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共有フォルダが一部表示されない原因
共有フォルダの表示不具合は、単なるPCの設定ミスに見えるかもしれませんが、原因を正確に特定しないまま対処を誤ると、以下の重大なリスクを引き起こすおそれがあります。
- 社内ネットワーク全体でファイル共有が不可能になり、業務停止につながる
- アクセス設定の誤りによって情報漏洩が発生する
- NASやサーバーの物理的損傷が進行し、データが完全に失われる
共有フォルダが一部表示されない原因は主に次の通りです。
ネットワーク設定の問題
Windowsでは、ネットワークが「パブリック」に設定されていると、セキュリティ上ネットワーク探索が無効になり、共有フォルダにアクセスできなくなります。
特にWi-FiやVPN接続時に自動でパブリックに切り替わることがあり、意図せず接続を遮断してしまうケースが多発しています。設定を見直し、必要に応じて「プライベート」に変更することが重要です。
SMBプロトコルの設定ミス
SMBはWindowsでフォルダ共有を行う基本プロトコルですが、Windows 10以降では古い「SMB1.0」がセキュリティ上の理由で無効化されています。
これにより、SMB1.0に依存する古いNASやプリンタが認識されず、共有フォルダにアクセスできなくなるケースがあります。特に古いNASでは対応プロトコルが限られており、手動でSMB1.0を有効にしないと接続できないこともあります。
共有設定の無効化
Windowsには、「ネットワーク探索」や「ファイルとプリンターの共有」などの基本的な共有機能が用意されています。OSのアップデートや再インストール後、あるいはセキュリティソフトの設定変更によって、これらの共有機能が自動的にオフになっていると、他の端末から共有フォルダを検出することができません。
資格情報の不具合
Windowsには、過去に接続したネットワークや共有フォルダのログイン情報を保存する「資格情報マネージャー」が存在します。この情報が更新されずに古いまま残っていたり、誤ったIDやパスワードが登録されたままだと、認証エラーが発生し、接続に失敗します。
アクセス権限の問題
共有フォルダには、ユーザーごとに見られる・見られないの設定(アクセス権限)があります。この設定が正しくないと、フォルダがあっても他の人には見えなかったり、「アクセスが拒否されました」と出て開けなくなることがあります。
とくにファイルサーバーやNASを使っている場合、細かい設定がされていることが多く、管理者の設定ミスやアカウントの変更などで、アクセスできなくなることがあります。
ファイルサーバーやNASの不具合
共有フォルダが格納されているファイルサーバーやNASに問題がある場合、アクセスが一切できなくなることがあります。典型的な例としては、以下のような状態が挙げられます。
- NASのIPアドレスが変更されてしまい、クライアントPCと接続できない
- 電源断やフリーズによって動作停止している
- 内部のソフトウェア障害で共有サービスが起動していない
このような状況では、PC側の設定をいくら見直しても問題は解決しません。まずは共有元の機器自体が正常に動作しているかを確認する必要があります。
ハードウェア障害

最も深刻なケースが、共有フォルダの格納先となっているHDDやSSD、RAID構成の物理ストレージに障害が起きた場合です。
このような障害は、以下のような症状として現れます。
- 共有フォルダの一部またはすべてが突然消失した
- アクセスしようとするとフリーズやエラーが発生する
- ストレージ機器から異音(カチカチ、ジーッなど)が聞こえる
この状態で再起動や復元ソフトの利用を試みると、症状が悪化し、完全なデータ消失につながる恐れがあります。物理障害が疑われる場合は、速やかに電源を落とし、専門業者への相談を検討すべきです。
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共有フォルダが一部表示されない場合の対処法
以下の方法で問題を解決できる可能性があります。
それぞれの対処法を試し、問題を特定しましょう。
ネットワーク設定を確認する
ネットワークプロファイルを「プライベート」に設定することで、共有フォルダのアクセス制限を解除できます。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く。
- 接続しているネットワークを選択。
- 「プライベートネットワーク」を選択して設定を保存。
SMBプロトコルを有効化する
古いNASやデバイスと互換性を持たせるために、SMB1.0/CIFS共有サポートを有効化します。
- 「コントロールパネル」→「プログラムと機能」を開く。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。
- 「SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート」にチェックを入れてOKをクリック。
- 変更後、PCを再起動する。
共有設定を有効にする
「ネットワーク探索」や「ファイルとプリンターの共有」を有効にすることで、他のPCからフォルダを検出可能にします。
- 「ネットワークと共有センター」を開く。
- 「共有の詳細設定」を選択。
- 「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」を選択して保存。
資格情報を再設定する
資格情報マネージャーを使用して無効な資格情報を削除し、新しい情報を登録します。
- 「コントロールパネル」→「資格情報マネージャー」を開く。
- 「Windows資格情報」を選択。
- 該当するIPアドレスやホスト名の資格情報を削除。
- 共有フォルダに再接続し、新しい資格情報を登録する。
アクセス権限を確認する
フォルダのアクセス権限が正しく設定されていることを確認します。
- 共有フォルダを右クリックし、「プロパティ」を開く。
- 「セキュリティ」タブを選択。
- 必要なユーザーに適切なアクセス権限を付与する。
ネットワーク探索を有効にする
ネットワーク探索を有効にして、他のデバイスから共有フォルダを検出可能にします。
- 「ネットワークと共有センター」を開く。
- 「共有の詳細設定」を選択。
- 「ネットワーク探索を有効にする」をオンにして保存。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。