- Windows Serverで誤って重要フォルダを削除してしまった
- Linuxサーバーで障害が発生し、バックアップからの復元が必要になった
- 定期バックアップは取っているものの、復旧手順に自信がない
こうしたトラブルに直面したとき、バックアップから正しく復元できるかどうかが、業務継続の明暗を分けます。特にサーバー運用においては、障害発生時に冷静かつ的確に対応できる準備が不可欠です。
バックアップを取っていても、その復元方法を誤れば、システムが正常に戻らず、最悪の場合データを失ってしまう可能性があります。
本記事では、万一の障害や誤操作に備え、WindowsとLinux環境での代表的なバックアップ復旧手順を、実践ベースでわかりやすく解説しています。緊急時に慌てず対応できるよう、今のうちに確認しておきましょう。
万が一に備え、24時間365日対応の無料診断もご用意しております。安心して運用を続けるために、ぜひご活用ください。
目次
サーバーのバックアップ復元が必要になる原因
サーバーにおけるバックアップ復元の必要性は、多くの場合、以下のようなトラブルに起因します。
データ削除や誤操作
誤ってファイルを削除したり、設定を変更して動作不能になるなど、人為的なミスによって復元が必要になるケースは少なくありません。特に業務ファイルやシステム設定の変更は影響が大きく、早急な復元が求められます。
システム障害やウイルス感染
OSのクラッシュやランサムウェア感染など、システム全体に深刻な影響を及ぼすトラブルでは、バックアップからの復旧が唯一の解決手段になることがあります。
ハードウェア故障
サーバーが起動しなくなった場合、その原因がHDDやSSDの物理故障、マザーボードの障害などハードウェア起因であることも少なくありません。こうした物理障害が発生すると、通常の操作ではデータにアクセスできず、バックアップを使ったベアメタルリストア(新しい環境への復旧)が必要になります。
ただし、障害の状況や構成によっては復元作業が複雑化することもあるため、自力での対応に不安がある場合や、復旧の成否が重要なシステムであれば、早めにデータ復旧の専門業者に相談するのが安全です。誤った操作でデータが完全に失われるリスクもあるため、慎重な対応が求められます。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)
復元時の注意点と事前準備
サーバーのバックアップから復元する際は、事前の確認不足や操作ミスがデータ消失やシステム障害につながることがあります。ここでは復元作業の前後に必要な注意点と準備を簡潔にご紹介します。
- バックアップの状態確認 ・復元に使うバックアップが最新か、復旧目的に合っているかを確認。保存先や保存範囲も事前に把握しておきます。
- バックアップの整合性検証 ・破損や不完全なデータでは復元エラーが発生します。ツールなどで事前にチェックしましょう。
- 現行データの退避 ・上書きによる損失を防ぐため、既存データは別の媒体にバックアップを取ります。
- ストレージの構成確認 ・復元先のディスク構成や容量、RAIDの有無を確認。再フォーマットが必要な場合もあります。
- 必要なドライバの準備 ・異なるハードウェア環境への復元では、事前にストレージやネットワーク用のドライバを用意します。
- ネットワークの接続確認 ・ネットワーク越しの復元では、復旧用OSから共有先へアクセス可能か事前に確認しましょう。
- 中断は厳禁 ・復元中の電源断や操作ミスは重大な障害を招きます。UPSの活用も検討してください。
- ウイルススキャンのタイミング ・復元後にシステムが安定してから実施しましょう。
- アプリケーションの動作確認 ・DBやWebサービスなど、業務に関わるアプリの動作を必ずチェック。
- 権限・セキュリティの確認 ・復元後のアクセス権が適切か、最新のポリシーに合っているかを確認します。
- 復元直後の再バックアップ ・安定稼働を確認後、すぐに新たなバックアップを取得しておくと安心です。
復元作業は一歩間違えると、重大なデータロスや業務停止に直結します。特にサーバーでは、手順の正確さと準備の有無が結果を大きく左右します。復旧に不安がある場合や、物理障害が疑われる場合は、無理をせず早めに専門業者へ相談することを強くおすすめします。
当社では、Windows ServerやLinuxサーバーをはじめ、RAID・仮想環境にも対応。初期診断・見積もりは無料、24時間365日ご相談を受け付けています。
Windows Serverのバックアップから復元する方法
Windows Serverでは、標準搭載の「Windows Server バックアップ」機能を用いてファイル単位やシステム全体を復元できます。
ファイル・フォルダ単位で復元する
一部ファイルの消失や誤削除の場合は、個別のフォルダやファイルのみ復元することが可能です。
- [サーバーマネージャー] → [ツール] → [Windows Server バックアップ] を起動
- [操作] → [回復] を選択
- バックアップの保存場所(ローカル/外付け/ネットワーク)を指定
- 復元する日付を選択し、「ファイルおよびフォルダー」を選ぶ
- 復元対象と復元先(元の場所 or 別フォルダ)を指定して [回復]
- 完了後、復元ファイルが正しく戻っているか確認
システム全体を復元する(システムイメージ)
OSが起動しない、システム全体が破損したなどの障害時には、バックアップ取得時点の状態に丸ごと戻す「システムイメージの復元」が有効です。
※注意:この復元では、バックアップ取得以降の設定やデータはすべて失われます。大切なデータがある場合は専門業者に相談するのをおすすめします。
- Windows Serverのインストールメディアを挿入し、サーバーを再起動
- 「Press any key to boot from CD or DVD…」で任意キーを押す
- セットアップ画面で「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「イメージでシステムを回復」を選択
- バックアップ保存場所(外付けHDDやネットワーク)を指定
- 対象のシステムイメージを選択し、ウィザードに従って復元を実行
- 完了後、自動的に再起動
ベアメタルリストア(別サーバーに復元)
元のサーバーが使用不能な場合や新ハードウェアに移行する際は、「ベアメタルリストア」でOSごと復元できます。
- 新しいサーバーにWindows Serverのインストールメディアを挿入し起動
- 「修復」→「イメージでシステムを回復」から復元を開始
- 復元元となるバックアップデバイスまたはネットワーク共有を指定
- システムイメージを選び、必要に応じてドライバを読み込み
- 復元を実行し、完了後は自動再起動
※異なるハードウェアの場合、RAIDドライバやネットワーク設定が必要になることがあります。
Linuxサーバーのバックアップ復元方法
Linuxでは、CLIツールを使って柔軟にバックアップ・復元が行われます。代表的な方法には以下があります。
- バックアップ先(USB、NFS、/mntなど)にアクセス
- ファイル単位なら rsync や cp コマンドで復元
- イメージなら「restore -rf /mnt/backup.dump」で復元
- ReaRを使う場合、作成済みのリカバリメディアで起動してGUIから復元
当社では、Windows Server/Linuxの両環境に対応したデータ復旧とシステム復元サービスをご提供しています。障害発生時には、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持つ当社に、ぜひ一度ご相談ください。初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制で対応いたします。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なサーバーの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のサーバーの復旧に成功してきました。サーバーの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。