- 「RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL」コマンドを入力してもリカバリが進まない
- 途中でエラーメッセージが表示され、操作が止まってしまう
- 次に何をすればよいか分からず手が止まってしまう
どうしても自力での対応が難しいと感じた場合は、初期診断・相談は完全無料です。24時間365日対応しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
目次
RECOVER DATABASE UNTIL CANCELエラーの主な原因
このコマンドでエラーが発生する背景には、構文ミスからデータ整合性の問題まで、いくつかの要因があります。間違った対応をすると、リカバリが失敗するだけでなく、データベース自体の整合性が失われ、重大なデータ損失に繋がる恐れがあります。
RMANでの構文ミス
「RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL」は、SQL*Plusで使用するユーザ主導のリカバリ用コマンドです。これをRMANで実行すると、サポートされていない構文として扱われ、エラー(RMAN-01009など)が発生します。
アーカイブログやデータファイルの不足
リカバリを進めるには、対象期間中のすべてのアーカイブログや、バックアップ済みのデータファイルが必要です。これらが不足していると、「cannot identify/lock data file」「file was not restored from a sufficiently old backup」などのエラーが出ることがあります。
SCN(システム変更番号)の不一致
SCN(System Change Number)が一致しない状態でリカバリを行うと、「ORA-01194」や「ORA-01152」といったエラーが発生し、データベースの起動に支障をきたす恐れがあります。これはリカバリが不完全なままデータベースをOPENしようとした際に生じるエラーで、放置すると以下のようなリスクにつながります。
- データベースが起動できなくなる
- 業務システム全体が停止する
- 大切なデータが消失する可能性がある
特に業務用データベースでは、復旧の遅れが直接的な損失に直結するため、早期の対応が不可欠です。そのため、正確な診断と専門的な技術対応が求められます。デジタルデータリカバリーでは、Oracleを含む各種データベース障害に対応可能な体制を整えています。
- 経験豊富なエンジニアによる個別対応
- SCN不整合などの複雑な障害にも対応可能な技術力
- 原因調査から復旧提案までをワンストップで実施
RECOVER DATABASE UNTIL CANCELエラーの対処法
このエラーに直面した場合、以下の手順に従って適切に対応することで、データベースの整合性を保ちながら安全にリカバリを進めることが可能です。
SQL*Plusで正しいコマンドを使う
RMANでは「RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL」は使用できません。SQL*Plusから下記のように入力することで正しく実行できます。
- SQL*Plusを起動する(例:
sqlplus / as sysdba
) - 次のコマンドを入力:
RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL;
- または、
RECOVER DATABASE USING BACKUP CONTROLFILE UNTIL CANCEL;
と入力(バックアップ制御ファイル使用時)
必要なアーカイブログの適用
リカバリ中、アーカイブログファイルの指定を求められる場合があります。全ての必要なファイルを順に適用することが重要です。
- プロンプトでアーカイブログファイルのパス入力を求められたら、該当ファイルを指定
- 全てのアーカイブログを適用するまで繰り返す
- 完了後、「CANCEL」と入力してリカバリを終了
リカバリ後のRESETLOGSオープン
リカバリが完了しても、データベースはRESETLOGSを使用して開かないと、通常の操作ができません。
- SQL*Plusにて
ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
を実行 - コマンドが正常に終了すれば、データベースがOPEN状態になる
- その後、データベースを通常通り使用可能
SCN不一致時の再リカバリ
リカバリが途中で終了した場合や、SCNの整合性がとれていない場合には、再度リカバリをやり直す必要があります。
- SQL*Plusから再度
RECOVER DATABASE USING BACKUP CONTROLFILE UNTIL CANCEL;
を実行 - アーカイブログの適用を繰り返す
- どうしても一致しない表領域は一時的にオフラインにする(
ALTER TABLESPACE xx OFFLINE;
)
不足ファイル・ログの再取得
アーカイブログやデータファイルが不足している場合は、バックアップ媒体などから再取得し、リカバリをやり直します。
- エラーで示されたファイル名・SCNを確認
- バックアップ媒体から該当するファイルまたはログを取得
- 再度、
RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL;
を実行しリカバリを再開
Oracleのリカバリ操作は極めてセンシティブであり、間違った操作ひとつで取り返しのつかないデータ損失に繋がる恐れがあります。特に商用環境では、ダウンタイムが直接的な損失に直結します。
操作に不安がある場合や、バックアップファイルが手元にない場合は、すぐに専門業者への相談をおすすめします。
デジタルデータリカバリーは、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇ります。これまでに46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、官公庁や法人1万社以上と取引するなど確かな信頼と実績があります。少しでも不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。診断とお見積もりは無料、24時間365日対応しています。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。