- NASに保存した写真が突然すべて見られなくなった
- ログイン画面が英語の脅迫文に変わってしまった
- 「Photo Station」を使っていたNASだけ被害に遭った
こうした症状が見られた場合、NASがランサムウェア「DeadBolt」に感染している可能性があります。これは、QNAP製NASを狙ってファイルを暗号化し、管理画面を乗っ取る極めて深刻なサイバー攻撃です。
このランサムウェアに感染すると、家族の写真や仕事の資料など、重要なデータが人質に取られ、復元不能になるリスクがあります。
この記事では、「DeadBolt」とは何か、どのように感染するのか、そして万が一感染してしまった場合の復旧方法と、今後同様の被害を防ぐために取るべき具体的な対策について、まずは無料診断(24時間365日対応)で、感染状況と復旧可能性を確認することが最優先ですが、専門的な視点から詳しく解説します。
目次
DeadBolt感染の主な原因
DeadBoltは主にQNAP NASのソフトウェアの脆弱性を突いて侵入します。特に「Photo Station」の旧バージョンに存在した脆弱性が狙われ、管理者が気づかぬうちにNASが遠隔操作され、ファイルが暗号化されます。以下に、感染につながる主な原因を整理しました。
Photo Stationの脆弱性
DeadBoltは主に「Photo Station」の旧バージョンに存在する脆弱性を悪用して侵入します。セキュリティパッチが未適用のままだと、攻撃者により管理権限を奪取され、NAS全体が暗号化対象となります。
インターネットからの直接アクセス
NASを外部ネットワークへ公開している場合、攻撃対象として特定されやすくなります。UPnP設定やポート開放により、攻撃者が直接NASへアクセスするリスクが高まります。
ファームウェアやアプリの未更新
セキュリティ更新を適用していないNASは、既知の脆弱性を悪用されやすくなります。特に、QTSや各アプリの更新を怠ると、知らぬ間に侵入を許してしまう原因になります。
このような要因により、NASが暗号化されてしまうと、重要なファイルの喪失や業務の停止といった深刻な事態に発展します。
次に、感染時の復旧方法について詳しく解説します。
DeadBoltに感染した場合の対処法
DeadBoltに感染した場合、迅速かつ正確な対応がデータ復旧の鍵となります。下記の対処法を一つずつ確認し、実施可能な方法から取り組んでください。
スナップショットからの復元
QNAP NASでは、スナップショット機能を有効にしていれば、感染前の状態へデータを巻き戻すことが可能です。これは最も安全かつ確実な復旧方法の一つです。
- QNAP NASにログインし、「スナップショットマネージャー」を開きます。
- 感染日時より前のスナップショットを選択します。
- 「復元」または「ファイルの復元」機能で元の状態に戻します。
QRescueによる復旧
QNAPが提供する「QRescue」は、暗号化されたファイルの復元を試みるツールです。ただし、復旧の可否は状況により異なります。
- QNAP公式サイトからQRescueをダウンロードします。
- NASにインストールし、管理画面から対象ボリュームを指定してスキャンを開始します。
- 復元候補のファイルを確認し、保存先を指定して復旧を実行します。
専門業者への復旧依頼
感染直後であれば、専門のデータ復旧業者に依頼することで、暗号化前のデータを一部または全て取り出せる可能性があります。安易な操作は避け、まずは無料診断を受けましょう。
- NASの電源を切り、状態を保持します。
- 信頼できるデータ復旧専門業者に相談し、無料診断を依頼します。
- 診断結果と見積もりに納得したら、復旧作業を依頼します。
これらの対策に加えて、定期的なセキュリティチェックやログの確認も推奨されます。NASを常時外部公開する環境では、特に慎重な運用が求められます。
少しでも異常を感じたら、今すぐ専門業者にご相談ください。早期対応がデータの消失を防ぐ鍵となります。初期診断とお見積もりは無料、24時間365日対応しています。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。