・依頼
ファイルが開かない、操作に不安がある、業務用で損失が許されないといったケースでは、専門業者への相談が最も安全かつ確実です。
- 破損ファイルは開かず、コピーをそのまま保管します。
- Accessが保存されているPCに異音・不具合がある場合は、すぐに電源を落とします。
- データ復旧専門業者へ無料診断を依頼し、復旧可否と見積を確認します。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。