HP製サーバーなどでRAIDを運用中、次のようなトラブルに遭遇していませんか?
- RAID管理画面でディスクエラーが表示されている
- Smartアレイが「リビルドを要求」している
- 警告ランプが点滅し、動作が不安定になっている
こうした状態で安易に再構築(リビルド)を開始してしまうと、誤操作によりRAID構成が破壊されたり、データが完全に失われる危険性があります。特に、障害ディスクの順番や状態を誤って判断すると、復旧可能だったデータも戻せなくなる可能性があります。
HP RAID(Smartアレイなど)の運用では、障害発生時の初動対応が復旧率を大きく左右します。再構築の判断タイミングや作業手順を正しく把握しておくことで、リスクを最小限に抑えることができます。
本記事では、HP RAIDのリビルドが必要となる典型的なケースと、安全にデータを守るための具体的な対応策をわかりやすく解説しています。万一のトラブルに備え、まずは無料診断(24時間365日)で現在の状態を確認しておきましょう。
目次
再構築が必要となる主なシチュエーション
HP RAIDにおいて、再構築が必要となる場面はさまざまですが、多くはディスク故障や構成変更がきっかけです。以下に主な原因を整理します。
ディスク交換後のデータ整合性回復
RAID1やRAID5など、冗長性を持つ構成では、故障ディスクを交換したあとデータの整合性を保つために再構築が必須となります。
RAID容量拡張や構成変更時
アレイの容量拡張やRAIDレベルの変更(例:RAID1からRAID5へ)を行った場合、再構築作業が伴うことがあります。
HDD/SSDの物理障害や故障
HP RAID再構築の対処法
RAIDの再構築はディスクの状態や手順を誤ると取り返しのつかない事態になるため、慎重に進める必要があります。以下の対処法を参考にしてください。
再構築前にフルバックアップを取る方法
RAID再構築前には、万一の障害に備えて全データのバックアップが必要です。
- 外部ストレージまたはNASを用意します。
- 業務データのみでなく、RAID全体のフルイメージを保存します。
- 保存先が別RAIDの場合も、バックアップ中にエラーが出ないか確認します。
故障ディスクの特定と交換準備
誤って正常なディスクを交換すると、RAID全体が破損するおそれがあります。
- HP管理ツールで故障ディスクのシリアル番号を確認します。
- 同容量・同型番または動作確認済みの互換ディスクを用意します。
- 通電状態でホットスワップ可能な場合でも、ツールで確認してから実施します。
HP管理ツールでスペア登録とリビルド開始
Smart Storage Administratorなどの公式ツールを使い、正しい操作で再構築を開始します。
- HP Smart Storage Administratorを起動します。
- 交換したディスクを「スペアとして登録」します。
- 自動的にまたは指示により「リビルド開始」を実行します。
リビルド進行のモニタリング手順
リビルド中は状態を常に監視し、異常があれば即時対応できる体制が必要です。
- 管理ツールまたはコントローラLEDで進捗率を確認します。
- RAID5/6では1GBあたり15〜30秒程度が目安です。
- I/O負荷が高い環境では進行が遅くなるため注意します。
リスクを避けるための運用負荷軽減策
リビルド中のアクセスが激しいと障害リスクが高まります。可能な限り負荷を軽減しましょう。
- 業務時間外や夜間など、アクセスが少ない時間帯にリビルドを実行します。
- 不要な処理やバックグラウンドアプリを一時停止します。
- リビルド完了までは新たなRAID操作や設定変更を避けます。
RAID再構築はリスクの高い操作です。特に複数台の障害や異音、認識エラーが出ている場合は、作業を中断し、早急にデータ復旧の専門業者へ相談するのが賢明です。
当社では46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)という豊富な経験と実績をもとに、安全な復旧をサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
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業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
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その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
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これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
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電話番号:0800-333-6302
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。