RAIDを使っていたのに、突然アクセス不能になってしまった──。
- RAID構成のサーバーが起動しない
- 複数のHDDのうち一部だけが認識されない
- RAID崩壊エラーが表示されて、データにアクセスできない
こうした症状が現れたとき、多くの場合RAIDシステムはすでに深刻な障害状態に陥っています。トラブルに備え、RAID復旧ソフトの種類とその具体的な使い方を知っておくことは非常に重要です。そこで本記事では、RAID復旧に対応した主要ソフトの特徴と、復旧までの流れを専門的な視点で詳しく解説します。
なお、すでにRAIDにアクセスできずお困りの場合でもご安心ください。私たちは24時間365日、初期診断と見積りを無料で実施しています。無理な自己復旧に走る前に、まずは安全な状況確認から始めましょう。
目次
RAID障害時にまずやるべきこと
RAIDが認識されない、エラーが出るなどの障害が発生した際は、次に紹介する初動対応が復旧の成否を大きく左右します。焦って再起動やHDD交換をすると、かえって状態を悪化させてしまうおそれがあります。ここでは、トラブル発生時にまず取るべき正しい行動について解説します。
RAIDトラブル発生直後の行動は、データを守るために非常に重要です。誤った操作を避け、冷静に以下の対応を行うことがポイントです。
機器の使用を止める
RAIDに障害が発生した際は、まず電源を切り、機器の使用を中断してください。通電状態を保ったまま操作を続けると、正常なHDDにも影響を与えたり、データが上書きされる可能性があります。
電源のオンオフを繰り返さない
再起動を何度も試すのは厳禁です。RAIDコントローラやHDDに過剰な負荷がかかり、状態がさらに悪化するリスクがあります。復旧の可能性を下げないためにも、一度電源を切ったら、そのまま静置するのが安全です。
リビルドやHDD交換は控える
知識がない状態でリビルドやHDDの差し替えを行うと、RAID構成が破壊されることがあります。特にRAID5やRAID6では、誤った順番や操作でパリティ情報が失われると、復旧が極めて困難になります。
操作前には必ず構成情報を記録し、専門業者への相談も検討しましょう。以上の初動対応を正しく行うことで、RAID内のデータを安全に保つ可能性が高まります。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「RAIDを使っていたのに、突然アクセス不能になってしまった」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
RAID復旧ソフトの種類
RAIDのデータ復旧に対応したソフトは多数ありますが、それぞれ対応するRAIDレベルや操作性に違いがあります。ここでは、主な復旧ソフトを紹介します。
ソフト名 | 特徴・対応RAID | 備考 |
---|---|---|
ファイナルデータ | RAID0/1/5等 | シェアNo.1、復旧力が高い |
復旧天使 | RAID全般 | 4ステップで簡単操作 |
Data Rescue 5 | RAID全般 | FBI・CIAも採用、Mac対応 |
R-Studio | RAID全般 | 高度なRAID解析機能 |
DiskInternals RAID Recovery | RAID0/1/5等 | 手動・自動組み立て対応 |
ReclaiMe RAID Recovery | RAID0/5/6/10等 | 無料版あり、NAS対応 |
EaseUS Data Recovery Wizard | RAID全般 | 直感的な操作、無料体験版 |
Recoverit | RAID全般 | プレビュー機能が便利 |
RAID復旧ソフトの使い方
RAIDのトラブルに直面した場合、ソフトを使って復旧できるケースもあります。以下に、一般的な操作手順を解説します。
RAID構成を確認する方法
RAID復旧を行うには、まずRAIDの種類と構成情報を正しく把握する必要があります。
- RAID機器のマニュアルや管理画面を開き、RAIDレベル(例:RAID0/1/5/6/10)を確認します。
- 各HDDの型番・台数・順番を記録しておきます。
- 必要であれば、RAID管理ツールやBIOS設定から物理構成を確認します。
復旧ソフトをダウンロードする方法
RAID構成が分かったら、自分の環境に適した復旧ソフトを選びましょう。
- 上記の表を参考に、自分のRAIDレベルやOSに対応したソフトを選びます。
- 公式サイトから最新版のインストーラーをダウンロードします。
- ソフトをインストールし、起動確認まで行っておきます。
RAIDアレイをソフトで認識させる手順
正しくRAIDを認識させることが、復旧成功の鍵になります。
- RAID機器からHDDを1台ずつ慎重に取り外します。
- PCにSATAやUSB変換アダプターで各HDDを接続します。
- 復旧ソフトを起動し、自動または手動でRAIDアレイを組み直します。
実際の復元手順
準備が整ったら、以下の手順でデータ復旧を試みます。安全な作業を心がけましょう。
RAID機器からHDDを取り外す方法
HDDの取り扱いを誤ると、さらに状況を悪化させる可能性があります。
- 機器の電源を完全に切り、静電気対策をしたうえで作業します。
- すべてのHDDを、番号や配置を間違えないように慎重に取り外します。
- 取り外したHDDは順番が分かるようにラベルを貼るなどして保管します。
復旧ソフトでスキャン・復元する方法
ソフトの使い方を理解しておくことで、作業をスムーズに進められます。
- HDDをSATAケーブルやUSB変換アダプターでパソコンに接続します。
- 復旧ソフトを起動し、RAID構成のHDDが認識されるか確認します。
- RAIDアレイのスキャンを実行し、復旧したいファイルを選択して別のドライブに保存します。
ソフトで認識しない、異音がするなど物理的な故障が疑われる場合、自分での復旧は避けてください。誤った操作がデータの消失や機器の破損を招く可能性があります。
当社では、「46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)」と「復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)」を誇り、物理障害でも迅速に対応可能です。少しでも不安を感じたら、まずは無料の初期診断をご利用ください。24時間365日体制でサポートいたします。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なRAIDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のRAIDの復旧に成功してきました。RAIDの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。