NAS(Network Attached Storage)からデータを取り出したい場合、HDDの取り扱いやデータ復旧の方法について知っておくことが重要です。
誤った方法で作業すると、データが完全に失われるリスクがあるため、適切な手順と注意点を守りながら作業を進めましょう。ここでは、NASのHDDからデータを取り出す方法とその際の注意点について詳しく説明します。
目次
NASのHDDからデータを取り出す手順
データを取り出すための基本的な手順を順に解説します。NASの状態を確認しながら、慎重に作業を行いましょう。
NASの状態確認
NASが正常に動作しているかを確認します。電源ランプやエラーチェック機能を利用して、異常がないかをチェックしましょう。異常が見られる場合は、無理に操作を続けるとデータが損失する恐れがあるため、操作を中止し専門業者への相談を検討してください。
バックアップの確認
まずはNASのバックアップ機能が有効か確認します。別のNASや外付けHDD、クラウドストレージなどにバックアップがあれば、それを利用してデータを復元するのが最も安全です。定期的なバックアップがない場合は、以後の手順に進みます。
HDDの取り出し
NASからHDDを取り出すには、モデルに応じた手順が必要です。取り扱い説明書を参照し、安全に取り出してください。取り出したHDDは、SATA-USB変換ケーブルを使用してPCに接続します。
- NASの電源を切り、HDDを取り出す。
- SATA-USB変換ケーブルを使用して、HDDをパソコンに接続する。
- PCがHDDを認識したら次のステップへ進む。
データ復旧ソフトの使用
法人向けデータ復旧サービスをお探しの方へ
法人のお客様では、社内サーバやRAID構成のストレージ、業務用PCや外付けHDDといった社内のデータ環境でトラブルが起きると、単なるデータ損失だけでなく、業務停止や情報漏えいリスクにつながるおそれがあります。
「自分で試してよいのか」「どのタイミングで専門業者に相談すべきか」判断に迷われる法人ご担当者様も少なくありません。当社では、法人専任のアドバイザーが状況を伺い、最適な復旧プランをご案内します。
サーバやNASなど機器を社外に持ち出せない場合は、専門エンジニアによる出張訪問での診断・復旧にも対応しています。セキュリティ体制や復旧事例、よくある質問は、以下の法人向け専用ページにまとめています。業務データの復旧でお困りの際は、こちらもあわせてご覧ください。
NASのHDDからデータを取り出す際の注意点
NASからHDDを取り出す際、誤った操作によってデータが完全に消失するリスクがあるため、以下の注意点を守りましょう。
通電し続けない
NASが異常を示した場合はすぐに電源を切り、通電し続けないようにします。通電を続けると、物理的な障害が悪化してデータ復旧が困難になることがあるため、特に物理的な故障が疑われる場合は電源を落としてください。
HDDの抜き差しは避ける
障害が発生している場合、HDDを無理に抜き差しするとRAID構成が崩れたり、データ損失が発生する可能性が高まります。特にRAID構成でNASを利用している場合は、慎重な対応が求められます。
リビルドやファームウェア更新は避ける
RAID構成の場合、リビルド作業やファームウェアの更新はデータ消失の
NASのハードディスク自体が物理的に故障することもトラブルの大きな原因です。ヘッドクラッシュやモーターの不調、磁気面の劣化など、物理的な破損は自力での修復が非常に難しく、専門的な設備が必要です。
当社は、50万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を行います。
24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断まで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
技術力の高いNASのデータ復旧業者の特徴
NASデータ復旧において、信頼性の高い業者を選ぶことは、データを確実に取り戻すために非常に重要です。以下に、技術力の高いNASデータ復旧業者の特徴を紹介します。これらのポイントを参考にして、安心して依頼できる業者を見極めましょう。
豊富な実績と高い復旧率
技術力のある業者は、復旧実績や復旧率を具体的な数値で公開しています。たとえば、「50万件以上の相談実績※1」「一部復旧を含む復旧件数割合92.6%※2」などの具体的なデータがある業者は信頼性が高く、技術的な裏付けもあります。数多くの成功実績を示すことで、顧客に安心感を提供しています。
※1 期間:2011年1月以降
※2 2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合
他社で復旧不可能なケースへの対応
技術力の高い業者は、他社やメーカーで「復旧不可能」とされたNASやRAID機器でも復旧できた実績を持っています。
官公庁、大手企業、大学などの機器の復旧に成功している業者は、その技術力と信頼性が評価されている証拠です。難易度の高い復旧案件にも対応できる業者を選ぶことが大切です。
最新の復旧設備と専門チーム
復旧のための専用ラボやクリーンルームなどの最新設備を自社内に持ち、復旧作業を外部委託せず自社で行っている業者は信頼できます。専門の技術者チームがNASやRAIDなどのデータ復旧に特化しており、各障害の特性に応じた的確な対処が可能です。見学可能なラボを持っている業者は透明性も高く、安心して依頼できます。
高いセキュリティ対応
データの取り扱いが安全であることも重要です。ISO27001などのセキュリティ認証を取得している業者であれば、顧客のデータを厳重に保護し、外部に漏れるリスクを極力抑えています。大切な機密データを安全に復旧できる体制を持つ業者を選びましょう。
相談や初期診断を無料で提供
技術力の高い業者は、相談や初期診断を無料で提供しています。
これにより、復旧が成功するまでは費用が発生せず、金銭的なリスクを軽減できます。また、迅速な対応や、緊急時の休日対応など、顧客に寄り添った柔軟なサポート体制を整えていることも重要なポイントです。
これらの特徴を兼ね備えた業者であれば、安心して大切なデータの復旧を任せることができるでしょう。
全RAIDレベルに対応する高度な技術力
技術力の高い業者は、RAID0、RAID1、RAID5、RAID6など、すべてのRAIDレベルに対応可能です。NAS・サーバー(RAID構成機器)の累積相談件数が1万件を超える実績を持つ業者であれば、RAID構成の複雑さに応じた適切な復旧方法を持っています。
特に、市販のソフトウェアでは対応できない独自のツールを使用して、他社で「復旧不可」とされたRAIDシステムのデータ復旧も成功させていることが技術力の証です。
RAID障害の正確な診断と対応
RAID復旧には、単にハードディスクの状態を調べるだけでなく、RAID構成やファイルシステムの異常を的確に診断することが不可欠です。
RAID0のような特定の構成に対しては、筐体の電源操作だけでリビルドが行われることがあるため、誤った操作が復旧の難易度を上げてしまう場合があります。
技術力のある業者は、こうした状況にも対応できるエンジニアが在籍しており、RAIDレベルを正確に把握し、適切な診断と対策を提供します。
トップエンジニアによる無料診断と出張対応
技術力が高い業者では、トップエンジニアによる障害診断を無料で提供し、法人のお客様には出張診断も無料で行っています。こうした柔軟な対応が可能であることは、専門性の高い技術力と顧客対応力を示しています。
障害の原因が複雑な場合でも、専門エンジニアが迅速に対応し、問題を的確に解決する力を持っています。
RAIDレベルの正確な解析と復旧力
RAIDシステムの障害においては、誤った操作や解析ミスによってデータが復旧できなくなるリスクがあります。信頼できる業者は、データの配置やRAIDの正しい構成を詳細に解析し、誤った復旧処置を行わないように慎重に対応します。
特に、RAIDレベルの判断が難しいケースでも、技術力の高い業者は適切に対応し、データを安全に復旧できる能力を持っています。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、17年連続で国内売上No.1(※1)。累計50万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は92.6%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数8,000件超(※4)」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
※4:算出期間:2016年6月1日~
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。











































