以下のような症状が突然現れた場合は、BuffaloのNASがすでに正常に機能していない可能性があります。
- NAS Navigator2にNASが表示されない
- 共有フォルダにアクセスできない
- 電源は入っているのにネットワーク上に認識されない
このような状態を放置すると、保存していたバックアップファイルや業務データに永久にアクセスできなくなる危険性があります。
NASが認識されない場合には、適切な診断と対応によって復旧の可能性が大きく左右されます。誤操作を行うと、症状が悪化し、取り返しのつかない損失を招く恐れがあります。
この記事では主な原因と有効な対処法を専門的な観点から整理しています。今すぐ対応が必要な場合や自力での解決が不安な場合は、24時間365日対応の無料診断サービスを利用し、まずは現在の状態を確認することをおすすめします。
目次
NAS Navigator2が認識しない原因
NAS Navigator2が認識しない主な原因は次の通りです。
ネットワーク接続の不具合
LANケーブルの断線や接続ミス、ハブやルーターの不調などでNASがネットワークに正しく接続されず、NAS Navigator2が認識できなくなる場合があります。
異なるネットワークセグメントへの接続
NASとPCが異なるネットワークセグメントにあると、NAS Navigator2はNASを検出できません。同じルーター配下に接続する必要があります。
ソフトウェアのバージョンが古い
NAS Navigator2のバージョンが古いと、新しいNASや最新のWindowsと互換性が合わず、NASを正常に検出できないことがあります。
SMB 1.0の無効化
Windows 10や11では「SMB 1.0/CIFS」が標準で無効になっています。SMB 1.0が必要な古いNASの場合、この設定が原因で認識されないことがあります。
セキュリティソフトのブロック
Windows Defenderやその他のウイルス対策ソフト、ファイアウォールがNAS Navigator2の通信を遮断していると、NASが表示されない場合があります。
Windows資格情報の不一致
Windowsに保存されているNASの資格情報（ID・パスワード）が古い、または誤っていると認証に失敗し、NAS Navigator2でNASが見つからなくなることがあります。
NAS本体やHDDの故障
NAS Navigator2がまったく認識しない場合は、NAS本体や内蔵HDDのハードウェア故障が発生している可能性があります。
電源が入らない、動作音がいつもと違う、アクセスランプが点灯しない、あるいは「ときどき認識しないが再起動で直る」といった症状を放置すると、突然まったく反応しなくなり、データが読み込めなくなるリスクが高まります。
当社では、このような症状が見られるNASに対して、初期診断とお見積りを無料で実施し、24時間365日相談を受け付けています。NASが認識されないなどの異常に気づいた場合は、データを守るためにも、お早めにご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「NAS Navigator2にNASが表示されない」「共有フォルダにアクセスできない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、ネットワーク設定を誤って変更してしまったり、リセット操作によって保存データを消去してしまうケースも少なくありません。特にNAS内部のハードディスクに障害がある場合は、無理に通電や再起動を繰り返すことで、障害の程度が悪化する可能性があります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
NAS Navigator2が認識しない場合の対処法
NAS Navigator2がNASを認識しないときは、原因を一つずつ切り分けていくことが大切です。以下の手順を上から順番に実施することで、多くのケースで症状が改善する可能性があります。
NASとPCのネットワーク接続を確認
まずは、NASとPCが物理的に正しく接続されているかを確認します。配線トラブルだけで認識できなくなるケースも多いため、最初にチェックしておくことが重要です。
- NAS本体の背面に接続されているLANケーブルを一度抜き、カチッと音がするまでしっかり差し直します。
- 同じように、LANケーブルの反対側（ルーターやハブ側）も抜き差しし、緩んでいないか確認します。
- ルーターやハブのLANポートを変更し、「LAN1 → LAN2」など別のポートに挿し替えて動作を確認します。
- 別のLANケーブル（正常に動作していると分かっているケーブル）に交換して、ケーブル不良を切り分けます。
- ルーターやハブの電源を一度切り、10〜30秒ほど待ってから電源を入れ直し、ランプが安定点灯するまで待ちます。
- NAS本体のLANランプが点灯または点滅しているかを確認し、まったく光っていない場合は配線やポートの異常を疑います。
同一ネットワークセグメントへの接続を確認
PCとNASが同じネットワーク（同じルーター配下）に接続されていないと、NAS Navigator2はNASを見つけられません。接続先やIPアドレスを確認して、同じネットワーク内にいるかを確認します。
- NASとPCが同じルーターまたはハブに接続されているか、機器の背面を目視して配線を確認します。
- ノートPCなどでWi-Fiを使用している場合は、ルーターのSSIDとPCで接続しているSSIDが一致しているかを確認します。
- PCで「Windowsキー＋R」を押し、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開きます。
- 「ipconfig」と入力してEnterキーを押し、表示されたIPv4アドレスを確認します（例：192.168.11.5など）。
- NASの管理画面や本体ラベル、取扱説明書などでNASのIPアドレスを確認し、先頭3つの数値（例：192.168.11）がPCと同じかどうかを確認します。
- PCとNASのIPアドレスのネットワーク部分（例：192.168.11.xxx）が異なる場合は、ルーター設定や接続先を見直して同一ネットワークに接続し直します。
NAS Navigator2を最新版に更新
NAS Navigator2のバージョンが古いと、新しいNAS本体やWindowsの最新バージョンとうまく連携できず、正しく認識できない場合があります。必ず最新版へ更新して動作を確認します。
- Webブラウザを開き、「Buffalo NAS Navigator2 ダウンロード」と検索して、Buffalo公式サイトのダウンロードページを開きます。
- 使用中のOS（Windowsのバージョン）に合ったNAS Navigator2の最新版をダウンロードします。
- 現在インストールされているNAS Navigator2がある場合は、「コントロールパネル」→「プログラムと機能」から一度アンインストールします。
- ダウンロードしたインストーラー（.exeファイル）をダブルクリックし、画面の案内に従ってインストールを完了させます。
- インストール後、PCを再起動し、NAS Navigator2を起動してNASが一覧に表示されるかを確認します。
SMB 1.0を有効化
古いBuffalo製NASでは、Windows側の「SMB 1.0」が無効になっていると共有フォルダを認識できない場合があります。必要に応じてSMB 1.0を有効化し、接続を確認します。
- 画面左下の「スタートボタン」をクリックし、「コントロールパネル」と入力して検索し、表示された「コントロールパネル」を開きます。
- 「プログラム」または「プログラムと機能」をクリックします。
- 左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
- 一覧の中から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を探し、そのチェックボックスにチェックを入れます（サブ項目がある場合はまとめてチェックします）。
- 「OK」をクリックして設定を反映させ、再起動を求められた場合はPCを再起動します。
- 再起動後、NAS Navigator2やエクスプローラーでNASが見えるか確認します。
※SMB 1.0は古い方式のため、不要になった場合は再度無効化してセキュリティリスクを下げることも検討してください。
ファイアウォールやセキュリティ設定の確認
Windows Defenderやサードパーティ製セキュリティソフトが、NAS Navigator2の通信をブロックしていると、NASが一覧に表示されない場合があります。通信が遮断されていないかを確認します。
- 「スタートボタン」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」を開きます。
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択し、「ファイアウォール経由のアプリを許可」をクリックします。
- 一覧の中に「NAS Navigator2」またはBuffalo関連のアプリがあるかを確認し、見つかった場合は「プライベート」「パブリック」の両方にチェックが入っているか確認します。
- NAS Navigator2が一覧にない場合は、「別のアプリの許可」からNAS Navigator2の実行ファイルを追加し、ファイアウォールを通過できるように設定します。
- サードパーティ製のウイルス対策ソフトを使用している場合は、一時的に保護機能をオフにしてNAS Navigator2を起動し、NASが表示されるかを確認します。
- 一時的に無効化しても改善しない場合は、元の設定に戻し、他の原因を疑います。
Windows資格情報の再設定
Windowsに保存されているNASのIDやパスワード情報が古かったり誤っていたりすると、認証に失敗して接続できないことがあります。資格情報を一度削除し、正しい情報を登録し直します。
- 「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」をクリックします。
- 「Windows 資格情報」タブを選択し、一覧の中からNASのIPアドレスやホスト名が含まれている項目を探します。
- 該当する資格情報をクリックし、「削除」を選択して一度削除します。
- エクスプローラーのアドレスバーに「\\NASのIPアドレス」または「\\NAS名」と入力してEnterキーを押し、接続を試みます。
- ユーザー名とパスワードの入力画面が表示されたら、NASに設定している正しいアカウント情報を入力し、「資格情報を記憶する」にチェックを入れて接続します。
- 接続が成功したら、NAS Navigator2側でもNASが認識されるかを確認します。
NAS本体とPCの再起動
一時的な不具合や内部処理のひっかかりが原因で認識されないケースもあります。NASとPCの両方を正しい手順で再起動し、状態が改善するか確認します。
- NAS本体の電源ボタンを操作し、通常の手順でシャットダウンします（コンセントをいきなり抜かないよう注意します）。
- 完全に電源が切れたことを確認してから、10〜30秒ほど待機します。
- 再度NASの電源ボタンを押して起動し、ランプの点灯状態が落ち着くまで数分待ちます。
- PC側も「再起動」を実行し、Windowsが立ち上がったらNAS Navigator2を起動してNASが表示されるか確認します。
専門業者に相談する
ここまでの対処法をすべて試してもNAS Navigator2でBuffalo製NASが認識されない場合は、NAS本体や内蔵HDDの故障が進行している可能性があります。無理に再起動や初期化、設定のリセットを繰り返すと、保存されていたデータに上書きが発生し、復旧が難しくなるリスクが高まります。
特に、重要な業務データやバックアップが保存されている場合は、自力での復旧を続けるよりも、早めに専門業者へ相談した方が安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」と判断されたNAS障害にも対応しており、これまでに7,300件以上のNAS関連相談（※1）を受けてきました。
一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を維持し、Buffalo製NASの対応実績も多く蓄積しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。NASが認識されないトラブルは、対応が遅れるほどリスクが高まるため、少しでも不安を感じた場合は、お早めにご相談ください。
※1：算出期間：2016年6月1日～
※2：内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なHDDの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のHDDの復旧に成功してきました。HDDの復旧事例が多いのには、理由があります。
復旧の研究開発が活発
従来、記録面に傷があるHDDは復旧が極めて困難とされ、対応を断念せざるを得ない状況でした。
しかし弊社では、専用設備の導入や海外研修を通じた技術開発により、記録面を安全に処理する独自の研磨技術を確立。これにより、傷のあるHDDからのデータ復旧率を大幅に高めることに成功しています。
東京都経営革新優秀賞を受賞
過去不可能とされていた傷のついたHDDからのデータ復旧率を大幅に向上させたことや、市場ニーズに迅速に対応し、復旧対象媒体を拡大した取り組みが認められ、2021年11月25日に東京都経営革新優秀賞を受賞しています。
国内最高峰の復旧設備
HDD復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
