RAIDの縮退運用とは？原因と対処法を徹底解説<

RAID構成のハードディスクで、以下のような状態に心当たりはありませんか？

• RAIDのうち1台のディスクが故障しているが、システムは動いている
• 異常通知が出ているものの業務には支障がない
• 「縮退運用中」の表示があるが、何をすべきかわからない

これらの状況は「縮退運用」と呼ばれる状態であり、見過ごすと二度と取り戻せない深刻なデータ消失につながる恐れがあります。

縮退運用は、RAIDの強みである冗長性によって緊急停止を回避しているに過ぎず、正常な稼働とはいえません。放置することでさらなる障害が発生すれば、全データの喪失や業務停止リスクも現実的に起こりえます。

本記事では、「縮退状態とは何か？」という基本から、データを確実に守るための正しい対処法まで、専門家の視点でわかりやすく解説しています。

もし今すでにRAIDのエラー通知やディスク故障に気づいている場合は、早めの対応が復旧率を大きく左右します。まずは状況を無料で診断できますので、お気軽にご相談ください。

RAID縮退運用の原因

RAID構成で縮退運用が発生するのは、主に冗長性を持つRAID（RAID1、RAID5、RAID6など）において、一部ディスクに障害が発生した場合です。初期は動作が継続していても、放置すると以下のような深刻な問題に発展します。

論理障害・ファームウェア異常

ディスクが物理的には正常でも、ファイルシステムの破損やファームウェアの不具合によって読み取り不可になることがあります。このような状態でもRAIDは縮退モードに移行します。

見た目上は動作していても、実際にはデータの整合性が保たれておらず、バックアップがない場合は復旧が困難になります。

RAIDコントローラの異常

RAIDの制御を担うコントローラが不安定になると、正常なディスクであっても認識されず、縮退運用に入ることがあります。RAID構成情報の破損などが原因です。

このようなトラブルは、リビルド時の設定ミスや、同一型番でない交換ディスクとの不整合などでも発生します。

ディスクの物理障害

HDDやSSDの物理的な故障は、RAIDの縮退運用に繋がる主な原因の一つです。以下のような症状がある場合は、すでに縮退状態に入っている可能性があります。

• 通電しない
• 異音がする
• 回転しない

この状態を放置すると、さらにディスクが故障した際にデータの取り出しが困難になります。特にRAID5では、以下のリスクが高まります。

• 1台でも追加で故障すると、全データにアクセスできなくなる
• 縮退状態に気づかず運用を継続すると、復旧が不可能になるケースもある

だからこそ、縮退状態に気づいた時点で速やかに対応することが重要です。誤った再起動やディスク交換など、安易な操作は状況をさらに悪化させる恐れがあります。

当社ではRAID障害に精通した専門チームが、状況を正確に診断し、最適な復旧プランをご提案しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。縮退状態に不安を感じたら、お早めにご相談ください。

【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「RAIDで異常通知が出ている」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。

確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。

失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。

• 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
• 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
• 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有

大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。

RAID縮退状態の対処法

RAIDが縮退状態に入った場合、迅速かつ適切な対応が求められます。ここでは、縮退状態に対する代表的な対処法と、その具体的な手順を紹介します。

縮退状態に入ったら即バックアップを取る

縮退モードであっても一時的にはアクセス可能です。この間に、最も重要なデータをバックアップしておくことで、最悪の事態に備えることができます。

故障ディスクを速やかに交換する

縮退状態のまま長時間運用することは避けるべきです。故障したディスクは早急に交換し、リビルドに備える必要があります。

RAIDリビルド中はアクセスを控える

リビルド中はシステムへの負荷が高く、パフォーマンスが低下します。この間にさらに障害が発生するリスクもあるため、極力操作を控えます。

複数台故障時は自己判断で復旧しない

複数台のディスクが故障している場合、自己復旧の試みは極めて危険です。操作を誤ると、状態を悪化させる恐れがあります。

RAIDの縮退状態は「動いているから大丈夫」と油断すると、取り返しのつかない事態になりかねません。当社では、RAID構成の障害に対して専門的な診断・復旧サービスを提供しています。

初期診断・見積もりは無料、365日・24時間体制でご相談を受け付けています。大切なデータを守るためにも、異常を感じたらすぐにご相談ください。

なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか

デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。

業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1（※1）。累計46万件以上（※2）の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。

「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。

最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。

その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%（※3）と、業界でも高水準の成果を出し続けています。

国内最高峰の復旧設備

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「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。

※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）
※2：期間：2011年1月1日～
※3：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。